2013年にアメリカでリリースされたビジネス向けチャットアプリ「Slack」。いまや日本においてもその人気はとどまることを知らず、IT企業をはじめとする多くの組織において必須のコミュニケーションツールとなっていることは、ご存知の方もいますよね。中には、実際にSlackを使いこなして業務を効率化させているという方もいらっしゃることでしょう。
そんなSlackですが、botを作成していろいろなことに活用できるということは、意外に知らない方も多いのではないでしょうか。
botを知ることでSlackはさらに便利に、面白くなる。ということで、今回は仕事の効率化にも使えるSlack botを、実際の企業での活用事例から、実際の作り方、応用編にわたるまで詳しくご紹介します。
Slack botとは、その種類も解説
Slack botが仕事の効率化にも役立つことはすでにご存知の方も多いですが、では、Slack botとはいったい何者なんでしょうか。
そんなSlack botにはいくつかの種類がありますので、ご紹介しましょう。
Slackbot
設定方法は至ってシンプル!設定方法については後ほどご説明します。また、Slackbotでは、remindコマンドを用いた応答も可能。
アプリ連携によるbot機能の実装
こちらも後ほど詳しくご説明します。
Hubot(自作のslackbot)
Slack botを自作すると融通は利きますが、PythonやJavaScriptといったプログラミングの知識は必要です。
Slack botを使いこなしている企業の事例
ここまではSlackbotの概要や種類についてお話しました。それでは、実際に企業ではSlack botはどのように活用されているのでしょうか。今度は、Slack botを使いこなしている企業の事例をご紹介することにしましょう。
トイレ空き状況通知bot(株式会社ディー・エヌ・エー)
トイレのドアの開閉状況をIoTを活用して収集、リアルタイムでトイレの空き状況が一目でわかるようになり、トイレのための移動の手間が省けたという非常にユニークな事例ですよね。
mamorio-obento(MAMORIO株式会社)
MAMORIO株式会社のSlack botは決まった時間になると自動で集計してくれますし、時間内であれば急なキャンセルにも対応。何とも頼もしい限りです。
ebisu_meeting_room bot(株式会社モンスター・ラボ)
例えば、meetingroom: nowとコマンドを入力すれば、現在の会議室の空き状況を表示させることができますし、「now」のかわりに日付を指定すれば、その日の空き状況も一目でわかります。また、マップで表示させることも可能といいますから驚きです。
このようにSlack botは様々な使われ方をしています。これらの事例を知ると今度は実際に
使ってみたくなりますよね。
実際にSlack botってどうやって作るの?
では、実際にSlackbotを使うために設定をしてみましょう。
Slackbot
まずは、もともとSlack上に組み込まれているSlackbotの設定について説明していきましょう。
- Slack「ワークスペースのカスタマイズ」のページにアクセスします。
- いくつかあるタブの中から「Slackbot」を選択し、Slackbotの設定画面に進みます。
- 2つある入力項目の左側に呼びかけの定型文を、右側にSlackbotが返答する定型文を入力します。
以上で設定は完了。
アプリ連携によるbot機能の実装
続いては、アプリ連携によるbot機能の実装について説明します。
- Slackの左サイドバーから「Apps」を選択します。
- 表示されるアプリの中から必要なものを探し「Slackに加える(Add to Slack)」をクリック。
- あとは、画面上の指示に従って設定を行います。
以上で設定は完了です。
複数ある企画案の中で多数決を取りたいのであれば「/poll “どの案に賛成ですか?””A案””B案”」とコマンドを入力すればよいというわけです。
Slack botを応用するとこんなことができる!
このように簡単に設定できるSlack botですが、このSlack botを上手く活用することによって仕事を効率化することができます。
工夫次第で、さまざまな便利な使い方ができますのでみなさんもぜひ試してみてください。
今回は、仕事の効率化に使えるSlack botの使い方についてご紹介してきました。もともとSlack上に組み込まれているbotや、アプリ連携でbot機能を実装するだけならだれでも簡単に、botを活用することがお判りいただけましたよね。
また、この記事では詳しく説明しませんでしたが、Slackで本格的にbotを使いこなすためには、Pythonなどプログラミング言語の知識が必要です。こちらについてはまずPythonやプログラミングの知識を得てから挑んでみてください。
そしてSlack botは連携できるアプリも数多くリリースされていることもあって、アイデア次第で様々な便利な使い方ができます。ぜひ皆さんも「Slack」や「Slack bot」を上手く活用することによって業務を効率化させてみましょう。