教育

AI(人工知能)はどうやって作るの?開発手順やポイントを徹底解説

AIのイメージ

私達の生活を支える新たなテクノロジーとして、近年、急速に進化を遂げているAI(人工知能)技術。少し前までは未来の技術と思われていましたが、気が付けば車線を判断して自動走行する車が登場したり、家電と音声で対話し操作することが可能になるなど、我々の身近にAI(人工知能)が登場する時代になりました。

これからの新たな社会を創り上げていく最新技術のAI(人工知能)ですが、道具として使ってみるだけでなく、実際に開発に携わってみたいと思う方もいますよね。

そこで今回は、AI(人工知能)とはそもそもどういったものなのか、そしてどのような開発手順を用いるのかを詳しく見ていきます。開発を行うために準備する物や、メリット・デメリットなどをそれぞれ解説します。

AI(人工知能)て何だろう

AIのイメージ

AI(人工知能)という言葉は今や珍しいものではなくなりつつありますが、その正式名称となると意外と知らない方も多いのではないでしょうか。

これはArtificial Intelligenceの略で、学習・推論・判断といった、人間の知能が持つ機能を兼ね備えたコンピュータシステムを表します。
人間同様に考え、判断し、新たな概念を学ぶことができるAI(人工知能)ですが、実は様々な種類が存在しており、用途や機能の高度さを基準に分類されるのです。
「特化型人工知能」や「汎用型人工知能」、また単純に「弱いAI」「強いAI」と表現されることもあります。

いずれにせよ通常のプログラムやロボットとは違い、自ら考え、判断しながら行動し、成長していくという点が最大の特徴となります。

AI(人工知能)を開発する手順とは

AIのイメージ

それでは早速AI(人工知能)を開発の手順をみていきましょう。

AI(人工知能)を開発する手順は大まかに以下のような形になります。

  • ・学習用のデータをAI(人工知能)に読み込ませる

  • 読み込んだデータを元に、AI(人工知能)に学習させる(ディープラーニング)

  • 学習したAI(人工知能)にデータを予測させ、その内容を評価する

  • AI(人工知能)の予測結果が望ましいものになるよう、チューニングを行う
こうして見てみると、AI(人工知能)を開発するということは、人間が何かを学習する過程に似ていますよね。サンプルとなる大量のデータを読み込み、それを元にAI(人工知能)自身に考えさせることで学ばせ、成長させていくのです。

最終的にAI(人工知能)がどこまで能力を身につけられているのかをテストし、その結果によって細かな調整を行っていくことで、より理想的な答えを導き出せるよう、AI(人工知能)の精度を高めていきます。

AI(人工知能)を開発する前に準備しておくこと

準備のイメージ

AI(人工知能)を開発するためには、やはりプログラミング言語の習得が必要です。

様々なプログラミング言語がありますが、なかでもAI(人工知能)を開発するならば「Python」の学習は必須と言えるでしょう。元々は組み込み開発やWeb開発に用いられていた言語ですが、AI(人工知能)開発の現場では非常に高い人気を誇っています。
Pythonは文法がシンプルということでプログラミング初心者にとっても馴染みやすく、かつAI(人工知能)開発に利用できる数値計算のライブラリが充実しているという点も大きな魅力。その他の言語でもAI(人工知能)開発を行うことはできますが、開発効率や学習時間を考えると、Pythonに軍配が上がるというのが実情です。
また、AI(人工知能)が学習するために用いるデータも用意する必要があります。
CSVファイル、ZIPといった様々な形式が用いられますが、学習の精度を上げるためには、ある程度、大規模なデータ(ビッグデータ)が望ましいでしょう。なかなか一から大規模データを作り上げるというのも労力ですので、インターネット上に公開されているサンプルを関数によって読み込む、という手法もおすすめです。

