経営を営む上で売上高、集客数といった数字は上がるとうれしいものですよね。その数字が高く安定していれば、色々なことを実現していけます。
そこに最近話題で「賢い」と評判のAIが経営サポートをしてくれたら、その数だって伸ばせるかもしれない。といった思いがよぎってもおかしくないこの時代。AIが経営サポートしてくれるなら、どのようなことをお任せできるのか。どれ位おまかせ出来るのか。気になるところです。
経営となれば、リーダー性、人望の高さ、カリスマ性このような人間スキルと冷静な判断力、理性的な決断力がといった全てにおいてスキルの高さが必要とされてしまいます。そのような中で、何か1つでも結果につながる信頼を持てる人やモノにおまかせ出来るのであれば、使う他ありません。
そこで今回は、AIが特異とする「データ予測」を利用したサービスを通して、AIが経営サポートしてくれる可能性についてお伝えしていきます。
AIのデータ分析の信頼性
AIのデータ予測にかかせないものの１つに、聞いたことのある方も多いと思いますが「ビッグデータ」というものがあります。AIが経営サポートできるほどの分析を行うには、かかせないもので、このデータを使って素早く分析し、未来を高精度に予測するというのがスタイルです。
顧客データを使った分析や、業務フローを使った未来予測はもうやっているよ。昔から、当たり前の方法じゃん。と思った方いましたら、見てほしいポイントがもう１つあります。
こういった分析は、確かにちょっと勘のいい人間だったら、それなりに次に繋げる予測を生み出し未来の売上や集客につなげるために自然とでもやっていること。AIが経営サポートを変わりにしてくれる。といえるものですからそこには違いがあります。その違い、ずばり「量」と「スピード」。
例をあげると、ある会社の業務現場で2〜3ヶ月かかっていたデータ分析作業が、AIを使った分析ツールを利用したところ、なんと、1日足らずに短縮し、しかもこれまでと同等以上の分析精度を達成できたという事例がありました。
1/4期使って行こなっていたことが、たったの１日で完了する。これは素晴らしいことですよね。その分早くに目指す先に向かって進むことができ、業務タスクの大幅な削減にもつながるというわけ。これは立派にAIが経営サポートしてくれそうな予感です。
反面、そんなに急いでどうするの。リラックスリラックス。といったようなゆるキャラの流行りが上昇しそうでもありますが…
本当に達成したいものがある時、守るものがある時、成果を上げたい時、いえ、そんな生易しいものではないもっとすごい目指すものがある時。やはり目指す結果は早くに掴み、その結果を次へと繋げていきたいものです。
それでは、AIが経営サポートしてくれる技術サービスとは一体どういったものがあるのでしょうか。次の章ではその辺りについて見ていきます。
AI分析を使ったサービス
富士通が展開している「Operational Data Management & Analytics」のサービスを例にとって見ていきましょう。
１つ目は、製造業や卸・小売業に向けてAI予測を行うサービスで、各商品に合わせた需要データを元に、生産・調達計画の高度化、発注負担削減・調達の最適化を行ってくれるものです。
ポイントは、人手を介さず自動でできるということ、各商品単位に販売実績や需要予測値が算出されるので、特性に合わせた予測ができるということ。その精度の整った情報を使って、担当者はバランスの取れた未来の供給計画が実現されるといった仕組みです。
気になる商品価格は、本体販売価格で2,000万円〜（2014年販売時の価格）料金の参考サイト
ODMA 需給計画モデル V2
・メディアパック 1万円
・基本（1プロセッサ・20ユーザ付） 1200万円
・基本（1プロセッサ・20ユーザ付）プログラムサポート 288万円 料金の参考サイト
と紹介されています。
他には、ECサイトやショッピングモール、カタログ会員を行っている企業に役立つ名寄せシステムといったAIサービス。内容は、同じ顧客なのに異なる顧客として登録されているような重複を洗い出し紐づけることで１人のデータとして集約し、１ユーザーの販売行動や優良顧客の購買傾向を掴む精度を高めます。
