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IBM「SPSS」の使い方が学べるおすすめの本5選【2020年版】

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近年、AI(人工知能)を筆頭に科学技術が進歩し続けていますよね。AI(人工知能)はビッグデータと呼ばれる大量のデータの塊を解析し、リクエストに対して最適な答えを導きだしています。そのため、AI(人工知能)を開発するにはデータや数字を解析する統計解析が重要です。

しかしAI(人工知能)がどういったサービスに使用されているかは知っていても、どういった方法でデータを解析してるのかは知らない方も多いでしょう。近年は、統計解析に特化したソフトウェアにも注目が集まっています。

そこで今日は、IBM社が製造・販売している統計解析ソフトウェア「SPSS」の使い方や、統計解析初心者におすすめの書籍についてお伝えしましょう。

IBM「SPSS」とは

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SPSSの使い方を説明する前に、そもそもSPSSとは何なのか、見ていきましょう。

SPSSはIBM社が開発した統計解析ソフトウェア群のことを指し、現在は統計解析ソフトウェアのSPSS Statistics、きょう分散構造分析ソフトウェアのSPSS Atoms、データマイニングソフトウェアのSPSS Modelerで構成されており、SPSSはデータ分析に特化した製品群としては、非常に高いシェア率を誇っています。

ですがなぜ統計解析で高いシェアを誇っているのか疑問に思った方も多いですよね。

実はSPSSを使うメリットはたくさんあります。ユーザの視点からSPSSを使用するメリットは以下の通りです。

メリット① 分析作業にかかる時間を大幅に削減することができる

他社の統計解析と比べ、データソースの形式に対応することができ、行と列のデータ加工を簡単に行うことができます。そのため、前処理にかかる時間が少ないのが特徴。

メリット②大量のデータを扱うことができ、ミスも軽減できる

データを解析する際、エクセルなどの表計算ソフトではデータの並び替えなどでミスが起こりやすいです。しかし、SPSSではデータベースのように、データを解析できるので、レコードの重複やミスの発生を防ぐことができます。

メリット③書籍が多彩で、トレーニングコースも豊富

魅力の一つに、ユーザー数が多くいることにより、トレーニングコースや授業、SPSSの使い方に関する書籍が多々ある点が特徴といえるでしょう。

このように、SPSSを利用するメリットは多くあり、数あるデータの統計解析ソフトウェアの中からSPSSを選んでも損はないのでしょうか。

それでは、実際にSPSSの使い方や初心者向けの書籍についてお伝えします。

SPSS初心者向け書籍その1:実践 IBM SPSS Modeler 著)西牧 洋一郎

SPSS初心者向け書籍その1:実践 IBM SPSS Modeler 著)西牧 洋一郎

「実践 IBM SPSS Modeler」はSPSS Modelerの第一人者でもある西牧氏らしい実践的な内容が込められている書籍です。SPSSの使い方はもちろん、分析を行う手順を丁寧に説明されており、データ分析初心者の方にもおすすめ。

SPSSの書籍は、SPSSの使い方に限定して書かれているものが多いですが、この実践 IBM SPSS Modelerではデータアナリティクスの入門書として最適です。各界を代表するSPSS Modelerユーザーが寄贈したコメントが書かれている「User’s Voice」も充実した内容になっていますし、自分の視野を広げられるかもしれません。
具体的な内容としては、SPSSの使い方だけでなく、予測パターンの発見や分類の各機能の解説、SPSS Modekerと共にデータのハンドリングやモデル作成の方法を細かく説明されています。

これまで、統計分析について学習したことがない人におすすめできるので、ぜひ手に取ってみてください。


実践 IBM SPSS Modeler

SPSS初心者向け書籍その2:SPSSによる優しい統計学 著)岸 学

SPSS初心者向け書籍その2:SPSSによる優しい統計学 著)岸 学

次にご紹介するのは「SPSSによる優しい統計学」。この本では、SPSSの使い方と並行して、サンプルデータを使いながら、実際に手で動かして学ぶことができます。

本書では、統計で使う概念の説明の後、それをSPSSでどのように導くかという手順。
しかし、統計学の詳しい説明は行われていませんので、多少なりとも統計学の知識は必要でしょう。

