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つみたてロボ貯蓄のリスクとは?メリットデメリットを徹底分析

貯蓄のイメージ

2019年の日本では、2,000万円問題が大きな話題となりました。金融庁の報告書に「老後20~30年を生きるためには約2,000万円の資金が必要だ」との記述がなされたことに端を発したこの問題。これをきっかけに、安心して老後を過ごすためにと、資産運用を考えた人も多いでしょう。

そんな中、いま話題となっているサービスが「つみたてロボ貯蓄」と呼ばれるものです。つみたてロボ貯蓄は、スマホを使って簡単に始められる株式投資。手軽さが人気のつみたてロボ貯蓄ですが、利用するからには当然リスクも考えておかないといけませんよね。

そこで今回は、つみたてロボ貯蓄ついて、そのメリット、デメリットをわかりやすく徹底分析。つみたてロボ貯蓄を知らない人も、これからつみたてロボ貯蓄を始めたいと思っている人にも必見の内容をご紹介します。

そもそもつみたてロボ貯蓄とは

つみたてロボ貯蓄のサイトのイメージ

つみたてロボ貯蓄を提供する「One Tap BUY(ワンタップバイ)」は、スマホを使って誰でも簡単に株式投資を始めることができるサービスです。つみたてロボ貯蓄の他にも日本株・米国株を1,000円から購入できる「One Tap BUY日本株」「One Tap BUY米国株」などのサービスが提供されています。

つみたてロボ貯蓄には、2つのコースがあり、それぞれ自分の目的に合ったコースを選択できるようになっています。

1,000円からコツコツと積み立てができ、楽しみながら投資できる「積み株コース」。一方「高分配・高配当コース」では高利回りの商品のみを対象としており、定期的に高分配・高配当を受け取ることが可能です。

「積み株コース」では、定額の株式を購入しながら積み立てていきます。毎回の積立金額は1,000円から設定できるので、少額の投資をしたいという人にはピッタリですよね。また、購入できるのは、FacebookやApple、Googleの関連会社でもあるAlphabetなど世界的に有名な企業の米国株式が中心で、比較的リスクも抑えられているのではないでしょうか。
一方の「高分配・高配当コース」は、米国の株式市場に上場しているETF5銘柄、BDC2銘柄の計7銘柄の中から高分配・高配当の銘柄について自動で買い付けて積み立ててくれるというもの。ETFとは、米国株式市場であるナスダック証券取引所などに上場している投資信託、BDCは投資家から資金を集め、中小ベンチャー企業を金銭面、経営面から支援する会社のことです。

つみたてロボ貯蓄の特徴3つ

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それでは、つみたてロボ貯蓄にはどのような特徴があるのでしょうか。

年金感覚の「自動定期売却」

つみたてロボ貯蓄には、設定した日まで積み立てておき、設定日がやってくると自動的に売却してくれる「自動定期売却」という機能があります。これなら、毎月定期的にお金を受け取ることができ、年金を受給するような感覚で運用できますよね。毎月の金額は自分で設定できますし、定期売却中であっても分配金・配当金等は受け取ることが可能です。

あんしんのシミュレーション機能

つみたてロボ貯蓄では、実際に投資を行う前にシミュレーションを行うことができます。これは初心者にとっては優しいサービスといえるのではないでしょうか。銘柄や投資金額や目的を設定するだけで、簡単に積み立て投資のシミュレーションが可能。「始めようか、どうしようか」とためらっている人はぜひ一度試してみてください。

スマホひとつでワンストップ投資

つみたてロボ貯蓄では、口座開設から運用まですべてスマホひとつで行うことができ、煩雑な手続きや設定が不要なので、気軽に簡単に始められます。興味を持ったという人は「つみたてロボ貯蓄」のWebサイトで、口座開設から運用開始までの手順が動画で詳しく解説されているので、ぜひ一度確認しておくことをお勧めします。

つみたてロボ貯蓄を使うメリットは

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ここまでつみたてロボ貯蓄についてお話しましたが、メリットはどんなものがあるのでしょうか。

