AI(人工知能)ニュース

AI(人工知能)の動向チェック!大きく発展する分野はこの3つ

AIを使うイメージ

この数年のAI(人工知能)の動向は、文字通り爆発的な発展という印象で、日常生活のなかに当たり前の存在となっていますよね。

例えば、外出先へのルート検索などは行きたい目的地をスマホに話しかければ、最適なルートを複数提案してくれるだけでなく、その周辺で楽しめる飲食店などの情報までAI(人工知能)が教えてくれるのが当たり前でしょう。

もちろんスマホのAI(人工知能)だけではありません。IoTの発達で、身の回りにある家電や家具、街中で言えば観光案内など生活のあらゆる場面でAI(人工知能)に関わらないもののほうが少なくなりました。このように、完全に生活必需品として定着をしたAI(人工知能)をめぐる動向には、今後どのような展開が待っているのでしょうか。

今回はAI(人工知能)に関する今後の動向について、AI(人工知能)がどのような分野で発展するのか、また最近のAI(人工知能)に関する動向について紹介するなかで、3つの分野に注目をしてAI(人工知能)の最新動向をお伝えします。

診断や治療はドクターからAIの時代に。ヘルスケア・医療分野で活躍するAI

医療診断のイメージ

AI(人工知能)の動向をチェックするうえで、先ず注目をしたい分野が「医療およびヘルスケア」の分野。

現在、AI(人工知能)の特徴としてあげられるものに「パターン分析能力」があります。

このAI(人工知能)は、集積されたデータをパターン毎に分析・解析をし、判定や解答を導き出すことに優れており、膨大な検査や診断データから病気や健康状態の判断する作業にとても相性がよく、AI(人工知能)の活用が進んだ領域のひとつと言えるでしょう。

AI(人工知能)を活用することで様々なイノベーションを起こすことが可能となり、今まででは見落とされていた病気や、誤診といった医療ミスが少なくなることに期待できますよね。

今では人間のドクターと同等以上の診断正答率を誇っているというのはAI(人工知能)の進化がここまで来たのかと実感できる事例でしょう。

深刻化する配送・配達業界の人手不足をAIが解消する!

物流のイメージ

次にAI(人工知能)活用の動向が最も注目されている分野と言えば、交通や配送・配達といった物流業界も外せません。

交通や物流の分野が抱えている課題は、高まる移動や配送へのニーズに対応するために必要な人材が足りないという「慢性的な人手不足」。

この課題解決に対するAI(人工知能)技術の活用には大きな注目と期待が集まっていて、そのコアとなる技術が「自動運転技術」になります。

都心部での生活ではあまり気にならないかもしれませんが、地方都市における公共交通機関の人手不足はとても深刻で、鉄道路線の廃線やバスなどが1日数本しか走っていないということをニュースなどで耳にしたことがあるでしょう。

併せて問題となっているのが、「高齢者による交通事故」の問題。

そもそも、地方においてはマイカーが生活の主要移動手段となっているため、高齢者がマイカーを使用するのが一般的で、高齢者による交通事故は、高齢化の影響もあって増え続ける一方です。

このような過疎化が進み、鉄道やバスだけでなく、タクシーについてもサービスが撤退しつつある一部の地方都市では、自動運転に関する実証実験に取り組む自治体などもあり、数年のうちに自動運転サービスを導入する地方都市も現れるでしょう。

また、交通と併せてAI(人工知能)の自動運転に関する動向が気になるのが物流業界です。

こちらは増加する一般家庭での配達ニーズに対応するために必要な人材の不足が深刻化。

自動運転を活用した無人の配達サービスである「自動配達サービス」の実用化を計画中で、増え続ける配達ニーズを人手を増やさず解決できる新たなAI(人工知能)ソリューションとなるでしょう。

この無人配達実験の有名なものが、DeNAとヤマト運輸が共同研究をしている自動配達サービスの「ロボネコヤマト」。この無人配達サービスには、無人運転技術だけでなく配送物の物流管理などにも多くのAI(人工知能)技術が活用されていることから、今後のAI(人工知能)発展の動向において目が離せません。

天候データ管理から農作業までの全てをAIが管理。AIが切り拓く新しい農業。

稲のイメージ

そして最後に、AI(人工知能)の動向を考えるなかで重要なポイントになっている課題が「人手不足」です。前段で紹介をした物流・配送の業界では人手不足を解決する手段として、AI(人工知能)を活用した無人の物流・配送サービスを計画していましたよね。

中でも、物流・配送業界以外で人手不足に悩む産業として真っ先に思いつく分野が「農業」。

この農業に対する人手不足が社会的な課題として注目されるようになって久しいですが、その救世主として注目されているのが、やはりAI(人工知能)の活用になります。

農業に関わるAI(人工知能)の活用事例は多岐にわたりますが、先ずは「農作業」がその一例。

まず、耕作にはじまり収穫に至るまでの農作業をAI(人工知能)によって無人化する「無人農業用ロボット」を農業領域で導入しています。

そして2つ目が「管理」

農業においては農作物の管理が重要となるため、温度や湿度、天候などの外的要因を踏まえて、肥料や水、農薬などの分量を日々調節し、対応をする必要があるため休日がなく、農業を過酷にしています。

このような過酷な労働環境をAI(人工知能)が大きく変えようとしています。

農業にAI(人工知能)を導入すると、日々刻々と変化する気候条件などに対して、最適なタイミングに、最適な作業を24時間・365日行うことが可能となり、農家の人たちを過酷な労働から解放するだけでなく、より安定した農作物の供給が実現することで、食料に関する多くの問題までも解決することに大きな期待が集まっています。

 

AIの未来のイメージ

これまでAI(人工知能)の最新動向をお伝えしてきました。

2018年は、スマートスピーカーがヒット商品として多くの家庭で導入されたように、これまで以上にAI(人工知能)の動向に多くの注目が集まった年ではなかったでしょうか。そして、AI(人工知能)が今後さらに発展し、これまで以上に私たちの生活全般に浸透していくことを強く実感できた年でもありました。

そして今後のAI(人工知能)に関わる動向のポイントは「イノベーション」へと移るでしょう。
これまでのAI(人工知能)は、路線検索のように生活を便利にするといったもので、社会的なインパクトとしては、これまでの発明などに比べると小さな変化ではないでしょうか。

しかし、ここで紹介をした3つの事例のようにこれからのAI(人工知能)は社会全体に大きなインパクトを与える「イノベーション」を巻き起こすことを期待されています。

日本社会は、少子高齢化に伴う人手不足に直面しており、AI(人工知能)の社会導入に対する環境が整っており、AI(人工知能)の活用は人手不足解決だけでなく、医療の質を向上させ、物流コストを削減し、農業の在り方を根本から変えるイノベーションが必要です。

これからもAI(人工知能)の動向を注目し、これからの日本社会がどのように変わるか楽しみですよね。

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