ストレスを感じる時って誰にでもありますよね。ストレスは苦しいだけでなく、目に見えないので今どれだけ溜まっているのかわからないという点が厄介です。ストレスが明確にわかるような数値もないので、溜まり続けて取り返しのつかないことに・・・なんて怖い話も耳にすることがあります。
最近僕の大きなストレスになった出来事と言えば、僕はAIエンジニアになりたくてAI開発企業に転職したんですけど、実力不足で左遷された(そして今はAIZINE編集委員となりました)こと。こんな風に。。↓
和泉さん(AI開発企業の役員):今まで1000人以上新卒を見てきたけど、土屋さん(つっちー)はエンジニアに向いてないわ。大事な事なのでもう一回言うけど、土屋さん(つっちー)はエンジニアに向いてない!だからグループ会社に異動!
この時の話はこちら↓
それはもう、、、あまりにショックで相当なストレスがかかった出来事でした(ガチで落ち込みました)。そんな僕ですからストレスというテーマにはめちゃ興味があるわけです。
そして偶然にも、鏡に映った顔からストレス度を診断してくれる魔法の鏡のようなスマートミラーなるものがある! & 取材許可ももらえたよーとの情報がAIZINE編集委員から僕に舞い込んできました!しかも仕入れた情報によると、バーチャルYouTuber(Vtuber)の声優さんとコラボもしているとのこと!!
※バーチャルYouTuber:YouTubeなどの動画サイトに配信する架空のキャラクターのこと。Vtuberとも言う
こちらです↓
これはAIZINE編集員として見過ごせない!!(バーチャルYouTuberの声優さんにも会えそうだし)と興奮した僕は、毎月開催される社内のAIZINEミーティングで他のメンバーを押さえて無理やり取材担当枠をゲットしました!!
ということで、早速ストレスチェックができるスマートミラーの開発先であるデジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社(DIT)さんにお邪魔させていただきました!ストレスに興味のある方、話のネタにぜひご覧ください。
ストレスチェックミラーをつくろうと思った経緯
胸を膨らませて取材に行った僕の期待とは裏腹に、出てきたのはでてきたのは男性3名。嫌な予感が僕の脳裏を駆け巡りました。


小原さん(左)、伊藤さん(中央)、原さん(右)


本日はよろしくお願いします。


あ、あの、念のため確認ですが、今回取材させて頂く皆様はこれでお揃いでしょうか。


はい、本日はスマートミラーの企画を主に担当した私と、システムの開発担当の伊藤、そして企画を主に担当した神戸電子専門学校の原さん(右)でお答えします。


・・・Vチューバーの方は・・・?


今授業受けてるんじゃないですかねー


・・・。


(はい、オワタ\(^o^)/)
マジでゲッソリしましたが、AIZINEを担当していても実際の製品の企画担当者や開発者から話を聞ける機会はなかなか無いので気を取り直してガンガン話を聞いていくことにしました。


では初めに、どういう経緯でスマートミラーをつくることになったんですか?


やっぱり2015年から義務化されたストレスチェック制度が関係しているのでしょうか。(最初に核心をつく質問で相手の心を掴んでいきます)


そういえばストレスチェック制度ありましたね。。


ストレスチェック制度は全然関係ないです


(いきなり外したーーー_:(´ཀ`」):)


・・・そ、そうだったんですね。


神戸電子専門学校の生徒さんたちによる制作発表会がありまして。


そこで発表されていた原さんのアイデアが面白そうだと気になって学校側に話を持ちかけたことが始まりのきっかけです。


なるほど!
ストレスチェックミラーを実際に使ってみた


それでは早速ですが鏡を見るだけでストレスをチェックできる魔法の鏡を見せていただけますか?


はい。その魔法の鏡がこちらです。
ジャジャーン!!


おおーー!これがストレスチェックミラーですね!!


早速試してみます?


はい、ぜひお願いします!


設定するので少々お待ちください。アンドロイドのタブレットが中に埋め込まれてます。


おお!パカっと木箱が開くんですねー。


そうなんです!実はこれ日曜大工の好きな社員が作ったんですよ。


DITさんが日曜大工・・・(DITさんによるDIY。。。)


こちらのボタンを押して遠隔操作可能です


外から中のタブレットが見えないのは不思議ですね


こちらはマジックミラーを使っていてディスプレイの光だけが見えるようになってます。まさに魔法の鏡でしょ?


(・・・なんか違うけど違わない)


では土屋さん、鏡に顔映してみてください。


ありがとうございます!


まずは真顔でお願いします。この真っ暗な画面を見ててくださいね。


はい、真顔でですね。。。


あっ!かわいいキャラクターが出てきましたよ!!


