AIブームのこのご時世ですから、AI会社ってなんだかイケイケでクールなイメージを持たれている方が多いのかもしれません。最近では未経験からAI(機械学習)エンジニアを目指す人も増えてきているようで、AIを学べるオンラインスクールも数年前より劇的に増加してきました。
僕は今から約一年前、AIエンジニアとして働きたい一心で大阪のAI会社(株式会社お多福ラボ)に入社したのですが、実力不足のため約1ヶ月半でまさかのクビ宣告を受けグループ会社に左遷されることに。。。
そうして新たな職場では予想外の執筆がメイン業務となったのですが、それでも諦めきれずコツコツ学びを続けてきました。そして左遷から8ヶ月後、幸運なことに転籍という形で突然クビになったAI会社に戻ってきたのです(主に資料作成要員として)。
それから数ヶ月が経っていますが、挫折したり時には少し光が差したりとAIエンジニアを目指していると色々な出来事が起こるのですが、今回はそんな僕を取り巻くAI会社での日常をご紹介します。
クビになった時の話と突然戻ってきた時の話はこちら
挫折の中で気づいた挫折を引き寄せる「やばい」パターン
今勤務している職場には個性の強いエンジニアが集まっており、彼らがゴリゴリ開発する姿、データ分析に取り組む姿が毎日目に飛び込んできます。この人たち↓
そんな環境に身を置いていると彼らを羨ましいと思う一方で、「自分はいつ仕事でコードを書けるんだろう・・・」なんていう不安から心がザワザワしてきます。
こうした焦る気持ちから朝早く会社にいって勉強したり、休日はカフェに行くなどして頑張ってみるのですが、そんな取り組みが思いもよらない事態を連れてきました。それは、「もうまじ無理、もうダメ」なんていう挫折と気分の大暴落の繰り返しです。
気持ちが落ち着いて冷静になった今、直近を振り返ってみて挫折を引き寄せる共通の「やばい」パターンに気が付いたのでここで自分への戒めと反省を込めて少し整理しておきます。
真面目で自己評価が低いが故にいつも頑張り過ぎてしまう人(僕みたいな人)が陥りがちなパターンはこれです。
<挫折を引き寄せるやばいパターン>
- 日常の全てを「しなければいけない」「すべき」で埋めてしまう
- 自分のレベルに適していないもの一生懸命取り組む
- 全部を理解しようとしたり、取り組もうとする
- 休んでる場合じゃないと体調不良でも気合で頑張ろうとする
- 周囲の言葉に影響されてしまう
- 他人の成長スピードと自分の成長スピードを比較する
- できなかったり理解できない自分を責める
気づいた方もいるかもしれませんが、これらいずれかのパターンに陥るといつの間にか心が疲れ、頑張れない自分、できない自分を責め始めます。そんなことをした暁にはろくな事になりません。
真面目で自己評価が低いが故にいつも頑張り過ぎてしまう人(僕みたいな人)はやりがちな失敗だと思いますので、マジで気をつけたい点です。
AI会社で光が差したけど・・・・
一方で、挫折しながらでも、ゆっくりとでも「諦めなければなんとかなる」という言葉があるように、コツコツ続けていたら光が差してくることもありました。
僕がいる会社(株式会社お多福ラボ)では、今後のキャリアを考えるための面談(かつて僕にクビ宣告をした人たちとの面談なのでとても怖い)が定期的に行われます。この人たちです↓
(内心、面談中は「また辛い通告を言い渡されるんじゃないか」という不安でビクビク)
面談時、ちょっと声を大きくしたり、背筋を伸ばしたり、いつも以上に笑ってみせるなどなんとか動揺する気持ちを押さえながら思い切って自分の希望を伝えたところ、
かつて僕にクビ宣告を言い渡したあの怖い和泉さんから、、、
データサイエンスをサブ業務としながらお客様に提案していく力をつけていってほしい
ただ開発できるだけじゃなくて、深い業界理解と顧客理解に基づいて、データサイエンスの知識を用いて本当にお客様に必要なAIシステムを提案していく力は非常に重要だし、それができる人は少ない
やるならそこを目指して欲しい
という大変嬉しい言葉をもらうことができました。データから機械学習や統計学などを利用して、有用な知見を引き出すのがデータサイエンスですから、AIエンジニアを目指している僕にとっては万々歳な話がやってきたわけです!!
