DX(デジタルトランスフォーメーション)

今、増えつつある役職「CDO」。その役割と重要性を一から解説

CDOのイメージ

今日では企業におけるIT活用の重要性は大きく高まっていますよね。実際、大きく業績を伸ばしている企業ではビッグデータの活用やクラウドサービスの導入が盛んです。そのため、現在ではそれに対応した役職、CDOを設けている企業が多くなっています。

なお、このCDOとは業種などによって複数の意味合いがありますが、最高デジタル責任者や最高データ責任者を意味する役職です。

今回はこのCDOという役職がどんなものであり、なぜ今CDOが続々と増えているのか。また、CDOの役割やCDOを設置している代表的な企業、CDOに必要なスキルとは何であるのかを詳しく説明していきます。

最後にはCDOを導入したいみなさんに向けてとっておきの情報をお伝えしていきましょう。ぜひ、今の企業に欠かせない役職であるCDOについて理解して下さい。

CDOとは

それでは、CDOとはどんな役職であるのか説明していきまます。まず、知ってほしいこととして役職名にCが入るものはその分野での最高責任者を意味するということ。

例えば、日本語での社長は英語ではCEOと呼びますが、こちらは「Chief Executive Officer」と表記され最高経営責任者と訳されます。ですから、問題のCDOもある分野での最高責任者を意味しているのです。

ただし、こちらについては上でも触れたように以下のような複数の呼び方と表記があります。

  1. 最高デジタル責任者「Chief Digital Officer」
  2. 最高データ責任者「Chief Data Officer」
  3. 最高デザイン責任者「Chief Design Officer」
それぞれを簡単に説明していくと、1の最高デジタル責任者「Chief Digital Officer」はデジタル部門の最高責任者として働く役職です。デジタルを活用していくためにある役職であり、経営にも関わってくるのでCEO直下に配属されることもあるポスト。
次に、2の最高データ責任者「Chief Data Officer」は企業のデータ管理やデータ活用を行っていく最高責任者として働く役職です。こちらはビッグデータの活用などで注目されているポストになります。
最後に、3の最高デザイン責任者「Chief Design Officer」は企業におけるデザイン面での最高責任者として働く役職です。CDOそれぞれの説明については以上になります。

ちなみに現在ではCDOというと上の1と2を意味して使われていることが多いです。これを踏まえて以下ではなぜ今CDOが続々と増えているのかについて説明していきます。

なぜ今CDOが続々と増えているのか

なぜ今CDOが続々と増えているのかといえば以下の理由によります。

  1. ITが進歩した
  2. 競争環境が大きく変わった
まず、近年ITが進歩したことが背景としてあります。こちらに関してはハード面での進歩も目立ちますが、ソフト面での進歩が大きく影響しているでしょう。
例えば、現在もっとも注目されている技術といえば人工知能(AI)があります。こちらに関してはさまざまな企業が人工知能(AI)関連技術を取り入れることでより機能面を充実させたり、分析能力を向上させることに成功。

これによって新しいサービスを提供する企業も生まれてきました。

そして、この進歩したITを駆使する企業が生まれてきたことで、それまでシェアを占めてきた企業が排斥されるようになってしまったのです。つまり、2にあるように競争環境が大きく変わってしまいました。

こちらに関してはネット通販などを手掛けるAmazonなどが、現在プレイヤーとしてどれほどの強さを持っているのかを考えてもらうとわかりやすいでしょう。

もちろん、既存企業もそれらのITを駆使する新興企業に負けないように対策を模索していきました。その結果として生まれたのがこのCDOという役職だったのです。

ちなみにこの流れは海外から生まれたものですが、日本でもITを駆使してグローバルな競争に勝っていくためにCDOという役職を設ける企業が続々と増えてきています。これを踏まえて以下ではCDOの役割をみていきましょう。

CDOの役割

それでは、CDOの役割というのがどのようなものであるのかを説明していきましょう。

まず、CDOの役割の役割について説明していくためにはCIO「Chief Information Officer」、日本語で最高情報責任者という役職を説明する必要があります。
このCIOという役職は1960〜1980年代のコンピューターを利用していく流れから生まれたものでした。役割としては企業におけるIT化を進め、セキュリティ面などを担当するもの。

つまり、その当時の企業における情報部門を一挙に引き受けていた役職でした。

ところが上で説明したようにITがさらに進歩したことで競争環境が大きく変わってしまったため、ITを経営戦略に生かす必要からCDOが必要になったのです。
具体的にはITで業務の効率化を試みたり、ITを駆使することでデジタルマーケテイングを行うことなどが必要に。

