最近はどこへ行っても何を聞いても、やれAI(人工知能)だディープラーニングだIoTだと騒がしく、自分も少しは勉強しなくちゃ取り残されると不安になりますよね。特にビジネスでは、経営者ならそういうIT技術を取り入れなくちゃと焦りますし、労働者ならAI(人工知能)に仕事を取られるのじゃないかと怖くなるでしょう。
もちろん、IT技術はこれからの社会に益々普及していく重要な要素であり、さまざまなモノがインターネットにつながり、それを「AI」が制御するようになるという「第4次産業革命」を迎えたとも叫ばれています。だからと言って誰もがITの専門家になる必要はありません。むしろ、知識がなくても誰でも先端技術を使えるようにするのが、AI(人工知能)やIoTの役割だと言って良いほどです。
今回は、専門家でない人が不安を解消できる知識を、AI(人工知能)の売れ行きや市場の動向から説明しましょう。
企業への導入が進むAI(人工知能)
AI(人工知能)市場に関するさまざまなデータは、民間の調査研究所などから発表されています。一般にはAI(人工知能)という言葉が、かなり曖昧に使われていたり、調査方法や統計処理の方法が各社で違ったりして、単純な比較はできません。しかし、大まかに言うと、
その理由は、現在注目されているAI(人工知能)技術が、ディープラーニング(深層学習)という技術で、画像解析と言語処理はその得意分野だから、ということもあるのでしょう。
それに加えて、
個人向けのインテリジェントカメラや、話し掛ければ答えてくれるAIスピーカーなど、個人向けの製品も躍進していますが、国内では、やはり企業への導入が進んでいます。
もちろん効率化のためでもありますが、
次に画像認識AIシステム市場と対話型AIシステム市場のそれぞれを見ていきます。
画像認識AIシステム市場
ミック経済研究所が2018年7月に発表した資料によると、
AI画像認識市場の具体例を挙げましょう。
製造業では
今後、さらに応用範囲が広がっていくでしょう。
対話型AIシステム市場
IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社の発表では、
すごいですよね。
ところが、矢野経済研究所が発表した国内の対話型AIシステムの市場規模は
これは、調査方法が違う上に、何を持って対話型AIシステム市場とするか、という範囲設定が異なるためです。こちらはハードウェアを含まない、ソフトウェアだけを対象にしています。しかし、いずれの調査でも、今後、対話型AIシステム市場は急拡大するという予測は同じでしょう。
AI(人工知能)市場は、
AI(人工知能)市場の動向を見てわかることは他にもあります。それは「ものすごい勢いでAI(人工知能)が社会の中に入り込んで来ている」ということ。そんなに急がなくても良いのに、経済原理が働いているのでこの流れを止めることは困難です。
良いことも多いでしょうが、困ったこともきっと起こるでしょう。前にも言った通り専門家になる必要はありませんが「それがそこにある」ということは忘れないでAI(人工知能)と向き合っていきましょう。
参照元
AIチャットbotなどの対話型AI市場、倍増成長を続け、2022年には132億円規模に――矢野経済研究所が予測
国内コグニティブ/AIシステム市場予測を発表
AI/ディープラーニングの進展で急拡大する画像認識ソリューション市場―ミック経済研究所