テクノロジー

2分でわかる!AI(人工知能)とロボットの発展による社会への影響

つっちーの姿

最近、AI(人工知能)が世間を賑わしていることはみなさんこ存知ですよね。AI(人工知能)はここ最近、耳にすることが多くなった言葉ですが、一方で「ロボット」は昔から聞く言葉で、新鮮さをあまり感じない人が多いことでしょう。猫型ロボット(ドラえもん)とかよく聞きますよね。

つっちー
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ちなみに、ガンダムはロボットではないらしく、ガンダム好きの方の前でガンダム=ロボットと言う発言だけは絶対に避けたいです。「ガンダムはロボットじゃない、モビルスーツだ!」という反論に過去出会いました。

話が少し逸れましたが、AI(人工知能)とロボットの違いや関係性について考えてみると、意外に理解が曖昧になっている場合が多いかもしれません。そこで今回は、AI(人工知能)とロボットの違いや、それぞれが組み合わさることによって社会にどんな影響があるかについてお伝えしていきましょう。

AI(人工知能)とロボットの違いは、物理的な身体があるかどうか

ロボットのイメージまず、AI(人工知能)とロボットの違い、関係性についてみていきましょう。

まず、AI(人工知能)とは、「Artificial Intelligence(アーティフィシャル インテリジェンス)」の略称です。人の知的な活動(話す、判断する、認識するなど)を自動化する技術や研究分野が、通称としてAI(人工知能)と呼ばれています。

※AI(人工知能)は、研究者の間でも統一された定義がなく、単なる概念を示す言葉です

一方で、ロボットは、人間のように自身で判断して(自律的な)行動ができる装置一般を指す言葉です。一般的にロボットと言えば、ソフトバンクのPepperのような物理的に存在するヒト型の機械をイメージするでしょう。しかし、中にはソフトウェアロボットと呼ばれるものもあり、AI(人工知能)とロボットの違いは何だろうか?、と混乱してきそうです。

AI(人工知能)とロボットの違いは、AI(人工知能)がソフトウェアとしてしか存在しない一方で、ロボットは物理的な形を持つ装置を含んでいると言う点です。AI(人工知能)はあくまでコンピュータプログラムなので体は存在しません。

ロボットに関する技術を研究する学問のことをロボティクス(ロボット工学)と呼びますが、ロボティクスにおける知能に関する分野にはAI(人工知能)が含まれてきます。

つっちー
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人間の形をしたロボットに対して、海外の人々は恐怖心を抱きやすいけれど、日本人は親近感を抱きがちだと専門家から聞いたことがあります。

日本では昔から鉄腕アトムやドラえもんといった、人間とロボットが共存するアニメが国民から愛されてきた一方で、海外ではターミネーターなどロボットと人間が対立するというイメージが強く持たれて来たからだそうです。

AI(人工知能)の発展によってロボットに関する技術を研究する学問が再注目されてきている

注目するイメージこれまで、ものづくりの工場では、既に非常に精度の高いロボットが開発されており、機械的な作業の正確性や速度と言う意味では、それほど技術的に向上の余地はありませんでした。例えば、人間の手よりも正確に、そして速く、運ばれてくる製品に何かしらの処理をする機械を目にしたことがある方も多いことでしょう。

しかし近年、AI(人工知能)の発展によって、ロボットは従来の限界を超え始めたため、再びロボットに関する研究が熱を帯びてきました。例えば、工業用ロボットが製品を組み立てる際には、これまで部品の形状や位置を正確に把握できないことが課題となっていましたが、ディープラーニング(深層学習)を用いて、画像認識の精度が飛躍的に向上したことで、課題が解決される例がどんどん出てきました。

ディープラーニング(深層学習)
AI(人工知能)の中心技術である機械学習における一つの手法。コンピュータが従来解けなかった「ルールのわからない問題」にも対応できるようになり近年非常に注目されている
画像認識
画像データの内容を分析して、その形状を認識する技術のこと
つっちー
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ものづくりに関係するAI(人工知能)の活用や事例については、以下のページで詳しく解説しています。

現在のロボットは自律的に判断して普通に歩けるようになった

現在のロボットの性能を示す以下の二つの動画を見てみましょう!

