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AI(人工知能)を利用した株取引が広まったら起こりうる未来3つ

金融のイメージ

AI(人工知能)に対する社会的な期待度は高まり続けており、このようなAI(人工知能)への期待度の高まりはここ2、3年に急激に上昇している傾向です。

この急激な上昇の傾向理由については技術の進化と言った要因もありますが、最も大きな理由としては、少子高齢化に伴う労働人口の不足という深刻な問題でしょう。

一方、AI(人工知能)は、AI(人工知能)による分析といった分野にも広がりを見せており、株価の傾向を抑えて、株取引をすることも次第に広がっています。AI(人工知能)に株価の予測や、世界経済や市場の動向、各種ニュースの情報など、大量のビックデータをもとに分析を行い、その結果に従って株の取引をするということも実際に行われるのです。

人間が市場動向や各種世界の情報を参考に、言うなれば勘と経験で取引をしていくということが株の取引の主流でしたが、今や、様々な情報を元にAI(人工知能)が正確に判断をしていくという時代に進んでいくでしょう。ですから、このようにAI(人工知能)が株取引をするとは、なんとも夢のような世界で必ず儲かるということを考えている方も大勢いるかもしれません。

しかし、それは本当にそうでしょうか。

それでは、このようなAI(人工知能)を利用した、AIによる株取引が広まった場合に起こりうる未来について3つご紹介します。

証券マンがAI(人工知能)に株の取引を任せるための担い手となる可能性がある

証券マンのイメージ

まず一つ目の未来です。

実は、AI(人工知能)に株の取引を任せる場合、AI(人工知能)に判断させるための情報が必要となりますが、またその情報も大量かつパターン化されているものが必要です。

このように、AI(人工知能)も人間と同じ様に判断するための情報が必要となりますので、株の取引をさせるために必要な情報を、AI(人工知能)に教え込ませるためには、実は担い手も必要となってきます。

ですから今後このようなAI(人工知能)をより正確に、また物事の判断の質を高めるためには、AI(人工知能)の担い手は必ず増えていくでしょう。

今後株の取引をAI(人工知能)に任せることになれば、これらの担い手としてはエコノミストや、いわゆる証券マンとして仕事をしていた方が、AI(人工知能)を操ることになるかもしれません。

個人投資家がAI(人工知能)に負ける可能性があるのか

AIが勝つイメージ

ところで、個人投資家は日々の世界情勢や経済情勢を鑑みながら株の売買を実施していますよね。

では今後、この様な個人投資家が、AI(人工知能)に成り代わる可能性があるのでしょうか。また、個人投資家がAI(人工知能)による株の投資において負けてしまうことがあるのでしょうか。

もちろん、AI(人工知能)が持っている情報が大量に、かつ正しい情報が整理されているとすれば、個人投資家がAI(人工知能)との戦いで負けてしまう可能性も否定しませんし、実際には、人間が判断して投資するよりもAI(人工知能)がうまくコントロールをしてくれる状態になっています。
現に、アメリカの株の取引においては、AI(人工知能)を利用した取引が主流になってきています。このAI(人工知能)がその株の取引を行なっているという実情を如実に示しているのが、アメリカ大手の証券会社、ゴールドマンサックスにおける、ディーラー数です。

ディーラーとは、証券会社などが自社の資金を株式市場などで運用することを「ディーリング」といいますが、そのディーリングを行う担当者のことで、証券会社などには株式のディーラーだけでなく、債券のディーラーや為替のディーラーなどもいて、それぞれが一定の金額を任されて収益獲得のための売買を行っています。

そして、ゴールドマンサックスもアメリカの大手証券会社で、2000年には、約600人程度のディーラーが在籍していました。しかしながら、現在はたったの1桁のディーラー数までに激減したのです。このディーラー数の激減の要因はAI(人工知能)。

これはとても驚きますよね。このように、アメリカではこのAI(人工知能)を用いた株の取引が切っても切り離せない状況となっており、通常の株式運用においてはAI(人工知能)の任せています。

ただ、AI(人工知能)も情報に従ってパターン化されている場合には、正確な判断ができるのですが、突発的な世界情勢の変化や、天災、政局による株価の下落といった、例外的な状況が発生した場合には、対処ができず、これらの判断は人間の判断に委ねられることになります。

さらに、機械的なルールについては、再現性が高いものの、AI(人工知能)が乱立な状態となると、そのパターンは使われなくなり、また、株の取引に参加する人の考え方も様々であっり、年を重ねるごとに取引をする人も入れ替わります。

そのため、世界の状況が刻々と移り変わる状況においては機械的なパターンや判断も使え
なくなるのです。

従って、パターン化され定型化されているような中小成長銘柄の株の取引については、客観的に市場の状況を判断した取引を無難にこなすものと考えれますが、世界情勢が大きく変化する局面や、年月が経つにつれて経験則も変わり、単純にAI(人工知能)では判断しきれず、人間の判断に委ねることになるでしょう。

AI(人工知能)に任せると株取引のリスクヘッジができ、安定するのか

AIに任せるイメージ

先で、アメリカではAI(人工知能)による株の取引が盛んであることは紹介しましたが、日本の証券会社においても、AI(人工知能)を用いた株の取引を売り物として、投資家や一般の顧客へのサービスを実施しているところもあります。インターネット上にも、AI(人工知能)、株取引とキーワードを入れ、検索するとたくさんのサービスがヒットしますよね。

もちろん、AI(人工知能)に任せると株の取引を情報をもとに、客観的な判断を行い、株の取引をしていくことから、安定性は高いとされていますし、人間の様に、株で負けが込んでしまい、感情的になって売買をするといったこともAI(人工知能)では考えにくいことも事実です。そのため、AI(人工知能)での株の取引においてはこのような人間に発生しうる性格によって損害を得るリスクをヘッジすることができ、安定するものと考えられています。

しかしながら、安定性を確保した株の取引を行うにあたっても、AI(人工知能)が持っている情報を常にアップデートしていかなければ、株の取引の安定性を恒久的に確保することはできません。

例えば、1つ例外があると、AI(人工知能)は判断ができず、たちまち分析が止まってしまう事象にも陥るのですが、人間においても、日々の学習を積み重ねることで経験値や経験則が身についてきますよね。そしてそれらの経験値や経験則に従い、物事の判断をしていくことになるでしょう。

さらに、人間には人に相談したり、情報を交換したりなど、情報を常にアップデートする環境を持っています。ですから、AI(人工知能)においても日々の情報のメンテナンスをしていかねば、使い物にならないのです

 

情勢を調べるイメージ

今回は、AI(人工知能)を利用した株取引で起こりうる未来の話をしました。

今、AI(人工知能)を用いた株の取引については、証券会社のサービスとしても浸透してきています。これは個人の投資家においても身近なサービスとして手軽に利用されてきていますが、AI(人工知能)の判断が必ずしも正しいということにはなりません。

例えば、AIが株取引をする上での必要な情報が誤っている場合や、分析によりにいてシステム的な例外が発生した場合には対応ができないこともあるでしょう。ですから常に万能ではないAI(人工知能)であることを理解しつつも、AI(人工知能)に委ねて株取引を判断させるところはさせながら、最終的には人間での判断を補完することによって安全な株の取引ができるようになるのです。

これらはAI(人工知能)での株取引が当たり前になる未来では、さらに重要となりますので、先を見つめながら常に状況を自分で判断し株取引をしましょう。

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