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これからどんどん増える?AI面接サービス「SHaiN」の全貌に迫る

面接のイメージ

SHaiNというAI(人工知能)面接サービスが最近ニュースで取り上げられ、AI(人工知能)が面接する時代になりました。

就職の面接ってリラックスして出来る人はそう多くないですよね。初対面の人と話すってすごく緊張します。厳しい人、怖い人が相手だと自分をだせなかったり、集団面接だと周りを気にしてなかなか自己アピールすることが難しかったり、またスケジュールを調整することも難しかったりと、色々大変なことがあります。

それが、AI(人工知能)が面接官になったらどうでしょうか。

そこで今回は、話題のSHaiNの内容や、実際導入した企業の声、そして導入した際のメリットデメリット、今後どうなっていくのかなどAI(人工知能)による面接の全貌をお伝えしましょう。

まずはSHaiNとは何かを解説!

SHaiNのイメージ

まずSHaiNのサービス内容を説明します。

SHaiN

SHaiNはAI(人工知能)を使った面接システムの名称で、実際の面接はペッパーやスマートフォンが面接官となって、面接を受けることができます。SHaiNによる面接は60~90分による質問と、観察によって応募者を評価。

まず質問によって評価される項目は、大きく分けると7つあります。

一つ目は、エネルギッシュや打たれ強さなどの「バイタリティー」、ポジティブ、自主性などの「イニシアチブ」、人を巻き込み主導できるかの「対人影響力」、状況把握、適応力などの「柔軟性」、人を思いやったり、共感するなどの「感受性」、信念に向かって、自律的に動ける「自主独立性」、優先順位をつけることができる「計画力」に分かれています。
次に観察によって評価される項目は、好感度や清潔感やポジティブさなどの「インパクト」、正確に話の内容が分かる「理解力」、簡潔には分かりやすく話を伝えることができる「表現力」。最後に平常心で落ち着いていることができる「ストレス耐性力」があります。

なのでAI(人工知能)が面接官だからといって、身だしなみをしっかり整えないといけない注意点は人間と変わらないでしょう。

実際にSHaiNを導入した企業とその感想とは

企業のイメージ

それでは実際導入するとどうなるのか気になりますよね。

まず初めに紹介する実例は、医療・介護・保育を軸に包括的な事業を展開する一般社団法人日の出医療福祉グループです。

インターンシップでSHaiNを利用したところ、大きな手ごたえを感じ、採用までつなげる動機づけのツールとして利用しています。インターンシップ参加者が選考に進んだ場合、人の面接の手元資料として使用する予定のようです。

次は働く子育てサポートのための保育事業を展開している株式会社名鉄スマイルプラスの感想をお伝えしましょう。

この企業は、社内の評価基準の統一化に課題を感じていたので、基準を明確に可視化できるようになったり、回答された内容がすべて書き起こしされているので、受験者それぞれのエピソードを深く読むこともできました。また今までは、施設見学を含めた一次面接、二次面接の後、役員面接へ進む流れだったのが二次面接は廃止して、受験者の負担軽減につながったそうです。これは受ける側にも嬉しい情報ですよね。

その上合否判定の時だけでなく、AI(人工知能)面接のレポートを利用して、どんな環境で力を発揮しやすいか、どんな研修やフォローがよいのかを分析することができるので、合格後のその先の、配属や育成などにもつなげていきたいという話でした。

AI(人工知能)を面接で使うことのメリット・デメリット【企業側】

企業のイメージ

これまでSHaiNを導入した企業の感想を紹介しましたが、今度は企業側のメリットとデメリットをまとめましょう。

まずは企業側のメリットは、沢山のエントリーシートを見る時間や、面接の時間を短縮することができてたり、また記録する必要がなく、全データを書き起こししてくれたりという業務の負担軽減があげられます。その上スケジュール調整がしやすくなり、突然のキャンセルにも困ることがなくなりますよね。
他にも客観的なデータを得ることができるので、合格基準の統一化をすることで、企業と受験者のミスマッチを防ぐことが可能です。また採用時だけでなく、採用してからの対応の判断材料を得られることも大きなメリットになります。

今度はデメリットについてもお話しましょう。

デメリットは、面接受験者が正直に質問に答えていないで、模範解答をしてしまっていることに、気づけない可能性があることは注意が必要です。人間の方が察知する能力がある場合も少なくないはず。

AI(人工知能)を面接で使うことのメリット・デメリット【受験者側】

面接を受けるイメージ

逆に受験者のメリットやデメリットはどうでしょう。

まずメリットは、人よりも受験者の緊張が緩和されることがあげられます。人を相手にすると、相手が怖そうな人だったりした時、萎縮してしまいその人本来の良さを表現できなかったりすることもあります。

機械が相手だと普通の面接よりはリラックスして面接に望むことができますよね。また面接官も人間なので好き嫌いなどの感情があり、その面接官と受験者側の相性によって合否が決まってしまうことも少なくありません。

他にも、受験者は、同じ時期に多くの会社を受験していることも多いため、スケジュール調整が難しいのですが、SHaiNなら、自分の好きな時に受験することが出来るので、大事な面接がかぶってしまう心配がなくなります。また遠方の学生さんは、都心で就職活動する際に滞在費などがかさんでしまいますが、その負担も軽減することも可能です。
そしてAI(人工知能)面接は、従来のエントリーシートと一次面接の代替えとして選考フローに取り込まれることが多いので、エントリーシートで落とされることがなくなります。
受験者のデメリットとしては、面接官に合わせて面接の応対を合わせていた人たちにとっては、調整ができなくなり、科学的なリアルなデータによって判断されることがあります。コミュニケーションだけでは通用しなくなるのです。

先ほど話しました通り、従来のエントリーシートの代替えになるので、高学歴だからといって、有利になるわけではありません。またずっとカメラで隅から隅まで録画されているので、終始態度にも気をつけなくてはいけない点は大変かもしれません。実際面接した時と態度が一変してマイナスに写ったという声もありますので注意が必要になるでしょう。

その他にも、質問の意図が分からない場合に質問することが出来ないので、お互いの認識のズレが生じることもあります。

SHaiNのようなAI(人工知能)面接の今後とは

今後のイメージ

このように様々なメリットデメリットがあります。

しかし現在の注目度を考えるとAI(人工知能)が面接の代替えすることが多くなるでしょう。ですが人事部の仕事がなくなるという訳ではありません。むしろAI(人工知能)面接をすることで、人事部の本来行うべき入社を動機づけるという業務に時間を割くことができるとSHaiNの社長は話しています。

やはりどんな仕事もAI(人工知能)の得意なことは任せ、人間が得意なことをしていくハイブリッドな社会になっていく時代に変化していくでしょう。

 

面接のイメージ

今回は、SHaiNの内容や、導入しての企業の感想、企業側のメリット・デメリット、受験者側のメリット・デメリット、AI(人工知能)面接の今後などについてお話しました。

就職の面接で苦労した身としては、受験者にもメリットが多くあるのはなんとも嬉しいですよね。しかし、相性で乗り切れる場合は、人間相手とは違ってデメリットになってしまったり、表裏一体でしょう。

ですから心配な点は前もってカバーしておけば向かうところ敵なしです。むしろ対策しやすいかもしれません。

これから就職面接を控えている方は突然SHaiNとの面接に当たる可能性もあります。ですから今のうちにSHaiNやAI(人工知能)面接について知っておいて、早いうちに対策を考え、就職で合格を掴み取りましょう。

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