企業には人手不足の解消や「働き方改革」の一環として「業務の効率化」といった問題は、近年よく耳にしますし、実際仕事の中でも悩まされていることですよね。そして、これらの諸問題を解決する救世主として、AI(人工知能)を活用しようとする動きも活発化してきています。
でも、AI(人工知能)を導入すればすべてまるっと解決!というわけにはいきません。AI(人工知能)といっても基本的には人間が使うもの。いかに効果的にAI(人工知能)を活用するかが、業務改善の成否を大きく左右することは言うまでもありません。
そこで今回は、企業がAI(人工知能)を活用しようとするときに、絶対にやってはいけない失敗例を3つご紹介します。
国内におけるAI(人工知能)の活用、導入状況
まずは、日本国内の企業において現在どの程度AI(人工知能)の活用が進んでいるのか、について簡単にみておくことにしましょう。
このように、AI(人工知能)の活用を検討している企業は、企業規模を問わず多いものの、実際に本格導入している企業はまだまだ限定的なようです。
しかしながら前年2018年の調査では、AI(人工知能)を導入・活用している企業が2.9%でした。この1年で大きく飛躍したことからもわかるように、この先企業のAI(人工知能)の活用が、冒頭にご紹介したような人手不足の解消や働き方改革などのミッションを追い風として、さらに大きく拡大することが予想されます。
AI(人工知能)活用がビジネスにもたらす大きなインパクト
前述のように、AI(人工知能)の業務への活用はいままさに現在進行形で広がりを見せつつあります。では、企業がAI(人工知能)を活用すると、いったいどれほどのインパクトがもたらされるものなのでしょうか。
いったい、何を行ったというのでしょうか。
そこでGoogleが目を付けたのは、この巨大データセンターを冷却するためのエネルギーコストでした。
このようにAI(人工知能)の旗振り役ともいえるGoogleが自ら大きなインパクトを与えたことで、世界的なAI(人工知能)の活用の広がりにも大きく寄与したといえるでしょう。
AI(人工知能)活用、導入が失敗するケースとその解決策
このGoogleのようなケースは、まさに大成功。お見事というしかありません。ですが、決してこのように大きなインパクトを出せる企業ばかりではないのが実情です。多くの企業が、AI(人工知能)を導入したものの、うまく活用できずに失敗に終わっているのです。
そこでここからはそんな失敗ケースを3つご紹介、その失敗要因から解決策を紐解いていくことにしましょう。
<ケース1>スコープ広げすぎちゃいました!
ただ、X社では、導入段階からいかんせん「やりたいこと」が多すぎたのです。
AI(人工知能)には機械学習に用いる学習データを用意することが必要でした。ですからこれだけ多くの「やりたいこと」に対応する学習データを用意する手間やコストは膨大なものとなってしまい、「これなら人間が受け答えしたほうがいいのでは?」ということに。導入は頓挫してしまいました。
<ケース2>導入効果の検証を急ぎすぎちゃいました!
実はそんな目標未達成の裏で、思わぬ効果が生まれていたのです。それは、以前ではありえなかった「新たな顧客層」からの問い合わせでした。
このように、現場サイドでは目に見えて大きな効果が出ていたにもかかわらず、社長の求めた数字としてのKPIとは大きな温度差が生じてしまったのです。
<ケース3>現場を知らずに導入検討しちゃいました!
しかしながら、実際に現場へ導入するとなった段階で大きな問題が発生してしまいます。
それはあまりにも高精度で判別できるので、人の手で不良品を取り除くことが難しく、不良品を取り除くためにの新たな施策を検討せざるを得なくなってしまったということ。
AI(人工知能)の導入時点で、現場の状況を細かく把握しておかなかったことによって引き起こされた悲劇といえるでしょう。
冒頭でも述べたとおり、AI(人工知能)は便利な道具にすぎません。結局はそれを使いこなす人間にアイデアやセンスが求められるのでしょう。
国内における代表的なAI(人工知能)開発会社
このような、「失敗」を防ぐためにも、設計から導入、運用にわたるまで包括的にサポートしてくれる開発ベンダーを選定することは、AI(人工知能)の活用には不可欠なのではないでしょうか。ここでは、AI(人工知能)開発の実績豊富な3つの開発ベンダーをご紹介しましょう。
エッジコンサルティング株式会社
エッジコンサルティングは、人工知能営業支援システム「GeAlne」などを提供しているITサービス企業です。
規模やテーマ、業務領域に関わらず豊富な実績とノウハウを持っていることが特長で、人工知能を用いた画像認識によるファッショントレンド予測など数多くのプロジェクトを支援してきた実績を持っています。
株式会社アイアクト
アイアクトでは、IBM WatsonやAI(人工知能)の開発・導入サービスを行っています。Watsonを活用したFAQシステムや、コールセンタシステムの構築など多くの開発、サポート実績を誇っています。
株式会社ヘッドウォーターズ
ヘッドウォーターズは、AI(人工知能)アプリの他、ロボットアプリ開発や、AI(人工知能)プラットフォームの提供も行っています。
AI(人工知能)開発事業では、画像認識系のAI(人工知能)から、翻訳エンジンなどの文章系AI、Google Homeなどを活用した音声系AI(人工知能)など幅広い分野で多くの開発実績があるAI(人工知能)開発ベンダーです。
今回は、企業のAI(人工知能)活用における「絶対にやってはいけない」失敗事例とその要因、対策までをご紹介してきました。
何度も言いますが、AI(人工知能)は「何でもできる魔法使い」ではありません。AI(人工知能)を活用する主体は人間ですし、活用する場所は現場である、ということを決して忘れてはいけません。
AI(人工知能)の活用を成功に導くために必要なのは、AI(人工知能)を使いこなすアイデアとセンス、そして設計から導入、運用にわたるまでサポートしてくれる信頼のおける開発ベンダーの存在だといえるのではないでしょうか。
すでにAI(人工知能)の検討を始めているという方、これから検討しようとしている方はぜひ今回の内容を参考にAI(人工知能)を上手に活用し、業務の効率化を実現してみてください。
さて、AI(人工知能)活用で企業が失敗するケースと共に、国内における代表的なAI(人工知能)開発会社もご紹介しましたが、このAIZINEを運営している企業「お多福lab」も国内でAI(人工知能)を開発している会社です。ですので何かお困りごとがありましたら是非ご相談ください。