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IT業界で生き残るなら、資格を取ろう!業種別おすすめランキング

IT業界で生き残るなら、資格を取ろう!業種別おすすめランキング

今や就職、転職ともに人気企業ランキングの上位を独占しているのは「IT業界」とも言えますよね。そんな大人気のIT系企業を狙うには、やはりIT関連資格の取得すると有利になるのでおすすめです。

IT業界は入社してすぐに専門用語が飛び交うような部門も多く、未経験から入社した場合は最初は慌ててしまうこともしばしば。でも、資格取得で学んでいればスムーズに理解でき、周りから一歩抜け出すことができるに違いありません。また、面接などで自己アピールをする時も、資格を取得していれば、自分のスキルを相手にわかりやすく伝えることができます。

また、すでにIT業界で働いている人も、資格を持つことで年収がググっと上がったり、キャリアアップして希望の部署に異動できるかもしれません。それに、転職を考えている人にもIT関連資格は大きな武器となるでしょう。

とはいえこのように、IT系の資格を取得しよう!としても何を勉強すればいいのかわからないという方も多いでしょう。本屋さんに行っても、種類が豊富でランクもさまざま。迷ってしまいますよね。

そこで今回は、IT業界で本当に必要とされる資格や、取得するためにおすすめの書籍・講座も一緒にお伝えしましょう。

IT業界の資格にはどんな種類があるのか

知識のイメージ

まず「IT系資格」といっても種類があり、大きく3つに分けることができます。

国家資格

国家資格は知識や技術が一定水準以上であると国が認定するものなので、信頼度も高く、就職や転職にも有利です。即戦力になるとは限りませんが、基礎的知識はもちろん、問題に直面した時の「柔軟な解決力」も身に付くと言われています。具体的には以下の13種になります。

  • 基本情報技術
  • 応用情報技術者
  • 情報セキュリティーマネジメント
  • ITパスポート
  • ITサービスマネージャー
  • システムアーキテクト
  • システム監査技術者
  • ITストラジスト
  • プロジェクトマネージャー
  • ネットワークスペシャリスト
  • データベーススペシャリスト
  • エンベデッドシステムスペシャリスト
  • 情報処理安全確保支援士

ベンダー資格

ベンダー資格とはコンピューター、ソフトウエアなどのIT関連製品の販売業者が認定する民間資格ですが、自社製品の知識やスキルが一定以上であることを証明するものです。なので、対象とする製品を導入する企業では、ベンダー資格があると即戦力として活躍できるでしょう。ただ有効期限を設けている資格もあり、失効には気を付けましょう。

ベンダー資格にはたくさんの種類がありますが、最も知名度が高くエンジニアも多く挑戦しているのがオラクルマスター。この資格では、オラクルデータベースの管理・運用のほか、データベース言語SQLの習熟度が問われます。

この他、ベンダー資格には

  • オラクルJava認定資格(OCJ)(プログラミング言語「Java」に関する知識の認定)
  • マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)(エクセルやワードなどのマイクロソフトオフィス製品の操作スキルを証明する)
  • シスコ技術者認定(ネットワークエンジニアの技能を認定)

などがあります。自分の仕事に直結する資格を取ることで、実務にすぐに役立つに違いありません。

ベンダーニュートラル資格

ベンダーニュートラル資格とは、特定のベンダー製品に依存していない資格で、企業の関連団体など第三者機関が運営しています。有名な資格として「HTML5プロフェッショナル認定資格」があげられます。HTML5、CSS3、JavaScriptなどのマークアップ言語の知識や技術力を、中立な立場で認定してくれる資格ですが、今後も伸び続ける分野で人気となっています。

この他、ベンダーニュートラル資格には

  • LPIC (Linux技術者を認定する資格)
  • ITコーディネーター (経済産業省が奨励する資格)
  • XMLマスター  (データ記述言語XMLの技術力を認定するもの)
  • ITILファンデーション (ITサービスマネジメントについての知識を証明するもの)

などがあります。

ベンダーニュートラル資格は、実務内容に近い問題が出され難易度も高いので、ある程度の知識・経験は必要です。でも、取得できれば会社からも評価され、大きな自信につながるはず。

以上のように、IT業界の資格は「国家資格」「ベンダー資格」「ベンダーニュートラル資格」に分けることができます。

ITに関わる全業種がとるべき資格ランキングTOP3

営業や事務などのイメージ

では、こんなにたくさんのIT系資格の中から何を選んでいけばよいのか、おすすめ順にランキング方式でお伝えしましょう。

第3位:マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、ベンダー資格としてご紹介したように、Microsoft Office ソフトの操作技能を判定する民間資格です。試験科目はWord、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5種類で、Office2010、Office2013、Office2016の3つのバージョンがあります。

試験はすべてパソコンを使った実技試験で、問題の指示に従って正しい操作が行えるかを判定されます。それぞれのソフトはどの業界でも社会人のパソコンスキルとして必須なので、IT業界はもちろん、すべての業種で大人気の資格となっていておすすめです。

