1日の仕事を終えて、グラスを片手にグイッと一口、そしてフーッと一息、これまさに至福のひと時ですよね。まさに「この一杯のために1日頑張った」を実感できる瞬間です。
みなさんは、大切なこの一杯(いや数杯?)は何をチョイスしていますか?ビール、ワイン、チューハイなどなどありますが、近頃はニッポンのお酒である日本酒の価値が見直されています。
しかし日本酒には、「飲める派」と「飲めない派」に別れるという話をよく耳にします。飲める派の立場からすると、「この日本酒、絶対合うから飲んでみて」と勧めるのですが、飲めない派にとっては元々苦手なものですから、どんな味か分からず、それが自分に合うのかすらも分かりません。
こんな中、人工知能で味覚判定を行い、あなたに合う日本酒をチョイスしてくれるというサービスが存在する、という情報をキャッチしました。日本酒を飲める派は勿論のこと、飲めない派で、今から日本酒にチャレンジしてみたいという方にもオススメです。
よって今回は、人工知能で味覚判定を行い、オススメの日本酒の銘柄発見する様子を詳しく解説いたします。
飲める派にとっては、新しい銘柄を見つけるチャンスに、そして飲めない派にとっても、日本酒デビューきっかけになることでしょう、是非お見逃しなく!
味を表現することの難しさ
まずは、味について少し解説をしましょう。人間の舌には味を感じ知る感覚があり、これを味覚といいますが、この味覚だけでは味を表現しきれません。実は、視覚で色を感じ、嗅覚で香りを感じ、触覚で飲み心地を感じ、それらを複合的に組み合わせることによって味というものを表現するのです。
ここで、よく日本酒の味を表現する言葉として、下記のようなものが挙げられます。
- 辛口
- 甘口
- フルーティー
これらも、先ほど解説した複数の感覚を合わせた結果なのですが、果たして全ての人が同じように辛口の日本酒を辛いと思うことができるのでしょうか。人によって感じ方は様々ですので、なにか基準が欲しいと思ってしまいますよね。
ここで人工知能(AI)の出番です。人工知能で味覚判定を行い、このように複雑な味を定量的に表現することができるようになりました。
それでは、どうやって人工知能で味覚判定をするのか、このあと詳しく説明していきます。
人工知能で味覚判定をすることで味を標準化
2018年6月にオープンした未来日本酒店KICHIJOJIでは、人工知能で味覚判定をしてくれるサービス「YUMMY SAKE(ヤミーサケ)」を利用することができます。
人工知能で味覚判定をするための手順はとても簡単で、スマートフォンの指示に従って操作するだけで、人工知能で味覚判定を行い、オススメの日本酒を提供してくれるサービスなのです。
では、実際にテイスティングをしてみましょう。目の前に銘柄や解説を伏せた少量の日本酒が10種類あり、それらを順番にテイスティングしていくのです。
テイスティングの評価はとてもシンプル、スマートフォンに5段階で入力を行うだけです。
そして、10種類全ての日本酒のテイスティングが終わったら、食事の好みに関するアンケートに答えていきます。
いよいよ、人工知能で味覚判定をするときです、あなたの味覚が12タイプに分けて判定されます。判定は、12種類のオノマトペ(擬音語)で表わされ、「スルスル」「プリプリ」「ユラユラ」など特徴的な表現で表されるのです。
この結果をお店のバーカウンターに提示すると、判定結果に合わせたグラス1杯+おつまみのマリアージュセットを提供してもらえるという仕組みです。
一度は憧れる利き酒だが
ここで、人工知能で味覚判定したお酒とおつまみが、果たして本当に自分に合うものなのか、疑問に思ってしまいますよね。
しかし、なんと利用者の約9割以上が判定結果に満足しているとの結果が出ているのです。これなら是非一度は体験してみたいと思いませんか?
なぜなら、こんな失敗も防げるのです。
新しい銘柄を開拓するために、いろいろなお酒を飲み比べるのですが、ついついお酒が進んで味覚が曖昧になってしまい、何が良かったのかよく分からなくなり「まぁ飲めたらいいか」と、新しい銘柄を発見するという本来の目的を見失ってしまう。
このような場面では、人工知能で味覚判定をするというサービスはとても重宝しそうですね。
さて今回は、人工知能で味覚判定と題して、人工知能(AI)があなたの味覚を解析して、あなた好みの日本酒とおつまみを提供するというお話をいたしました。
これまでは日本酒が得意ではなかった人でも、このサービスを利用すれば、ぴったり合う日本酒が見つかるかもしれません。
また、日本酒好きな方にとっても、効率的に新たな銘柄を発見できるチャンスに恵まれることでしょう。
このように、どんな人にとっても、人工知能(AI)があなたのお酒の銘柄ガイドとして、新しいお酒の楽しみ方を提供してくれることでしょう。そんなイキな人工知能(AI)がお酒が楽しめる日が1日も早く来てくれると良いですよね。