価格は、買取であれば1500万円、月額であれば71万円といったもの。料金参考サイト
そして、グローバル展開を目指す企業には自動翻訳システムも注目です。外国人とのやり取り時にぶつかる「言葉の壁」を補うためのもので、これはよく聞くものですよね。
これらのサービスは、データの量で精度が変わり、AIが経営サポートしてくれるか否かはビックデータの量が親密に関わっているようです。
そして、それらの精度を上げていくためには、顧客行動分析に役立つための情報収集の仕組みである「IoT」を活用した家電の発展や、AI（人工知能）を支える技術の機械学習の一つ、「ディープランニング」の発展との関連性も目を離すことが出来ません。
IoT家電については、別の記事でもご紹介しているので、是非ご覧ください。
と、ここまで紹介してきましたが、AIによるデータ活用の能力の高さは分かったけれど、そんなにコストがかかるなら、AIが経営サポートしてくれなくても、人力で行っていくしかないよ。と思っていた方もいるのではないでしょうか。大きな資金がないと、やっぱり無理か…とソッポを向きそうになっちゃいます。
いやいやしかし、これだけAI時代が進んでいる中、もうそろそろ高値の商品だけではなく、気軽に使える商品やサービスだってあるはずです。
ありますよ。期待を裏切らずにありました。そして、こんな時に出てきてくれるのは… そう、このお方。ITの強い見方！「Google先生」Google Cloudというサービスに、様々なサービスが提供されていました。
Googleの気軽に利用できるAI（機械学習）を使ったサービス
それではこのサービス、料金から紹介していきます。これまで紹介してきたものと様子が違います。内容を見ていくと、さすがのGoogle先生、無料で使えるサービスから、定額制・利用時間、数による金額など、利用者の頻度や利用方法によって選べる手軽なシステムが用意されていました。
定額制の料金を確認してみると、マシーンタイプ別に変わるシステムがあるようで、1・2・4・8…と倍数が続き96まであるのですが、タイプ1のもので月額$31.17（約3,500円）タイプ64のも月額$1994.94（約230,000円）といった具合。手軽さ加減が伝わるでしょう。
様々なサービスががありますが、業務レベルで利用できそうなおすすめサービスは、プログラミング不要で誰でも機械学習を活用し、独自のAIを構築できるCluod AutoML。
このサービスの登場で、AIは民主化の流れへと大きく加速させているといいます。
そしてもう1つ、画像検索できるCloud Vision API。こちらを使うと画像内のテキストを検出や、写真やロゴなどから著名な人物や企業を検索できたり、不適切な写真のコンテンツを検索出来たりと、その利用の幅が広がります。
サービスが充実していて、ここでは紹介しきれませんが、このように、AIを身近に活用してビジネスに活かしていく時代はもう始まっていて、少し手を伸ばせば、誰でもそのサービスを利用できるということが分かりましたよね。
そう。AIが経営サポートの二の腕となってくれるというのは空想の話ではなくなりました。
まとめ
さて、ここまでを通して、AIのデータ予測は人間の何百倍以上ものスピードでデータ分析を行うことで、経営の加速化、品質UPが実現されていることをお伝えしてきました。
それによってAIは、経営をサポートするための収益UPにつなげる可能性を大いに秘めていることが分かりましたよね。
そして、これまではAIを使ったサービスは一般的に利用できるような価格のものではありませんでしたが、価格的にも、技術的にも手軽に利用できるAIも提供されるようになりました。
AIによるデータ予測の利用は広まり、WEBサイトで知りたいキーワードを叩けばさっと答えを与えてくれる時代になったように、欲しいデータ情報を準備すれば、さっと高レベルの分析資料を準備してくれる時代がくるかもしれません。そんな機能を期待して、使えるその日がきた時「そのサービス本当に大丈夫？」なんてスタートが遅れるようではなく、「そのサービス！待ってました！」と即スタート出来るよう、今から準備を整えておきたいですよね。
