デスクワークや重いものを持った時に腰や肩に負担がかかり、腰痛や肩こりなどに悩まされる人は多いですよね。そんな時に必要になるのが、姿勢分析。姿勢分析とは、体に痛みを持つ人がなぜその痛みを持つのかの原因を調べ上げ、その原因にアプローチすることです。原因を調べるためには、人の知識のみで賄うことは難しいため専用のソフトを使用し、体の癖や筋肉の捻れの検証が必要です。
姿勢分析を行うソフトは沢山ありますが、いずれのソフトもAI(人工知能)の活用や体の歪みを数値化できたり可動域を可視化できたりと豊富な機能があります。また診断への時間を大幅に削減して利用者目線で展開しているソフトがほとんどです。
この記事では、姿勢分析の定義を説明するとともに4つの姿勢分析ソフトを見ていきます。姿勢分析が、どのようにアプローチするのかやどのような特色のソフトがあるのか詳しくわかるでしょう。そして現在職員の作業時間が圧迫されて困っていて解決したい時やより細かく利用者に怪我の理解をしてもらいたい時など大いに役立つに違いありません。
そこで今回は、姿勢分析ソフトについてお伝えします。
姿勢分析とは
姿勢分析とは、理学療法士や作業療法士が怪我の痛みの原因を観察する際の個々人の身体への評価をいいます。怪我の痛みを消すためには、どこが原因となっているかを調べ上げなければならず、単純に痛みを持っている患部のみにポイントを絞るだけでは完全な痛みの消失には至らないケースがあります。
そのようなことから、近年痛みの原因を見つけ出す手段として姿勢分析が必要不可欠と言われ始めました。例えば、膝の内側の痛みを訴えている人の原因として、膝が内側に入っている動作を指摘することがあります。確かに間違いではありませんが、痛みを治すにはさらに根本的な原因としてなぜ膝が内側に入ってしまうのかを探し出す必要があります。
そして膝が内側に入る原因に、立った時の姿勢や座った時の姿勢、歩いた時の動作、走った時の動作などその人が普段行っている動作に数々の要因があります。そして、それらの姿勢や動作時にどのような異変が起きているのかを解剖学的、運動学的に分析し対処するのが姿勢分析です。
では、姿勢分析が行えるソフトをいくつか見ていきましょう。
姿勢分析ソフトその1:シセイカルテ
シセイカルテは、体の歪みを誰でも簡単に数値化できる姿勢分析ソフトです。今現在の姿勢から筋肉が緊張している部分や脂肪が付きやすい部分、これからどのように姿勢が変化するのかを推測できます。
シセイカルテは、使用する資機材がiPadのみであり、余計な器具や下準備が不要です。また、姿勢改善の効果を数値で見えるので、より理解度が高い施術を行えます。さらにシセイカルテではリモートによる遠方での姿勢分析も可能となっているため、いつでもどこでもリアルタイムな分析ができます。
従来のシステムは、センサーの設定や立ち上がりに時間を取られることが多く、分析するまでに10分程度かかっていました。しかし、シセイカルテは設定準備が2分程度で済み、非常に簡単に撮影や分析ができるため職員の業務負担の軽減や使用する人の精神的な負担を軽減してくれるでしょう。
姿勢分析ソフトその2:ゆがみーる
ゆがみーるは、姿勢と筋肉の状態を自分の目で見えるよう配慮された姿勢分析ソフトです。今までは治療の際に反り腰になっていれば、その事実だけを伝えるだけでどのように反っているのかの説明は難しかったですよね。
ところがゆがみーるは、体の歪みを「見える化」し誰が見ても一目で理解できるよう点線、棒線で歪んでいる方向をわかりやすく表示し、姿勢がどのように歪んでいるのかを示します。つまり、理想的な位置からどのくらいずれているか細かい数字が表示され具体的な方向や長さがわかります。
また、姿勢の歪みを点数化することによって、過去3万人の姿勢データベースから骨盤の傾きなど5段階評価11項目の「姿勢の偏差値」を出すことができ、細部まで自身の体の歪みを把握することが可能となっています。
さらにゆがみーるは、骨格の歪曲だけでなく筋肉の歪みも「見える化」し、現在の姿勢の状態から推測できる筋肉が張っている部分や緩んでいる部分をわかりやすく2色で色分けします。これにより、筋肉のバランスを整える最適なトレーニングを提案することが可能となり、体に痛みがある人でも行いやすいトレーニングを推奨できるでしょう。
姿勢分析ソフトその3:シセイカム
シセイカムは、体の歪みを立体的に解析し効果的な施術に繋げることができる姿勢分析ソフトです。高精度の3Dセンサーによる測定で骨格や関節の状態を推測し、体の歪みを把握できます。以前までの診察では、姿勢に気をつけるよう生活指導を続けても内容的にも難しく、どこか漠然とした説明になってしまい指導に耳を傾けてくれないこともあったかもしれません。
しかしシセイカムは、わかりやすい2枚のレポートを活用し、体の「歪み」や「バランス」をわかりやすく表示します。姿勢のパターン(猫背や反り腰など)を読み取ることができ、歪みや痛みの回避対策を伝えられるでしょう。また、首や肩、体幹など14項目に及ぶ姿勢チャートをもとに姿勢を採点し、歪みの傾向が一目瞭然でわかります。
また、シセイカムは測定までに1分程度しか掛からず、体に装着する機材やマーキングなどは不要で簡単に計測ができます。これにより職員の業務負担の改善や利用者の精神的、身体的な負担の軽減に繋がるかもしれません。
姿勢分析ソフトその4:Posen
Posenは、歪みをAI(人工知能)が診断し姿勢を分析して原因を発見する姿勢分析ソフトです。頭痛や肩こり、不眠が体の歪みから由来するのを知ることはなかなか難しいですよね。Posenは、それらの原因をAI(人工知能)が簡単に分析してくれます。
Posenは、診断の結果を体の正面や側面・座位など複数の写真から見ることができ、関節同時の繋がりを線状で表しどのくらい歪んでいるかを把握できます。また、関節と体の動きの可動域もチェックできるので身体的な癖を見つけられ、その癖を改善することで痛みを無くすことに繋がるでしょう。さらにこの診断結果は、いつでも利用者のスマートフォンから確認でき、普段の生活から動作の見直しができるでしょう。
さらに姿勢撮影からAI(人工知能)が行う分析診断まで通して1分程度で行うことが可能なので、職員の業務的負担を軽減するとともに利用者の心理的負担の軽減に繋がるでしょう。
診断までの操作はタブレットで撮影するだけなので非常に簡単です。大きな機材も必要なく、省スペースで行うことができるので狭い場所でも気にすることなく姿勢分析を行えます。
当メディア(AIZINE)の運営会社お多福ラボでは、このPosenの開発を行いました。興味がある方は、こちらのページをご覧ください。
さて今回は、最新の姿勢分析ソフトについてお伝えしました。
- 姿勢分析とは、体が痛みを持つ部分の原因が体のどこから由来するのかを診断、発見することでその痛みにアプローチし改善していくこと
- シセイカルテは、体の歪みを簡単に数値化できる姿勢分析ソフトであり、重心の位置や歪みを3Dアバターで表示できるので問題の部位を簡単に伝えることが可能
- ゆがみーるは、体の歪みを「見える化」し点線と棒線で歪んでいる方向をわかりやすく示すとともに5段階11項目の「姿勢の偏差値」を出すことができる
- シセイカムは、高精度の3Dセンサーで骨格や関節の状態を推測し体の歪みを把握することができ、筋肉の状態を可視化しストレッチが必要な箇所を把握できる
- Posenは、AI(人工知能)が診断し姿勢を分析して原因を発見し、関節同時の繋がりを線状で把握できるとともに関節と体の動きの可動域もチェックできるので身体的な癖を見つけることが可能
姿勢分析ソフトは、スマートフォンやパソコンの使用から起こる頭痛や肩こり、腰痛、不眠などの不調を根本的に改善するために非常に利便性が高いソフトです。どのソフトも今までの診断よりも正確さやわかりやすさが格段に上昇し、分析までも短い時間で行うことができるので、職員や利用者の負担も軽減できます。姿勢分析ソフトを使って真っ直ぐな姿勢と健康を目指しましょう。
【お知らせ】
当メディア(AIZINE)を運営しているAI(人工知能)/DX(デジタルトランスフォーメーション)開発会社お多福ラボでは「福をふりまく」をミッションに、スピード、提案内容、価格、全てにおいて期待を上回り、徹底的な顧客志向で小規模から大規模ソリューションまで幅広く対応しています。
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