ですから、現在では以下のように役割が分かれるようになりました。

  • CIO:企業における情報システムを構築するなど守備的な役割を担う
  • CDO:ITを活用して経営に変化をもたらすなど攻撃的な役割を担う
ただし、実際の企業では職種や環境の違いから上のように分かれていないこともあり、CIOやCDOのみが存在するケースや別の役職を置くケース。CEOなどがCIOやCDOの役割を兼ねるケースもあります。

以上がCDOの役割についてです。次の章ではこのCDOを設置している代表的な企業を紹介していきます。

CDOを設置している代表的な企業

今回はCDOを設置している代表的な企業として以下の2社を取り上げます。

味の素株式会社

まず、味の素株式会社では副社長がCDOの役職を兼務しています。こちらでは最初にITを戦略に組み込むために推進組織を作りました。

そして、その上で事業の見直しや再編を行い、デジタルマーケテイングを行っていくことで新規のビジネスを立ち上げることができたのです。しかもその際にはこれまでは見えづらかった組織資産や顧客資産などを見える化することにも成功しました。

株式会社サンリオエンターテイメント

次に株式会社サンリオエンターテイメントでは、サンリオピューロランドの館長がCDOの役職を兼務。

こちらではITを駆使することでサンリオピューロランドの顧客を分析し、それによって顧客満足度を高めて業績につなげています。
具体的にはチケットの情報やSNSでどのようなことを発信しているかなどみていき、効果的な対応を取っているのです。また、商品開発などにはピューロランドのファンを「ピューロアンバサダー」に任命する制度も創設。
こちらは顧客をインフルエンサーとして活用しながら、どのようなキャラクターが好まれているかなどのデータを収集できるようにしています。これによって顧客一人一人の嗜好に合わせたサービス提供ができるようになりました。

以上がCDOを設置している代表的な企業についてです。

これら以外の企業でも最近ではCDOを設置しているところが増えてきています。ですから、次の章ではそんなCDOに必要なスキルとは何であるのかを説明していきましょう。

CDOに必要なスキル

もし、みなさんの企業にCDOの役職を設けるのであれば、どのようなスキルを持った人材を選べばよいのでしょうか。実はCDOには以下のような必要なスキルがあります。

デジタルマーケティングなどに関するスキル

簡単に説明していくと、CDOにはデジタルマーケティングなどに関するスキルが必要です。やはり顧客の分析やマーケティングを行っていくのなら相応の知識が必要になります。

最新のITに対する正しい知識

次に、ITを責めの姿勢で利用していくには最新のITに対する正しい知識が必要です。こちらに関して必要に応じて広さや深さが変わってくるでしょうが、スキルとして得ておいて損はありません。

経営戦略に関する知識

また、ITを戦略的に利用していくためには経営に関する知識も必要。こちらに関しては企業によってCDOがCEOの配下に置かれ、経営に深く関与することもあるので必要になってきます。

コミュニケーションスキル

さらに、コミュニケーションスキルは大切です。CDOは社長であるCEOだけでなく各部門の責任者とも話し合いを行う必要が出てきます。

ですので、CDOにはコミュニケーションスキルも必要。

リーダーシップ

最後に、CDOにはリーダーシップが必要になります。特にこちらは古い体質の企業を変革するためにCDOを設けるのであれば、このリーダーシップはなくてはならないものでしょう。

以上がCDOに必要なスキルについてです。

もちろん、企業によってCDOに求められる役割というものは異なってきます。例えば、CDOにITに適応した企業への若返りを求める場合や専門的な知識を重視する場合など。

これらによって求められるスキルは変わってきてしまいます。ですので、これらが全てCDOに必要なスキルであるとはいえません。

そのため、企業にとってどのようなCDOが求められているのかを考えていき、その中で必要なスキルを考えていくべきです。そして、そのスキルを持った人材をCDOに選んでいくのがよいでしょう。

 

デジタルのイメージ

これまで以下の点を説明してきました。

  • CDOとは最高デジタル責任者や最高データ責任者などを意味する
  • 技術面の発達によって競争環境が大きく変わったためCDOは増えている
  • 既存のCIOと比べるとCDOは戦略的かつ攻撃的な役割を担う
  • 日本でもさまざまな企業がCDOを導入して結果を出している
  • CDOに必要なスキルは企業によって異なる

それでは最後に、CDOを導入したいみなさんに向けてとっておきの情報をお伝えしていきます。

これらを踏まえてみなさんにお伝えしたいのが「CDO Club Japan」という組織についてです。こちらは経営者のコミュニティであり、CDOの普及や啓蒙を行っている組織。

ですので、CDOについてもっとよく知りたい、CDOについてより学びたいと思っているのならこちらにアクセスしてみてください。ちなみにこちらでは定期的なディスカッションやサミットなども開催しています。

そのため、それらに参加してみるのもCDOについての教養を深めるよい機会となるでしょう。みなさんの企業が抱える問題や競争に勝ち残るためにもぜひ検討してみてください。

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