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今更聞けないAIとIoTの違いと連携で生まれるITの未来とは

今更聞けないAIとIoTの違いと連携で生まれるITの未来とは

よく聞く機会が増えたAI(人工知能)やIoTという言葉。今更ながらAI(人工知能)やIoTの違いについてわからない……、という方も多いのではないでしょうか。

みんな知っているであろう用語を改めて聞くのは勇気がいりますよね。特に部下や後輩に説明しなければならない立場にある人には悩ましい問題です。

実はわかっているつもりでも、案外知らないという方もいらっしゃるはずです。最近はコンセンサスのようなカタカタ用語やAI(人工知能)やIoTなどアルファベットの用語も増えており、意味の理解についていけないのは当然であるかもしれません。

そこで、AI(人工知能)とIoTの違いを解説し、AI(人工知能)とIoTがどのように連携を取っているのか解説いたします。

AI(人工知能)とは コンピュータが人間のような考え方をする技術である

ロボットのイメージ

ご存知かも知れませんが、AI(人工知能)とは「エーアイ」と読み、「Artificial Intelligence」の略です。

AI(人工知能)の歴史は実は古く、1950年代にジョン・マッカーシによって提唱された概念です。特に2010年以降からの第3次AI(人工知能)ブームはみなさんもTVや新聞でよく耳にしてますよね。

AI(人工知能)は通常の単純作業だけをひたすら行う機械とは違い、人間が行なうような知的作業をコンピュータにやらせるソフトウェアなどを指しています。知的な作業とは人間の使う言語を理解したり、推論を行なったり、経験を元に学習するというもので、すこし曖昧に感じますが、正直なところ、「AI(人工知能)」という言葉自体、具体的な定義が決まっているものではありません。

例えば、AI(人工知能)が活用されている有名なサービスと言えば、ソフトバンクのロボットの「Pepper」や、マイクロソフトが開発しているチャットボットの「りんな」がありますよね。

チャットボットについて理解を深めたい方はこちら

どちらも人間とのコミュニケーションを通じて新たな対応や言葉を学習していきます。ただし「Pepper」は少し特殊で機械部分も重要ですので、AI(人工知能)とIoTとの違いが分かりにくく、むしろ両者の連携によって誕生した存在と言えるかもしれません。

他にも、より専門に特化したAI(人工知能)の活用事例としては、チェスや将棋、画像解析などが挙げられます。そして、このようなある領域に特化したAI(人工知能)のことを、「特化型人工知能」や「弱いAI」と呼びます。一方で、人間のように何でもできるAI(人工知能)は「汎用人工知能」や「強いAI」と呼ばれますが、こちらは開発が困難を極めているんです。

弱いAI、強いAIについてさらに理解を深めたい方はこちら

IoTとはモノとインターネットがつながる世界である

Iotのイメージ

IoTとは「アイオーティー」と読みます。「Internet of Things」の略で「モノのインターネット」と訳されることが多く、訳の通り、モノがインターネットを介してつながる技術や仕組み、世界を意味しています。

これまではインターネットは主にパソコン同士をつなぐもので、他のモノと繋がることはありませんでした。そこで誕生したのが、IoTという手段で、テレビやカメラ、家電など、これまでつなげることの出来なかったモノをインターネットとつなげようという技術が生まれ、現在成長しております。

さて、IoTで何ができるようになるかというと、主に次の3つがあります。

  • 1つ目はモノを操作するということです。例えば、寒い季節の中、家に付いたらすぐにでもお風呂に入りたいですよね。このようなときにIoTを利用して、スマートフォン一つで給湯の操作が実現でき、帰宅後すぐにお風呂に浸かることができたりします。
  • 2つ目はモノの状態の確認です。ドアの開閉のチェックや、ガスの元栓を閉めたといった確認が実現します。こうしたサービスを利用するアプリケーションを紹介するコマーシャルも増えてきています。
  • 3つ目はモノがコミュニケーションを取り合うことができるようになります。物流の世界で配送や倉庫の管理において活躍の場をもっています。人間の手を介在しなくても、在庫データや故障情報などを自動で管理できるようになります。

AI(人工知能)とIoTの連携で生活はもっと豊かになる!

Iotと生活のイメージ

これまでAI(人工知能)とIoTの違いについて見てきましたが、復習すると、AI(人工知能)は人間のような知的な活動をコンピュータで実現する技術や研究分野を指す概念で、IoTはモノとインターネットをつなげることです。

ところで、AI(人工知能)とIoTの違いはわかりましたが、連携によって何が起こるのでしょうか。

例えばAI(人工知能)を搭載したロボットの活躍の幅がより大きく広がることで、ロボットがAI(人工知能)によって、様々なパターンを学習、成長して新たにできることを増やしていくことは大いに考えられます。

AI(人工知能)とロボットが組み合わされることで社会にもたらされる影響については、以下の記事で説明しています

それだけでなく、IoTにより単独のロボットでは難しかった機能を複数で強調・連携し、できることの幅を広げることができます。結果として、IoTで収集した情報をAI(人工知能)が管理し、様々なロボットが連携しながら成長していき、企業や自治体の提供するサービスが向上すると言えるでしょう。

まとめ

さて、今回は人間の知的活動を模してソフトウェアにさせようとする技術であるAI(人工知能)と、電化製品など今までインターネットと結びつかなかったモノをつなげる技術であるIoTの違い、そしてそれらが組み合わされることによってもたらされる影響について解説しました。

このように整理して比べてみるとAI(人工知能)とIoTは違う技術でありながら、非常に結びつきの強い関係だと感じられたことでしょう。また、意外と身近にある技術なんだなと実感されたかもしれません。

今後、AI(人工知能)とIoTの組み合わせによって、私たちの生活が一層豊かになっていくことは間違いありません。今回学んだ知識を元に、AI(人工知能)とIoTの今後の動向を気にしながら生活してみるのも楽しいかもしれませんよね!

参照元 AIとは何?Weblio辞書
知らないと恥ずかしい「AI」の正しい読み方
【5分でわかる】人工知能(AI)とは?概要や種類をわかりやすく解説
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