Parkour Atlas
Spot Robot Testing at Construction Sites

初めてこうした動画を見られた方は、驚かれたかもしれません。

ロボットに関する技術を研究する学問であるロボティクスの領域は、大きく次の3つに別れています。

  • 「行動能力」:人間の手足と同じように動いたり掴んだりする
  • 「認識能力」:周囲の状況を把握するための
  • 「思考能力」:進むのか止まるのかなどを判断する

動画からわかるように、これら3つがかなり高いレベルまできていることがわかりますよね。AI(人工知能)の中心となる機械学習という技術をロボットに採用することで、ロボットに安定した歩き方、適切な手足の使い方を反復練習させて習得させることに成功しています。

<コラム>
ロボットの性能向上、活用には、スマホやIoT機器の普及も大きく関係している
スマホ利用者は現在33億人いるほどで、スマホが一気に大量生産されたため、スマホに使われている部品の価格が急激に下がり、小型の電子機器を低予算で製造、利用できるようになりました。また、IoT機器の普及によって、通信装置の価格や規格が統一され、低予算でIoT化できるようになったことも、ロボットの性能向上に拍車をかけたようです。

AI(人工知能)とロボットの組み合わせであらゆる分野に革新が起こる

新しいアイデアや革新を生むイメージ今後、AI(人工知能)とロボットの発展は、あらゆる分野に影響をもたらします。

例えば、人材が不足している介護職としてのサービスを代替する介護ロボットは、要介護者の移動をサポートしたり、トイレや入浴のサポートします。導入コストの高さや活用事例の少なさから、まだ介護ロボットの普及には時間がかかりそうですが、行政が介護ロボットを導入するための補助金制度を出しているほど、強い関心と期待が寄せられています。

また、人間が行うと採算が合わないような仕事、例えば製造業や農業などでの単純作業は、どんどんロボットが代替していくようになります。農作業を全自動で行える無人機がすでに登場しており、大規模農業が盛んな地域で近い将来販売予定です。

他には、災害などで人間が入っていけないような特に危険な地域では、救助用ロボットが救助隊員の代わりに活躍していくことは間違いないです。

このように、様々な分野でのロボットの活用が見込まれまれていますが、中でも、今後ドローン(無人航空機)を初めとしたロボットの活用がl、物流のあり方を根本から変えてしまうでしょう。

物流の無人化はもうすぐそこまで来ている

従来、人が遠隔操作をせずに、ロボットで輸送を安全に行うことは困難でした。求められるAI(人工知能)やプログラムが非常に高度だったからです。しかし、AI(人工知能)の発展によって、そのハードルを超えはじめています。実際、

倉庫や工場等では、ロボットが小荷物を運んで人間をサポートするようになりました。

Fetch & Freight

輸送は、大型トラックでの自動運転機能を使った隊列走行もテスト段階に来ています。

1人で3台コントロール トラック隊列走行の実証実験(18/01/23)

大型トラックが物流拠点に荷物を運んだ後の顧客への輸送には、ドローンが活躍していくでしょう。

UPS Has a Mother-Truck of a Delivery Drone Idea | WIRED

ただ、安価な運搬ロボットやドローンによって、直接玄関まで持っていくのは困難なので、自宅の近くや指定の場所で受け取る方法が採用されていくでしょう。カメラを使った顔認証やスマホを用いた個人認証を用いれば、誤配送を無くすことができます。

このように、ロボットの配送については、世界各地で実証試験が進められています。2020年までには、本格的なサービスが各地で始まるとみられており、10年後にはほとんどの物流が無人化されて、ロボットが荷物を届けてくれた!なんていう日常は当たり前になっていることでしょう。

まとめ

さて、今回はAI(人工知能)とロボットの違いからはじまり、ロボットが再び注目され始めた背景、そしてそれぞれの発展が社会へどのような影響をもたらすのかについて、お伝えしてきました。

  • AI(人工知能)とロボットの違いは、物理的な身体があるかどうか
  • AI(人工知能)の発展によってロボットに関する技術を研究する学問が再注目されてきている
  • 現在のロボットは自律的に判断して普通に歩けるようになった
  • ロボットはあらゆる分野に革新をもたらす
  • 物流の無人化はすぐそこまで来ている

といったことがわかりましたよね。

今まで、人間にしかできないと思われて来たことは無数にありましたが、近年AI(人工知能)をはじめとしたテクノロジーの発展によって、ポツ、ポツ、と人間の能力がコンピュータに負け始めました。

画像認識AI(人工知能)がベテラン医師による診断結果を圧倒的に上回った、コンピュータが人間からの教えを借りずに猫と犬を見分けられるようになった、自動運転車が道路を走り出した、囲碁AIがプロ棋士に勝利した、、、このように、誰もが「それはあり得ない」と思っていたことが現実化しているのです。

これから、どんな「それはあり得ない」が覆されるのか、とってもワクワクしてきませんか。これからも、止まることの無いAI(人工知能)とロボットの発展に期待していきましょう!!

 

<参考>
つっちー
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AI(人工知能)って「なにそれ美味しいの?」ってレベルだった僕が、AIエンジニアを目指してステップを踏んだり踏まれたりしている記事を書いてます。よかったら読んでみてください(実話)。

「歩く負債」と言われた僕がゼロからAIエンジニアになる為のステップを実践してみた!
みんなのAI(人工知能)用語集

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