第2位:基本情報技術者

基本情報技術者試験は「IT全般の基礎知識」を持っていることを証明する国家資格です。ハードウェア、ソフトウェアの基本的な仕組みの他、プログラミングや経営戦略、法務などについても出題されます。なので、ITの基礎スキルがしっかりと身に付き、ITエンジニアを目指している方にはおすすめの資格です。

第1位:ITパスポート

ITパスポートはすべての社会人が知っておくべき、「IT基礎知識」を身に付けることができる国家試験です。なので、受験料を全額補助したり、合格者には報奨金を支給する企業も少なくありません。

また、テクノロジー系(IT技術)、マネジメント系(IT管理)、ストラジ系(経営)の3つの分野について幅広く学べます。そして受験日も多く設定されており、合格率も50%前後とそれほど難しくありません。ですから、IT系資格の第一ステップとして挑戦することをおすすめします。

エンジニアが目指すべき資格ランキングベスト3

エンジニアのイメージ

次にご紹介するのは、日本では人材不足とも言われるITエンジニア系の資格です。

一言でエンジニアと言っても、システムエンジニア、ネットワークエンジニア、Webエンジニア、プログラマーなど多くの種類がありますが、特にITエンジニアのスペシャリストとして幅広く活躍できる資格がおすすめです。

第3位:情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士」は以前の「情報セキュリティスペシャリスト試験」をベースとして、2017年から開始されました。この資格は最新の情報セキュリティに関する知識や技能が問われる国家資格です。

取得すると、サイバーセキュリティの専門家として、安全な情報システムの企画・開発、またセキュリティ対策の指導など幅広く活躍できます。現在サイバーセキュリティ人材が8万人も不足していると言われていますので、資格の重要性も増してくるでしょう。

第2位:応用情報技術者

応用情報技術者試験では高度IT人材になるための知識・技術だけでなく、管理、経営、システム開発など幅広い分野での活躍が期待される国家資格です。また、企業からはもちろん、省庁や官公庁など公務員系の職種でも高い評価を受けているので、ワンランク上のITエンジニアとして自信にもつながりますよね。

試験内容は「基本情報技術者試験」と同じですが、高度な知識が必要で記述式の問題にも対応できるよう準備が必要です。まず、バランスよく知識量を増やす「基本情報技術者試験」を取得しましょう。

第1位:オラクルマスター

オラクルマスター世界的にも有名な「オラクル社」のデータベースに関する知識と、データベースを操作するSQLを書く能力を証明できるベンダー資格です。これはステップアップ型で、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナのグレード順に取得する必要があります。ただ、ある程度の実務経験も必要で、基礎レベルの「シルバー」でも難易度は高いのだとか。

またオラクル製品は、日本国内データベースの約50%のシェアを占めています。現在国内における、オラクルマスター累計合格者数は26万~27万人ですが、「まだまだオラクルのデータベースを扱える技術者が足りない」と言われています。

そのためこの資格を持っていると、どんなエンジニア職でも大きな強みになるだけでなく世界にも通用する資格ですので、興味のある方はチャレンジしましょう。

IT業界の経営者向けの資格おすすめランキングベスト3

経営者のイメージ

IT業界は変化も早く、経営者ともなると、知識だけでなく柔軟な対応力や応用力も必要となってきます。もちろん責任も大きくなりますが、年収もググっとアップして魅力ありますよね。次に、そんなIT系経営者向けのおすすめ資格をご紹介します。

第3位:ITストラジスト

IT技術に関する高度な技術を持ち、そのIT技術を用いて企業の経営計画や戦略を練り、経営改革していく人をITストラジストと言います。試験内容はIT技術はもちろん、情報技術を活用した経営戦略の策定、推進力なども問われ、難易度は高くなっています。

近年、IT技術の進化は早いですが、それをうまくビジネスに活用できると収益も上がりますよね。また、経営層にITシステムの導入などを提案できるスキルがあれば、評価も一段と高くなるでしょう。このようなITストラジスト資格は、ITコンサルタントや幹部候補を狙っている方にはおすすめです。

第2位:ITサービスマネージャー

情報システムにおいて、トラブル発生時には速やかに対応して、安定した質の高いサービスを提供できる人材であることを証明する国家資格です。試験内容は、システムの導入や管理方法、情報セキュリティ、ITサービスの立案など幅広く、多くの知識が必要になります。

ですから、ITサービスマネージャーの資格取得は、システムエンジニアやITコンサルタントだけでなく、コールセンターなどのリーダー職を目指している方にもおすすめです。

第1位:プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーはPMIという機関が認定している国家資格です。プロジェクト遂行に必要なすべての準備を行い、プロジェクトを成功させるという重要なポジションで活躍したい方におすすめです。

もちろん、情報処理の技術だけでなく、経営者としての柔軟な思考力、判断力や人材育成力なども必要になるため試験は超難関です。合格率は約13%で、合格するには100~200時間の勉強が必要だとのこと。でも難関を突破して資格を取得すると、より大きなプロジェクトを任せてもらえたり、人によっては年収が1000万円を超えることもあり、ちょっと魅力ですよね。

