これからの時代で企業が業績を向上させていくためにはERPの導入が必須項目ですよね。
2020年に入り日本でも5G通信が開始されAI(人工知能)やIoTなどデジタル技術を本格的に活用できるようになってきました。
ビジネスでもデジタル技術の活用が当たり前の時代に入り、企業でもデジタル時代に合わせた体制刷新が必要になっています。
そのため多くの企業で推し進められているのがDX(デジタル・トランスフォーメーション)。
DXとは企業がデジタル技術を用いてデジタル化を図り、業務の効率化や新たなビジネスモデルを生み出していく考え方のことで、これにより企業はデジタル競争で優位に立つことが可能になります。
そして現在DXによる企業体制の刷新で必須になっているのがERPの導入です。
そこで今回はERPについて基本的な内容やメリット・デメリット、導入方法などについてお伝えします。
ERP(統合基幹業務システム)とは何か
ERPは社内の情報を一元管理することで業務の効率化を図り、デジタル時代に求められる迅速かつ臨機応変な体制を実現してくれます。
そして現在、ERPは日本企業にとって必要性が高まっています。
すでに現時点でも日本のデジタル化は出遅れています。スイスのビジネススクールIMDが発表した「デジタル競争力ランキング」では次のような結果がでました。
- 第1位アメリカ
- 第2位シンガポール
- 第3位スウェーデン
・・・- 第10位韓国
- 第13位台湾
- 第22位中国
- 第23位日本
そして情報セキュリティ専門企業のNRIセキュアテクノロジーズが行った「企業における情報セキュリティ実態調査2019」では、次のような調査結果が出ています。
- アメリカ ・・・85.3%
- シンガポール・・・85.6%
- 日本 ・・・39.2%
この調査はDXへの取り組み状況について、「デジタル競争力ランキング」で1位、2位だったアメリカ・シンガポールの企業と日本の企業を対象に行われました。(この調査の対象にアメリカとシンガポールが選ばれた理由が「デジタル競争力ランキング」と関係しているかは不明です。)
結果からはDXを推進している企業がアメリカ・シンガポールで85%を超えているのに対して、日本は39.2%という状況。
そのため現在の日本企業にとってDX化は急務であり、デジタル化へ大きく前進させてくれるのがERPの導入なのです。
今注⽬のクラウドERPとは
ERP(統合基幹業務システム)は大きくオンプレミス型とクラウド型に種類が分けられ、中でもクラウド型のクラウドERPに注目が集まっています。
また運用後の保守管理を行う必要がないので業務の負担が軽減できます。そのためERP市場ではクラウドERPの導入が堅調な伸びを見せているのです。
株式会社矢野経済研究所の調査結果では、2018年にERP導入全体のうちクラウドERPが占める割合は28.8%でしたが、2020年に48.4%になり2021年には63.5%まで伸びると予測。
これは現在世界中がコロナ禍である状況の中でリモートワーク・テレワークが広がりはじめ、そこでインターネット環境さえあれば場所を選ばず利用できるクラウドERPの利便性の高さに注目が集まっているからです。
また電子情報技術産業協会(JEITA)はリモートワーク・テレワークなどの「ITリモート市場」が2020年で14.8%に成長し、これから10年間で約4倍にも拡大していくと予測しています。
そのためリモートワーク・テレワークの広がりと同じくして、今後ますますクラウドERPへの注目が高まり導入数も増えていくでしょう。
ERPを導⼊するメリットとデメリット
これからERPの導入を検討している企業にとって、まず知りたいのはERPのメリット・デメリットではないでしょうか。
ここではERPの主なメリット・デメリットについて紹介します。
ERPのメリット
ERPのメリットは主に3つあります。
- 社内で分散管理されていたデータを一元管理できる
- 情報共有が容易になり業務効率が向上し、情報活用が促進する
- 経営状況が可視化され分かりやすくなり、迅速な意思決定を可能にする
社内データや業務を一元管理することで情報共有が容易になり、その他のメリットである業務の効率化・情報活用の促進・経営状況の可視化・迅速な意思決定が行えるなどの派生効果を生みます。
そのためERPの実力を最大限引き出している大きなメリットは「データの一元管理」だといえます。
ERPのデメリット