つみたてロボ貯蓄の最大のメリットはやはり、少額・定額で積み立てができるというところでしょう。

「積み株コース」なら、1,000円以上、1,000円単位でつみたてが可能。通常の株取引ではある程度まとまった額の資金が必要になりますし、金額を指定して購入することもできないので、ここはつみたてロボ貯蓄の大きなメリットといえます。
また、先ほどもご紹介したように、すべてがスマホで完結します。さらに、「売却」「休止」「再開」も24時間365日いつでも自由に行うことも。このように気軽で簡単に運用できる、という点もメリットですよね。

そしてつみたてロボ貯蓄では、自分があらかじめ設定した金額で金融商品の購入を行います。一定額で購入するということは、金融商品銘柄の価格が安ければたくさんの商品、高くなれば少量の商品を購入することになります。

これは「ドルコスト平均法」と呼ばれる購入方法にです。銘柄の価格が安い時にたくさん買い入れておき、価格が上昇すれば買い控えることで、平均的なコストを下げることが可能に。

積み立てを行う目的としては、住宅資金や教育資金、旅行のための費用などさまざまですが、目的に応じて月々の積立金額は異なってきますよね。つみたてロボ貯蓄では、積立プランを複数設定できるので、それぞれの目的に応じて効率的に資産運用をすることができます。

このように、つみたてロボ投資には、これまでの資産運用にはない様々なメリットがあることがお判りいただけたのではないでしょうか。

つみたてロボ貯蓄でのデメリット

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一方で、つみたてロボ貯蓄にはデメリットも少なからず存在します。

通常の証券会社では、取り扱いの銘柄はおおよそ1,000~3,000銘柄と言われています。ところが、つみたてロボ貯蓄では、「積み株コース」で米国株38銘柄、「高分配・高配当コース」では米国株7銘柄と銘柄数が限定されており、本格的に投資を行いたいという人にとっては物足りない内容といえるかもしれません。
また、つみたてロボ貯蓄では、取引を行う度に、所定の手数料がかかります。米国株や、BDC、ETFなどの購入には為替手数料(積み株コースでは1ドルあたり35銭、高分配・高配当コースでは1ドルあたり1円)がかかります。

つみたてロボ貯蓄を上手に活用するには

人生設計のイメージ

シニア世代の余剰資金活用

さて、子育て費用や、住宅ローンの支払いが一段落したシニア世代の方々であれば、余剰の資金をただ預貯金として置いておくだけではもったいないですよね。そんなときに、つみたてロボ貯蓄で運用に回すというのは上手な活用法といえそうです。

年金代わりに受け取る

先ほどもご紹介しましたが、つみたてロボ貯蓄では「自動定期売却」を設定することができます。例えば、定年までに積み立てておいたものを、定年後に定期売却していくことで、毎月決まった金額を年金のように受け取ることが可能です。

将来のためにコツコツ積み立てる

前述の「ドルコスト平均法」では、定期的に一定額を積み立てることで、為替などの影響を受けにくく、リスクを平準化することができるということでした。投資初心者にも安心なこの方法で、コツコツと積み立てることで、将来の夢や目標に向かって資金の準備をすることができます。

 

つみたて貯蓄のイメージ

今回は、スマホで簡単に株式投資ができる「つみたてロボ貯蓄」について、その特徴やメリット、デメリットについて詳しくご紹介してきました。

先行きの不透明な今の世の中、将来のため、老後のために今のうちから貯蓄をしておきたいと考えてしまうのはごく自然なことですよね。

とはいえ、本格的な投資運用をするには知識も時間もないし、リスクが大きいのではないかと不安になっている方も多いかもしれません。そんな人にはスマホで簡単に気軽に始められる「つみたてロボ貯蓄」がピッタリなのではないでしょうか。

もちろん気軽に始められるからといってリスクが全くないわけではありません。事前の情報収集はしっかりと行ったうえで「つみたてロボ貯蓄」で幸せな将来のための貯蓄をはじめてみましょう。

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