AI(人工知能)ニュース

AI(人工知能)によって仕事がなくなる!その3つ理由とは

AI(人工知能)によって仕事がなくなる!その3つ理由とは

みなさんはAI(人工知能)の発展に伴い、私たちの仕事がなくなるという話を聞いたことがありますよね。いきなりAI(人工知能)のせいで私たちの仕事がなくなる!と言われてもピンとこないでしょう。

ではなぜAI(人工知能)によって仕事がなくなると言われ始めたのかというと、そもそもの発端は2015年3月に、英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授がカール・ベネディクト・フライ研究員ととも出した論文がキッカケとなりました。その内容は『702の職種が今後どれだけコンピューター技術によって自動化されるか』を米国労働省のデータに基づいて分析したというものです。

その結果「今後10~20年で米国の総雇用者の約47%の仕事がAI(人工知能)によって自動化されるリスクが高い」と判断されました。つまりAI(人工知能)の代替によって、人間が現在行なっている仕事がなくなるというのです。その後、オズボーン准教授は日本の野村総合研究所と共に日本国内601の職業を対象とした同様の調査をしました。その結果、日本国内でも同様のリスクが49%あるという結論に至っています。

では今回は具体的に、AI(人工知能)によって仕事がなくなると思われる3つの理由とはなにかをご紹介します。

ビッグデータの技術革新によるルーチン化

事務イメージ

いままで不可能だった膨大な量のデータをAI(人工知能)によるディープラーニングによって処理できるようになってきました。その結果、ルーチン作業ができないと思われていた仕事が徐々にルーチン化することができるようになり、人間の手を必要としなくなりつつあります。例としては、事務職のようなコンピューターの中で終えられるような事務処理系の業務が、AI(人工知能)の発展により仕事がなくなる可能性が高いと見られています。

また、法律の分野では、裁判前の調査のために弁論趣意書や判例を精査するAI(人工知能)がすでに活用されています。米国では、すでに2日間で57万件以上の膨大な文書の分析・分類をすることに成功しました。その結果、弁護士の仕事の一部はすでに高度なコンピューターによって行われ始めています。

事務職の仕事のAI(人工知能)化は、すでに始まっているみたいですよね。

センサー技術の進化

センサーイメージ
センサー技術が発展すると、人間にしかできないとされていた認知能力ですら機械にとって代わる可能性が高く、さまざまな分野で人間にはできないような活躍が期待できます。例えば医療分野などでは、センサー技術発展により医師や家族が気づくよりも前に、センサーを使って日常行動からアルツハイマー病の初期徴候を検出する研究も進んでいます。 研究が進めばアルツハイマー病の早期発見やから治療へつなげるようになるかもしれません。現在すでに脳画像診断や臨床試験の向上のために使われ始めています。

AI(人工知能)の機械学習は、今までの病気の発見のための手法では見つけられなかったパターンをすくえる可能性があります。その上にセンサー技術は24時間患者の状況を観察することも可能になってくるので、AI(人工知能)の活躍により常駐する医療スタッフの仕事がなくなる可能性も考えられます。

また、外の世界でのセンサー技術の使い方は、街中に張り巡らせて音や映像を記録することによって、ビッグデータを分析し街の治安や機器の不具合の観察する人間の数を減らす未来も見えてきています。人間と違ってセンサーは24時間監視の目を休ませることはありません。それにAI(人工知能)を伴うコンピュータには人間のように集中力の低下や個人の思考などの状態を心配はありません。

結果として、AI(人工知能)によって警官や機器の管理をする作業員の仕事も無くなる可能性が出ています。

判断することができるAI(人工知能)コンピューターの出現

コンピューター

上記の「ビッグデータによる情報分析+センサーによる認識能力」を組み合わせることで、人間を超える「判断力」を備えたAI(人工知能)もすでに出現しています。米国では、人間に代わる音声応答システムの開発に成功しており、コールセンター業務の60~80%のコストが従来よりも削減できつつあります。そして金融業界では、大量のプレスリリースや決算資料をAI(人工知能)が分析し、投資判断を下しています。そしてウェブ上ではAIによる個々の顧客に合った資産運用アドバイスも始まっており、金融業界もAI(人工知能)がすでに席巻し始めています。

そして人と人とがコミュニケーションをしなければいけないと思われているサービス業ですらもAI(人工知能)に取って代わり、仕事がなくなる可能性が出てきているのです。

 

さて、これまでにAI(人工知能)によって仕事がなくなる3つの理由をご紹介してまいりました。

ビッグデータによるルーチン化の拡大、センサー技術の向上、そして二つの技術を組み合わせることで備わる判断力。これらAI(人工知能)の技術的進歩は、これまで人間の領域であったと思われる認知能力が必要な仕事の機械化することに成功し、人間による仕事である必要がなくなってくることを示しています。しかし、それは同時にAI(人工知能)を利用した新たな仕事が生まれる可能性も当然出てくるでしょう。

AI(人工知能)の進歩はこれから更に加速していきますし、まだ充分に検証されていく余地もたくさん残されています。今のうちからAI(人工知能)関連の情報をしっかりと抑えておくことで、AI(人工知能)によって私たちの仕事がなくなる前に、時代を先取りしてチャンスをつかむことも充分に可能です。今後も情報をチェックしていきましょう。

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました