最近はAI(人工知能)という言葉をよく聞くようになりましたよね。今でこそ当たり前にAI(人工知能)= 機械学習のような流れになって来ていますが、AI(人工知能)を実現する技術には色々なものがあります。
そもそもAI(人工知能)とは、人間のように知能を感じさせるようなモノや技術など全般を指す言葉ですので、機械学習が使われていなくても機械が知能を持っているかのように振る舞うなら、それはAI(人工知能)と呼ばれます。
AI(人工知能)を実現する技術に「エキスパートシステム」と呼ばれるものがありますが、AI(人工知能)関連の記事でたまに見かける程度で「エキスパートシステム」がどのようなものなのか、ご存知の方は多くはないかもしれません。
そこで今回は、「エキスパートシステム」とは何か?についてお伝えしていきましょう。
一言で言うと「エキスパートシステム」とは・・・
多大なコストとルール設定の矛盾を抱えたエキスパートシステム
AI、AIと叫ばれている第三次AI(人工知能)ブームの現在ですが、第二次AI(人工知能)ブームは1980年代に到来しました。当時、AI(人工知能)を実現するためには、医療や法律などの専門分野の知識を取り込んで、現実の複雑な問題を専門家と同じようにコンピュータに解かせる、という試みが熱心にされていました。
こうしてつくられたシステムが「エキスパートシステム」。当時多数の「エキスパートシステム」が生み出されましたが、無数にルールを設けて、そのルールに基づいて判断を行い問題を解決していくというものでした。
この仕組みを実現するには、あらゆる分野の有識者からぞれぞれの知識をヒアリングしてコンピュータに教え込む、という作業が必要がだったため多大の時間とコストを要しました。当時は現在と違ってインターネットを始めとしたテクノロジーが未熟だったため、インターネットを通じて情報を収集することは困難な時代です。
その上、基本的にYesかNoの二択の積み重ねで動いているコンピュータに無数のルールを教えこんでいくと、そのうち矛盾するルールも出てきて問題となりました。例外的な事例が出てきた場合、コンピュータは対処ができないのです。
こうした背景もあって、「エキスパートシステム」は現実的でないと判断され、第二次AI(人工知能)ブームは1995年頃から再び冬の時代を迎えることになりました。
まとめ
つまり、「エキスパートシステム」とは
<参考>
AI(人工知能)って「なにそれ美味しいの?」ってレベルだった僕が、AIエンジニアを目指してステップを踏んだり踏まれたりしている記事を書いてます。よかったら読んでみてください(実話)。
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