資格取得のためにおすすめの書籍・講座

講座のイメージ

ここまで、たくさんの資格をご紹介してきましたが、じゃあ、どうやって勉強すればいいの?と迷う方も多いですよね。そこで、効果的な勉強法をご紹介しましょう。

まず、資格取得の方法を大まかに分けると

  • 書籍などを使って独学で勉強
  • 通信教育で学ぶ
  • 講座や教室に通う

の3つがあります。

最初に、資格を取るための書籍の選び方をお伝えします。

書籍を使って独学で勉強する

「さあ、やるぞ!」と意気込んで本屋さんに行っても、「問題集・参考書」は山積みですよね。すべて自分にとって必要な本に感じるかもしれませんが、大事なことは自分に合う本を選ぶことです。

そのためには、1冊ずつ手に取り内容を眺めましょう。あまりも小さな字でびっしり…とか難しい言葉ばかりだと、本を開くことも嫌になるかもしれません。ある程度挿絵があったり、自分が飽きることなく取り組めそうな本を選びます。

そして、どの資格試験でも共通なのは、参考書・問題集・過去問題集を1冊ずつ購入し、最後までしっかり読み込むことです。本の余白にポイントを記入したり、マーカーを引いたり自分だけの参考書にするのもよいでしょう。

またもし試験日までに余裕があれば、過去問題集を追加購入して、できるだけたくさんの問題を解くことをおすすめします。そして間違えた問題ばかりを集めた「見直しノート」を作っておけば、試験直前でも確認できますよね。

また、Webサイトでも「IT系資格のおすすめの本」としてランキング形式で紹介されています。多くの人に選ばれている本は、読みやすい、説明が丁寧…などの理由があるので参考になりますよね。それに身近に合格者がいれば、おすすめ本を紹介してもらうとよいでしょう。

いずれにせよ、書籍を購入して自分で学ぶには、しっかりと計画を立てることが大切。試験日から逆算して、何日までにここまで終わらせる!とカレンダーにしっかり書き込み、自分で管理することが重要です。

通信教育や講座を使う

次に、通信教育や講座に通学しながら資格を取得する方法をお伝えします。

たとえば、ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者、情報処理安全確保支援士などの情報処理資格取得には「TAC(タック)」、「資格の大原」などがおすすめです。どちらも合格ノウハウを詰め込んだオリジナル教材が人気で、自分で本を探す手間が省けるでしょう。

それに、自分の都合に合わせて通学か通信を選ぶこともできます。通信ではWeb講座とDVD講座があり、外出先でも自宅でも学習でき、すき間時間を有効に使えますよね。もちろん、添削指導や質問メールなども利用できるので、落ち込んだ時でも目標達成の励みになるに違いありません。

また、プログラムやWebデザイン、マーケティングなどの資格取得を目指している方には「INTERNET ACADEMY(インターネット アカデミー)」がおすすめです。

ここは、Webに特化したスクールですが、特にメンバーならではのノウハウを生かした最新カリキュラムで学ぶことができます。まさに、資格直結型とも言えるでしょう。それに「ライブ授業」「マンツーマン授業」「オンデマンド授業」と受講スタイルも自由に選ぶことができ、様々な年齢、職業の方が利用しています。まさに、自分のペースに合った短期間のスキルアップが期待できるでしょう。

W3Cとは Webの最新技術を開発し、その普及活動と仕様に関するルールを作成している組織

他にも、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)などパソコンの資格に強い「Winスクール」もあります。このスクールは、北海道から鹿児島まで幅広く展開していて、すべての教室の併用が可能です。ですから、出張や転勤があっても安心ですよね。

また、「ヒューマンアカデミー たのまな」「ユーキャン」は、すべて通信講座ですが、ITパスポートやマイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)などの資格取得にも対応していて、特に女性から人気があります。

まとめ

さて、今回はIT業界で生き残るためのおすすめ資格や、資格取得のためのおすすめ講座もお伝えしました。

では、IT関連のおすすめ資格ランキングを、もう一度振り返ってみましょう。

*ITに関わる全業種がとるべき資格ランキング
第3位:マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
第2位:基本情報技術者
第1位:ITパスポート

*エンジニアが目指すべき資格ランキング
第3位:応用情報技術者
第2位:情報処理安全確保支援士
第1位:オラクルマスター

*IT業界の経営者向けの資格おすすめランキング
第3位:プロジェクトマネージャー
第2位:ITストラジスト
第1位:ITサービスマネージャー

この他にも、IT関連資格はたくさんの種類がありますが、まず自分が何のスキルを上げたいのか考えることが大切です。そして、自分にとってハードルが高すぎる資格は、そこにたどりつくまでに挫折する可能性もあります。ランクを下げて、基礎を固めて少しづつステップアップしていきましょう。

現在、新卒の3人に1人が3年以内に離職する!とも言われていますが、転職時に有利になるのはやはり「IT系資格」です。自分の能力を的確に伝えることができ、他の人より高い評価を受けることは間違いありません。なので、自分の将来を考えて、本当に必要な資格は何かを見定めてトライしましょう。

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