AI(人工知能)ニュース

AI(人工知能)で展開する、ライザップの取り組みをご紹介!

フィットネスマシーンイメージ

AI(人工知能)を取り入れたビジネスを展開していきたいと考えた時、他社では一体どのようなことしているのだろうと、導入事例が気になることってありますよね。

”結果にコミット”で有名なライザップ(RIZAP)を知っている方は多いと思いすが、AI(人工知能)を使ったサービスで、スポーツ業界にさまざまな革新をおこしているのはご存知でしょうか?そこで今回、AI(人工知能)を取り入れた運営を行なうライザップ(RIZAP)について紹介していきます。

これから紹介する、AI(人工知能)を取り入れたライザップの活動内容にも、納得させられることは多いのですが、新しいことを取り入れた時に生じる、現場と本部との関係性といった内部構造についても納得できる仕組みがありますよ。どうぞご覧ください。

AI(人工知能)強化を行なうライザップに欠かせない人物

iPad,iPhoneのイメージ

まず初めに、AI(人工知能)を取り入れたライザップの活動が急速に動き出すにあたって、欠かせない人物がいることを忘れてはいけません。それは、1990年代からユニクロにおいて、システム部長や執行役員CIO(最高情報責任者)として躍進を与えた岡田章二氏の存在です。2016年にライザップ(RIZAP)グループの取締役に就任して以来、さまざまな施策を打ち出し、進化は始まったのでした。

岡田氏は、AI(人工知能)を取り入れた展開をライザップ(RIZAP)で運営するにあたって、社内整備から行っていきました。AI(人工知能)、ビッグデータ…その他先端テクノロジーをライザップ(RIZAP)のサービスに導入し、インフラやコミュニケーション基盤、顧客管理基盤などの事業基盤を強固にするには、大前提に必要性なことだったようです。

まずは、それを実現するための環境づくりということですね!

本部と店舗(現場)のコミュニケーションツール

次に進めたものは、本部と店舗間のコミュニケーションとの情報を共有するための基盤整備。ここで「Shopらん」というコミュニケーションツールが登場します。それにともない、社員の携帯もiPhoneに統一し、店舗で利用する端末も1000台ほどiPadに切り替え、このツールを利用しやすくするための環境の整えもはじまったのでした。

このShopらんというツールは、岡田氏が理想とする情報共有の基本的な考え方が、ほぼすべて入っていました。そのポイントをまとめると、「伝える側が発信した情報を一方的に伝えて終わるのではなく、店舗(現場)が理解するまで、きちんと伝わること」そして「きちんと伝わったかまで、現場確認までおこない浸透しているかを確認できること」が実現することでした。

情報共有を徹底する本部と店舗(現場)の関係性

それでは、Shopらんを使って、その理想をどうやって解決されていったのか紹介していきますね。それまで利用していたツールには、既読機能がなく、店舗スタッフが見てくれたのかの確認が取れず、伝える側からすると、見てくれているかの反応、アクションが分からず困っていました

このShopらんには、まず既読機能があり、それに加え、評価がつけれる機能もついていて、評価の悪い情報を送った時には、容赦ない評価が店舗から寄せられてくることもあるとのことなのです。本部と店舗が相乗効果を持って、情報伝達の効率を上げていく仕組みを実装したのでした。

これを、真の情報共有というのでしょうね。本部の情報と、現場の声のコミュニケーション。Shopらんを通して発信した情報に現場の評価や声が加わり、生きた情報へと成長させていく。これを、実際に行っていること、そして、そうやって聞き入れようとする体制があること、そして、評価を寄せるスタッフたち全てがチームメイト!といった感じで、岡田氏の実践力のようなものがみえてきますよね。

AI(人工知能)をつかったライザップの展開

トレーニングする女性のイメージ

次は、AI(人工知能)を使ったライザップの展開の1つ目「3D BodyScan」というサービスについて見ていきます。このサービスは、身体の360ヶ所を5秒で計測し、身体のさまざまな部分を数値化して立体データ化する、というものです。人が計るよりも正確で、計測結果からは、身体の細かな変化や、身体のゆがみなども推測できるんですよ。

この3Dスキャンしたデータは、トレーニング内容や生活習慣のアドバイスに反映できるという機能を持っていて、例えば、3Dで現在の自分のおしりの形をスキャンしデータ化し、その上で、理想とする形をシュミレーションし、それを実現するための具体的なトレーニングメニューを作成していくなんてことができるのです。なんだかこれはとっても画期的そうですね!

しかし、画期的そうではあるけれど、ここで気になるのはその利用料金。このように基盤がしっかり作られているものというのは、なんでも結構高い。そしてーーー、やはり高い!

ライザップの魅力

トレーナーのイメージ

やっぱりそうか。となりますが、高いからといって終わるのではなく、もう少しその中身を見ていきますね。

先端技術のAI(人工知能)を取りれたライザップのビジネスの原点は、”寄り添いのサービス”。なんだか、人間らしい温度を感じる言葉ですね。”結果にコミット”と掲げるだけあって、ライザップに通うお客さまは本当に2〜3ヶ月で、10kg痩せるといった大きな変化を遂げている方が多くいます。

そして、”寄り添いのサービス”というだけあって、ライザップのトレーナーはその結果を出すために、責任を負って一緒に取り組んでいくようで、トレーナーの中にはお客さまが痩せない夢にうなされるなんてこともあるほどというのです。

ここで、自分の仕事に置き換えてみてください。結果を求められ、その結果と本気で向き合うときというは、「結果を出すぞ」という気持ちと隣合わせに「結果がでなかったらどうしよう…」といった不安もあるものです。

