今日では企業におけるIT活用の重要性は大きく高まっていますよね。実際、大きく業績を伸ばしている企業ではビッグデータの活用やクラウドサービスの導入が盛んです。そのため、現在ではそれに対応した役職、CDOを設けている企業が多くなっています。
なお、このCDOとは業種などによって複数の意味合いがありますが、最高デジタル責任者や最高データ責任者を意味する役職です。
今回はこのCDOという役職がどんなものであり、なぜ今CDOが続々と増えているのか。また、CDOの役割やCDOを設置している代表的な企業、CDOに必要なスキルとは何であるのかを詳しく説明していきます。
最後にはCDOを導入したいみなさんに向けてとっておきの情報をお伝えしていきましょう。ぜひ、今の企業に欠かせない役職であるCDOについて理解して下さい。
CDOとは
それでは、CDOとはどんな役職であるのか説明していきまます。まず、知ってほしいこととして役職名にCが入るものはその分野での最高責任者を意味するということ。
例えば、日本語での社長は英語ではCEOと呼びますが、こちらは「Chief Executive Officer」と表記され最高経営責任者と訳されます。ですから、問題のCDOもある分野での最高責任者を意味しているのです。
ただし、こちらについては上でも触れたように以下のような複数の呼び方と表記があります。
- 最高デジタル責任者「Chief Digital Officer」
- 最高データ責任者「Chief Data Officer」
- 最高デザイン責任者「Chief Design Officer」
ちなみに現在ではCDOというと上の1と2を意味して使われていることが多いです。これを踏まえて以下ではなぜ今CDOが続々と増えているのかについて説明していきます。
なぜ今CDOが続々と増えているのか
なぜ今CDOが続々と増えているのかといえば以下の理由によります。
- ITが進歩した
- 競争環境が大きく変わった
これによって新しいサービスを提供する企業も生まれてきました。
こちらに関してはネット通販などを手掛けるAmazonなどが、現在プレイヤーとしてどれほどの強さを持っているのかを考えてもらうとわかりやすいでしょう。
ちなみにこの流れは海外から生まれたものですが、日本でもITを駆使してグローバルな競争に勝っていくためにCDOという役職を設ける企業が続々と増えてきています。これを踏まえて以下ではCDOの役割をみていきましょう。
CDOの役割
それでは、CDOの役割というのがどのようなものであるのかを説明していきましょう。
つまり、その当時の企業における情報部門を一挙に引き受けていた役職でした。
ですから、現在では以下のように役割が分かれるようになりました。
- CIO:企業における情報システムを構築するなど守備的な役割を担う
- CDO:ITを活用して経営に変化をもたらすなど攻撃的な役割を担う
以上がCDOの役割についてです。次の章ではこのCDOを設置している代表的な企業を紹介していきます。
CDOを設置している代表的な企業
今回はCDOを設置している代表的な企業として以下の2社を取り上げます。
味の素株式会社
まず、味の素株式会社では副社長がCDOの役職を兼務しています。こちらでは最初にITを戦略に組み込むために推進組織を作りました。
株式会社サンリオエンターテイメント
次に株式会社サンリオエンターテイメントでは、サンリオピューロランドの館長がCDOの役職を兼務。
以上がCDOを設置している代表的な企業についてです。
これら以外の企業でも最近ではCDOを設置しているところが増えてきています。ですから、次の章ではそんなCDOに必要なスキルとは何であるのかを説明していきましょう。
CDOに必要なスキル
もし、みなさんの企業にCDOの役職を設けるのであれば、どのようなスキルを持った人材を選べばよいのでしょうか。実はCDOには以下のような必要なスキルがあります。
デジタルマーケティングなどに関するスキル
最新のITに対する正しい知識
経営戦略に関する知識
コミュニケーションスキル
ですので、CDOにはコミュニケーションスキルも必要。
リーダーシップ
以上がCDOに必要なスキルについてです。
これらによって求められるスキルは変わってきてしまいます。ですので、これらが全てCDOに必要なスキルであるとはいえません。
そのため、企業にとってどのようなCDOが求められているのかを考えていき、その中で必要なスキルを考えていくべきです。そして、そのスキルを持った人材をCDOに選んでいくのがよいでしょう。
これまで以下の点を説明してきました。
- CDOとは最高デジタル責任者や最高データ責任者などを意味する
- 技術面の発達によって競争環境が大きく変わったためCDOは増えている
- 既存のCIOと比べるとCDOは戦略的かつ攻撃的な役割を担う
- 日本でもさまざまな企業がCDOを導入して結果を出している
- CDOに必要なスキルは企業によって異なる
それでは最後に、CDOを導入したいみなさんに向けてとっておきの情報をお伝えしていきます。
これらを踏まえてみなさんにお伝えしたいのが「CDO Club Japan」という組織についてです。こちらは経営者のコミュニティであり、CDOの普及や啓蒙を行っている組織。
ですので、CDOについてもっとよく知りたい、CDOについてより学びたいと思っているのならこちらにアクセスしてみてください。ちなみにこちらでは定期的なディスカッションやサミットなども開催しています。
そのため、それらに参加してみるのもCDOについての教養を深めるよい機会となるでしょう。みなさんの企業が抱える問題や競争に勝ち残るためにもぜひ検討してみてください。
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