とは言っても、「翌日からデータ分析してね♡」なんていう展開になるわけはなく、今でも以前と変わらず執筆や資料作成が中心の日々です 汗
遂にやってきたエンジニア業務獲得!そして・・・
こんな風にゆっくりと少しずつ良い方向へと進んでいるわけですが、びっくりする展開は突然やってきました。
会社でとある自社サービスの開発プロジェクトがあるのですが、ダメ元で「開発に協力させてほしい」と申し出たら、人手が足りなかったせいかすんなりプロジェクトの参画にOKがでたんです。
つまり、ついにエンジニアとして開発業務が僕にやってきました。
明けない夜はない・・・振り返ればクビ宣告から1年以上、、、長い長い夜がようやく終わりを告げ、任された開発業務に張り切って取り組みました。
取り組んでみると、今までコツコツと取り組んできた甲斐あって、ゴリゴリ開発して社内からもびっくりされて評価され、胸がいっぱいになりました。・・・・とはなりませんでした 泣
「・・・・」
「・・・・」
「全然わからない」「何もできない」。。
最終的に、僕の方から社内の仲間に謝ってスキル不足でどうしてもできないことを伝えにいきました。
やばいなー、仕事を振り間違えた僕のミスだわ
こうしてもらったエンジニアとしての業務は1日で引き剥がされることに。。。
この出来事はショックでしたが、今までいろんなショックがあったので再起不能になるほど落ち込まなかったことが幸いでした。
明けたと思った途端また夜がやってきましたが、冷静に考えれば何も失ってはいないのでコツコツと積み上げて行こうと思います。
中々楽しいAI活用提案のための資料作成
悲しい出来事の一方で、僕が任され取り組み増えてきた提案資料の作成が最近は楽しくなってきたという、意外な展開もやってきました。
昨今、メディアでAI活用がもてはやされていますが、実際活用できているのは潤沢な資金をもつ大手企業やAIエンジニアを自社で抱える企業に限られているのがリアルな姿で、国内企業でのAI活用はまだまだ進んでいないようです。
当然のことながらAIについて詳しくないお客様がほとんどで、AIでどんなことができるか、自社でどんな活用ができそうかをお客様によりイメージして頂いて心動かなければ、仕事にはなりません。そのため、お客様とその業界を調べ理解した上で、どんな内容やワードをどんな順番で資料に盛り込めばお客様の心が動くか、わかりやすく伝わるのか、そんなことを考えて資料を形にしていくのですが、その工程が中々面白いです。
目標としてきたエンジニアにはまだ届きませんが、資料作成も楽しいのでこの業務を楽しみながら引き続き目標に向かって進んでいきたいと思います。
まとめ
さて、今回はAI会社での日常や真面目で頑張り屋な人が挫折しやすいパターンについて書いてきました。目標に向かって努力する際には、自分が陥りやすいパターンを把握して今後に活かしていくことだったり、予想外の流れに身をまかしながらも未知の展開を楽しむ余裕が大切なのかもしれません。
また、開発だけでなく深い業界理解と顧客理解に基づいて、お客様にとって本当に適切なAIシステムを提案していく力がAI活用には求められている世の中ですので、あくまでAIが問題解決のためのツールであることを忘れず、広い視野を持ってこれからも学びを続けていきたいです!
AI(人工知能)って「なにそれ美味しいの?」ってレベルだった僕が、AIエンジニアを目指してステップを踏んだり踏まれたりしている記事を書いてます。よかったら読んでみてください(実話)。
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