でもそれはきっと、本気で思うからこそ出てくるもの。仕事だけでなくても、恋愛や身近な人を心配する時にも同じようなことが言えるはずです。

夢でうなされることもあるというライザップのトレーナーたちからは、お客さまの結果と真剣に向き合い、日々戦っている姿が想像できますね。”結果にコミット”というだけあって、それだけ、結果を求められる会社なのかもしれません。

このような背景を知っていくと、もしかすると、「AI(人工知能)を導入したからライザップは結果が出せる」という言葉ではなく、「結果を出すことに真剣に向き合ってきたから、より結果を実現するために、最先端のAI(人工知能)を使ってライザップは、可能性を高め続けている」と言った言葉の方が正解のようにも思えてきました。

サッカー業界へも進出

サッカーゴールのイメージ

そんなライザップ(RIZAP)グループは、フィットネス事業だけに留まらず、様々な分野へもその実力を発揮しています。有名なものでいうと、Jリーグ「湘南ベルマーレ」の経営権の取得。瀬戸社長は「積極的な攻撃サッカーを展開している、若手育成に注力している」といったことに魅力を感じ、ベルマーレへの支援を決めたといいます。

具体的な支援内容は、AI(人工知能)を活用したライザップのトレーニング手法を取り入れた選手の育成、トレーニング支援、食事指導、クラブハウスの設備拡充を計り、そして、チームを強化し「優勝」を目指すこと。さらに、マーケティングのノウハウも活かしたクラブ運営を行い、ホームの「Shonan BMW スタジアム平塚」(平塚市)でのイベント開催などを検討し、さらなるサポーターの獲得、来場者増を目指すなど、運営、経営面のサポートも行っています

拡大するライザップグループ

その他にも、ライザップ(RIZAP)グループの企業株式取得・買収の勢いはすごく、音楽、映像ソフト小売大手「新星堂」などを展開するワンダーコーポレーションや、主婦向けフリーペーパーを発行するサンケイリビング新聞社などの株式取得など、他にも60以上もの子会社を持つクループ企業として幅を広げているんです。

カネの力にものを言わせて何でかんでもグループ化していると言われるような声もある反面、先ほどのサッカーチームの支援を決めた理由にもあるように、何かしらの可能性を感じた上で、明確な戦略をもった買収を行い、統合することで相互にパワーアップし、利益拡大を行っているという信頼もあるようです。

実際、会社買収を決めるにあたってみる決算資料からは、営業利益を大きく改善していた会社が多く、数社の収益体質を改善することくらいなら、市場のトレンドやタイミング次第でできるであろう。という自信のもと、ほとんどの会社の収益改善に成功しているのです。

ライザップブループの強み

広告結果グラフのイメージ

サッカーJリーグ「湘南ベルマーレ」の支援部分でも出てきたように、ライザップグループにはマーケティング力と顧客基盤という最大の強みがあるようです。ライザップグループの前身「健康コーポレーション」時代には、20〜50代の女性をターゲットとしたダイエットや美容関連の通販を行っていました。(現在も販売している)

現、ライザップ同様、商品単価は高くても、継続率や関連商品を追加購入を上げるような手法で、顧客1人当たりの生涯価値の高い販売を行っていた経歴があります。

こういった方法をとるには、広告コストが必要で、商品の90%近くが広告費なんていう実情もあるほどなんです。そういった商材を通信販売やECサイトを通して販売していた経歴から、ライザップグループには磨かれた集客力・マーケティング力が培われているのでした。

通販企業の広告は、テレビCMなどの大型メディア、折込チラシやフリーペーパー、カタログ、交通広告といった紙広告、そしてWEBなどさまざまなメディアを使ってきました。そうした経験の中から、メディアを活用して顧客にアプローチし、獲得するというノウハウは蓄積されたのです。

これは、なんとも最大の武器です!ものやサービスを作ることももちろん大変な苦労や労力がありますが、つくってもそれを広め、知ってもらい買ってもらうというのは、もっと大変。と痛感したことがある人も多いはず。ここに来て、ライザップ(RIZAP)グループの強さを、更に実感してしまいましたね。

ライザップのこれから

さて、AI(人工知能)を展開するライザップ(RIZAP)が大きく成長している背景には、健康食品の通信販売時代に培った、ブランディング力や売り方、広告力があり、その成長過程にライザップが誕生し、またさらに成長した。そして、その成功事例を活かし、ライザップグループは企業買収を続け大きくなり、そんな中に事業拡大強化に伴う岡田氏の就任があった。という、時の流れに伴って成長し、進化しているライザップグループの姿が見えてきましたよね。

また、AI(人工知能)を利用したライザップのサービス展開からは、結果に本気で向き合うスタッフの姿、情報を共有することにも本気で立ち向かう上層部の姿といった、人と人とのコミュニケーションも、存在していました。

社内整備、使いやすい環境の整え、コミュニケーション、サービス展開、企業の成長ーーーー 何をとっても無駄なく完璧に繋がっていて、ライザップ(RIZAP)グループの企業力の強さを痛感していただいたのではないでしょうか。そして、気づかぬうちに、ライザップをはじめ、湘南ベルマーレ、その他ライザップグループ企業の成功具合が気になりはじめ、プチファンになってしまっている所はありませんか?

もしかしたら、これも、ライザップグループの広告力に落とされてしまっているのかもしれません。なんてことも思いますが、ライザップの成長はこれからもチェックしていくと、おもしろいかもしれませんね!

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