可愛い声で読み上げてくれましたね!!


次は笑顔ですね?


はい、笑顔をお願いします。


あっ!追加のメッセージが出た!


・・・。


土屋さん、ニコニコしてるだけで実はストレス溜まってるんですね・・・。


・・・そういえば「無理して笑ってませんか?」って最近よく言われるんですよ。


こんな風に日々自分の笑顔にフィードバックをくれるので、


作りものの笑顔から本当の笑顔に っていうキャッチフレーズもいいかもしれませんね


(・・・全然笑えない)
ストレスチェックミラーはどうやって動いているの?


なんで僕にストレスが溜まってるって言えるんですか!?こんなにも元気なのに!


土屋さん、隠してもダメですよ。


ストレスが溜まっているかどうかは自覚するのが難しいからこそ、このスマートミラーがあるんです


うっ・・・(最もだ)。


でも、とにかく顔を認識するだけで結果を返してくれるのは面白いですね。


ちなみに、どのようにスマートミラーの機能は実現してるんでしょうか。


こちらはMicrosoftが提供しているFace APIを用いて実装しました。
※APIとは、他人が開発したプログラムを外から利用するための連携の仕組みです。Face APIを利用すれば自らAIを実装せずとも、顔検出や感情認識が可能なシステムを実装できます


口角の上がり具合など微妙な表情からAI(人工知能)が8つのパラメータを予測し、結果に応じて「ストレス感じてるね」とか「悲しそうだね」という判断をします。


なるほど。


キャラクターの画像とテキスト文字だけじゃなくて、可愛い声まで返ってくるのは嬉しいですよね(今日本人がいないのは嬉しくないけど・・・)


実はこの声、神戸電子専門学校の声優タレント学科にいる子の声なんです。


ええっ!? 学生さんだったんですか。


はい、ただ表情読み取るだけでは面白くないので、キャラクター出てきたらいいよね!って話してて。


そしたら「キャラクターなら専門学校にいるよ」ということで学生さんが声優の女の子を紹介してくれたんですよ。


身近な先輩方がVチューバーの運用をしていたんです。


では、せっかくなんで僕にもぜひそのVチューバーの声優の子をご紹介頂いてもよろしいですか?


それは絶対NGです。


・・・・。
ストレスチェックミラーの今後の展開は?


海外では目の画像から数秒で目の病気の有無を判断できるシステムも登場しているほどですよね。


なので目に見えないストレスをチェックできるスマートミラーも非常に応用が効きそうです。


今後はどのようなターゲットに展開していく予定なのでしょうか。


そうですね、強いて言うなら主にサラリーマンですかね。


なるほど。


では、ズバリ聞きます。このスマートミラーはいつから販売されるのでしょうか!?


そこは言えませんね。


そんな勿体ぶらないでくださいよ!しかしやはり企業秘密ということなんでしょうか。


いえ、そういうことではなく今の所はそもそも売り出そうとは考えてません。


へ?・・・売り出そうと、、、してない?


はい。


スマートミラーは、主に展示会などで面白いことをやってるぞ!というのをアピールしたり、そこから新たな展開につながりそうだと考えて有志が集まって作ったからです。


・・・で、でも先ほどターゲットは主にサラリーマンって・・・


展示会に来るのは主にサラリーマンですよね。


・・・は、はい。(マジか。。。)


ただ、スマートミラーをきっかけに様々なアイデアを社内外からもらっていますので、柔軟に今後対応していく予定です。


ちなみに、今回AIZINEに取材頂けたのは狙い通りでした


えっ?


・・・ま、まさか、、、スマートミラーを呼び水にAIZINEのようなメディアからの取材を誘っていた!?キャラクターもVチューバーも全てが戦略だったと・・・。
これ↓


当然です。


今回取材頂いたからにはどんどんハネさせてください。


(・・・ヤバイ、、足突っ込まない方が良かったやつだコレ。。。)


えーと、つまりまとめると、今後に期待ということですね!!!
さて、今回はスマートミラーについて色々と話を伺ってきました。こんな風に自分の顔を移すだけで自分の心身に対してフィードバックをくれる鏡が日本中に設置されている・・・なんて未来もそう遠くないのかもしれません。
AI(人工知能)の画像認識技術の進化は近年目覚ましく、十分な画像を用意できる分野については人間の力を超えたシステムも開発されていることをご存知の方も多いことでしょう。
今回取材したスマートミラーは残念ながら製品ではなく発売予定もありませんでしたが、アイデアをとりあえず形にするという姿勢の大切さを学ばせていただきました。実際、DITさんのそうした取り組みによって私が取材に行くことになりました。
私たちも思いついたアイデアはどんどん行動に移して形にしていきたいですよね。
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