SPSSについては全く知らないけれど、統計学は少しは心得ているという方に非常におすすめです。


SPSSによるやさしい統計学

SPSS初心者向け書籍その3:文系のためのSPSS超入門 著)秋川 卓也

SPSS初心者向け書籍その3:文系のためのSPSS超入門 著)秋川 卓也

SPSSは、様々な用途で使われることが推測できます。例えば社会調査やアンケートの調査など、様々。そういった使用方法に適応させる考え方や基本構造について解説されているのが本書「文系のためのSPSS超入門 」です。

統計解析では必要不可欠な多変量解析についても、小難しい数式を使わずに、絵や図を用いてイメージしやすく解説されています。それを具体的に用いるにはどうしたらよいかという深堀もできる内容です。

本書のタイトル通り、文系出身者でも、実用レベルまで理解ができるSPSSの入門マニュアルとなっていますので、ぜひ検討してみてください。


文系のためのSPSS超入門

SPSS初心者向け書籍その4:超初心者向けSPSS統計解析マニュアルー統計の基礎から多変量解析までー 著)米川 和雄 山崎 貞政

SPSS初心者向け書籍その4:超初心者向けSPSS統計解析マニュアルー統計の基礎から多変量解析までー 著)米川 和雄 山崎 貞政

今度は「超初心者向けSPSS統計解析マニュアルー統計の基礎から多変量解析までー」をご紹介しましょう。

この書籍はタイトルの通り、初心者でもわかりやすいように、砕けた表現や言葉の選び方がされてます。その分、一歩踏み込んでSPSSの使い方を学びたい方には簡単すぎる内容かもしれません。

先ほどお伝えしたSPSSによる優しい統計学と併用して読むことをお勧めします。


超初心者向けSPSS統計解析マニュアル―統計の基礎から多変量解析まで

SPSS初心者向け書籍その5:SPSS超入門 第2版 インストールから始めるデータ分析 著)畠 慎一郎 田中 多恵子

SPSS初心者向け書籍その5:SPSS超入門 第2版 インストールから始めるデータ分析 著)畠 慎一郎 田中 多恵子

最後にご紹介する書籍は「SPSS超入門 第2版 インストールから始めるデータ分析」。

SPSSは大学の研究室でもよくつかわれますよね。そういった学生でもすぐに使えるように、インストールの手法から解説。そしてここまでお伝えした本より、さらに丁寧に環境構築の方法が記載されています。

一人でインストールができるか不安な方は、本書を選んでみるとよいでしょう。


SPSS超入門 第2版――インストールからはじめるデータ分析

SPSSをさらに知りたい方におすすめの本:SPSSとAtomによる心理・調査データ解析ー因子分析・共分散構造分析まで 著)小塩 真司

SPSSをさらに知りたい方におすすめの本:SPSSとAtomによる心理・調査データ解析ー因子分析・共分散構造分析まで 著)小塩 真司

そして最後にさらに詳しく知りたい方におすすめの本をご紹介します。その本は「SPSSとAtomによる心理・調査データ解析ー因子分析・共分散構造分析まで」。

本書は、SPSSの使い方や自習に使えることはもちろん、Atomを使うことでSPSSを有効活用できるので、もう一歩踏み込んでSPSSの使い方を身に着けたい方にお勧めできる書籍。Q&Aが非常にシンプルで読みやすいのも良い点です。

本書を片手にSPSSを触れば基礎的な内容はもちろん、実際の統計解析でも応用できるスキルを身に着けることができるのでぜひ読んでみてください。


SPSSとAmosによる心理・調査データ解析 第3版

 

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今日はここまで、SPSSの使い方や初心者におすすめの書籍についてお伝えしてきました。

  • SPSSは統計解析ソフトウェア界で高いシェア率を誇る
  • SPSSは50年の歴史があり、書籍やセミナーが豊富
  • 今後、統計解析の経験があって損することはない
  • SPSSの使い方を書籍で勉強するときは、何冊か一緒に手に取ると効果的

AI(人工知能)などの科学技術が進歩する中、SPSSのような統計解析の知識や経験は必ず活きてきます。SPSSだけでなく、統計学も一緒に身に着けると応用が利くようになります。

職場や大学の研究でSPSSを使う必要がある方は、必要最低限の使い方を学習するだけでなく、応用方法や深い知識を身に着けておくことをおすすめです。ぜひ、今日紹介した書籍を使ってSPSSを触ってみてください。

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