現在ERPはさまざまな種類が提供されており、ピンポイントで自社に適したERPを選定するのは難しい面があります。しかし選ぶERPによって運用の成功を左右するのでとても重要なポイント。
そこで次はその辺りも踏まえてERPを導入する手順について紹介しましょう。
ERPを導⼊するための⼿順
ERPの導入は主に次の手順で行っていきます。
手順1 導入体制を整える
ERP導入を成功させるため最初に行うのが導入体制の構築です。
プロジェクトチームの役割はERP導入の実現に向けて手法やルールを具体的に取決め、経営陣や各部署間の連携と調整を行い、全社を巻き込んだ導入体制を整えて導入を推進していきます。
手順2 現状の課題を洗い出し、導入目的を明確にする
ERP導入の成功とは目的が達成されたかどうかで判断されます。そのため導入目的の明確化はERP導入プロジェクトの指標となるので重要です。
手順3 ERPを選定する
手順2で行った結果をもとにして、自社の導入目的に合ったERPを選定します。
この選定では次のポイントを参考に選びましょう。
- 予算内に収まること
- 機能のカスタマイズ性、もしくは追加機能の有無
- セキュリティが万全である
- サポート体制が充実している
「ERPのデメリット」でお伝えしたようにERPの選定は難しいです。
手順4 導入に向けた準備する
導入するERPを選定できたら、導入準備をはじめます。
そして運用のためのマニュアル作成やトレーニング・研修を実施し、導入実行に向けて準備を整えましょう。
手順5 ERP導入の実行
今回紹介したのは基本的なERPの導入手順です。そのためこれを参考に自社に適した手順を考案してみましょう。
ERPを導⼊した後に注意すること
ERPを導入した後の注意点は、ERPの導入が終わればプロジェクトも終了するわけではないことです。
導入目的を達成できたとしても、それを維持するためや向上させるためには必要な作業なので行ってください。
従来では会計・販売・在庫購買・生産などを個別にシステム管理するのが当たり前でしたが、それらを一元管理することで業務の効率化を図れるシステムがERP(統合基幹業務システム)です。
ERPはデジタル競争で必要になる迅速かつ臨機応変な企業体制を実現してくれます。
ERPの種類にはオンプレミス型とクラウド型があり、中でもクラウド型のクラウドERPに注目が集まっています。
その理由は現在のコロナ禍でリモートワーク・テレワークの広がりとともに、インターネット環境さえあれば場所を選ばず利用できる利便性の高さがあるからです。
そのためこれから、ますますクラウドERPの導入数が増えていくでしょう。
そしてERPの導入にはメリット・デメリットがあります。
メリットの中で一番重要なのが「データが一元管理できる」です。
ERPはこれまで分散管理されていたデータを一元管理することで情報共有が容易にし、業務の効率化・情報活用の促進・経営状況の可視化・迅速な意思決定が行えるなどの派生メリットを生み、デジタル競争に通用する企業体制へと刷新してくれます。
またデメリットは「ERP選定の難しさ」が大きなポイントで、選ぶERPによって運用の成功が左右されるので注視が必要です。
そしてERPの主な導入手順は次の通りです。
◎手順1 導入体制を整える
◎手順2 現状の課題を洗い出し、導入目的を明確にする
◎手順3 ERPを選定する
◎手順4 導入に向けた準備する
◎手順5 ERP導入の実行
この中で特に手順2・手順3はデメリットの「ERP選定の難しさ」を抑え、運用の成功を左右するほど重要なので慎重に行いましょう。
導入が終わると運用開始がERPの本当のスタートです。
運用後に導入目的を達成しても、それを維持・向上させるために定期的な評価と見直しを行いましょう。
これから企業にとってERPは必要不可欠になってきています。
その大きな理由は、これから本格的になるデジタル競争で優位に立つために大きな役割を担ってくれるからです。
ERPの導入が行われていない企業はまだまだ多いですが、デジタル競争で勝ち残るためにも早期のERP導入を実現しましょう。
【お知らせ】
当メディア(AIZINE)を運営しているAI(人工知能)/DX(デジタルトランスフォーメーション)開発会社お多福ラボでは「福をふりまく」をミッションに、スピード、提案内容、価格、全てにおいて期待を上回り、徹底的な顧客志向で小規模から大規模ソリューションまで幅広く対応しています。
御社の悩みを強みに変える仕組みづくりのお手伝いを致しますので、ぜひご相談ください。