AI(人工知能)を開発するメリットデメリット

メリットデメリットのイメージ

では、AI(人工知能)を開発することによって、我々にどのようなメリットがもたらされるのでしょうか。

やはり最大のメリットは、AI(人工知能)が自立活動することによって、我々人間が行っている様々な行動・仕事の負担を減らすことができる、という点です。
今までは人間が働くということが社会では当たり前の光景でしたが、AI(人工知能)を搭載した機械が我々の代わりに作業をこなしてくれることで、人員不足の解消や人件費の削減など、労働における様々な課題を解決することができます。

命の危険が伴うような過酷な環境での仕事も、機械が受け持ってくれることでリスクを削減し、より効率良くスムーズにこなすことができるのです。

人間の代わりに仕事をしてくれて、しかも人間よりも素早く、正確にそれをこなしてくれるとなればまさに良いことづくめですよね。

ただし、やはりいかにAI(人工知能)が優れていると言っても、まだまだデメリットや実装への課題があるというのも事実です。

現在、最大の問題となっているのが、AI(人工知能)を導入することによって起こる雇用の減少です。人員を削減できるということはメリットでもありますが、一方で機械に取って代わられる人間が出てくる、ということでもあります。

ドライバー業、工事関連業といった技術職はAI(人工知能)との相性も良いことから、こういった部門で働く人達が、AI(人工知能)の登場により職を失ってしまう未来が予測されていたりも。

また、やはりAI(人工知能)は完璧なものではないため、情報漏洩のリスク、トラブルが発生した際のリスクマネジメントなど、運用する上でのデリケートなケアも必要となってくるのです。

AI(人工知能)開発したあとの注意点

AIのイメージ

さて、自分の手で開発したAI(人工知能)が実際に動き出すと、これからどのように成長し活躍していくかが非常に楽しみですよね。

実際に稼働していく中で、AI(人工知能)は様々なことを学び、作り手の予想を超えるような素晴らしい存在に進化するかもしれません。

ですが、やはりAI(人工知能)を運用していく上では、いくつか注意すべき点があるのも事実。

AI(人工知能)は通常のプログラムとは異なり、自身で考え、行動することができる非常に高度な存在。そのため、何も考えずに運用してしまうと、思わぬ問題を発生させかねません。
AI(人工知能)は自分自身で考え、意思決定を行いますが、どこまでAI(人工知能)を信頼し、その意思を取り入れるかは我々人間が慎重に考える必要があります。AI(人工知能)の決定が人々の生活を安易に変えてしまう結果にも繋がるため、全てを鵜呑みにし許可してしまうと、それを利用した人間や企業に多大な影響がもたらされるのです。
また、想定外のデータを学習することで、我々人間が抱く「偏見」までも取り入れ、悪い結果をもたらす存在になってしまう場合も。

AI(人工知能)の高い能力が暴走してしまわないよう、あくまで我々人間がルールを敷いたり、監視し、間違った方向へ進まないよう調整する必要が出てきます。

 

AIのイメージ

AI(人工知能)の特徴は何といっても我々人間同様に知能を持ち、自身で判断することができるという点です。誰の手も借りず、機械自身が独立して行動し、我々の社会にとけこんでいく姿は、テクノロジーの大きな進歩を感じますよね。

まだまだ一部の場面でしか活躍していないAI(人工知能)ですが、我々の仕事や日常生活の場面にAI(人工知能)が登場するまで、そう遠くはないでしょう。いずれ、日常では我々人間同様、AI(人工知能)が活動し人々の生活を支える姿が、当たり前になるのかもしれません。

まさに近未来、といった未来図に心が躍る一方で、AI(人工知能)が持つ課題や問題についてもまだまだ無視することができない、というのが現状です。AI(人工知能)が持つ大きな恩恵にばかり目を向けていると、逆にそれが我々の生活を壊してしまう結果にも繋がりかねません。

AI(人工知能)を開発していくうえで、実現したい機能性のみならず、どのようにAI(人工知能)が我々と共存していくかという点も、念頭に置いておき、これらを踏まえてAI(人工知能)を開発を進めてみましょう。

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました