DX(デジタルトランスフォーメーション)

システム開発を依頼するなら知っておこう!開発工程の流れを徹底解説

システム開発のイメージ

最近では、業務の効率を上げる目的などで、ITを駆使したシステムが導入されるようになってきましたよね。そのため、システム開発を請け負っている企業などに外注するケースも増えていますが、その際には理解しておくべきことがあります。

それはシステム開発の工程や流れなどに関する知識についてです。

ちなみに、システム開発は複数の工程を経て、さまざまな手法で開発されています。

そこで今回はシステム開発自体がどのようなものであるのかや、システム開発の工程ではそれぞれどのようなことを行うのか。また、ウォーターフォールモデルやアジャイルモデルといった、よく利用されている開発手法をそれぞれ説明していきましょう。

さらに、システム開発を依頼するなら知っておくべきことや、気になるコストを抑えるための方法も紹介します。ぜひ、システム開発に関する正しい知識を身に着けて、みなさんの企業にとって適切なシステム開発を依頼できるようになってください。

システム開発とは、どんなことを行うのか

システムのイメージ

それでは、システム開発とはどんなことを行うのかについて説明していきます。

こちらは以下の2点のようなことを行っているものです。

  1. システム開発とは何らかの目的を持った仕組みをITで作ること
  2. システム開発では工程を分けてSE、PGなどが担当する
まず、1にあるようにシステム開発とは、何らかの目的を持った仕組みをITで作ることを意味します。
例えば、それまでは自身の手で行っていた業務を自動化し、業務の改善や業績の向上を図りたい。またはアナログからデジタルな手法へと移行することで、経営判断のための有益な情報を得るようにしたいなど、これらの目的を持った仕組みをITで実現するのがシステム開発なのです。

特に現在ではGAFAなどを筆頭にITを駆使することは当たり前になっています。ですから、それぞれにあったシステムを利用して、効率を上げていくことなどが重視されており、その方法としてシステム開発を依頼することが増えているのです。

次に、2にあるようにシステム開発は工程をいくつかに分けて開発していきます。

そして、システム開発の工程ごとにSE(システムエンジニア)やPG(プログラマー)、システム開発の工程の統括をPM(プロジェクトマネージャー)が担当していく仕組み。

ちなみにこのSEとPGの違いは、前者がシステムの全体像を決めていくのに対し、後者はプログラミングで実際に形にしていく違いがあります。もちろん、場合によっては両者を兼ねることもありますが、基本的にはこれらが協力してシステムは開発されます。

以上がおおよそのシステム開発についての説明です。これらを踏まえて以下では、システム開発における工程を1つずつ解説していきましょう。

システム開発における工程を1つずつ解説

工程のイメージ

それでは、システム開発における工程を1つずつ解説していきます。

1要件定義

まず、要件定義ではシステム開発を依頼した顧客と話し合って、どのようなシステムを開発していくのかをまとめます。具体的にはどのような機能を搭載するのかや、どのような性能が要求されているのかなどを確認。

これによって開発するシステムのおおよその形が決まっていくので、システム開発の工程の中でも大切です。

2.設計

次に、要件定義から設計に移っていきます。こちらではどのように機能を実装していくのかという基本設計や、開発向けなどに開発の方針をどうするのかという詳細設計。

これらによりシステムの外観やプログラミングの方針が決まります。

3.実装

そして、設計が終われば3の実装、つまりプログラミング作業に移行。こちらでは設計で決まった通りにプログラミングを行っていき、システムの完成を目指していきます。

4.テスト

最後に、バグなどがある場合もあるのでシステムが完成したらテスト。こちらでは段階ごとに機能単位から機能同士を繋げた状態、システム全体などテストを行っていきます。これで正常に動作すればシステム開発は終了です。

後は顧客にシステムを引き渡して運用を行っていきます。以上がシステム開発における工程についての解説です。ちなみにシステムの開発工程に関しては1と2がSE、3と4がPGが主に担当します。

参考までに当メディア(AIZINE)を運営しているAI(人工知能)/DX(デジタルトランスフォーメーション)開発会社お多福ラボで行っている開発の流れは以下のようになっています。

お多福ラボでの開発の流れについて | お多福ラボ
お多福ラボでの開発の流れは以下のようになります。ヒアリングから運用までを優秀なエンジニア集団による技術力と現場に寄り添う弊社スタッフが行い、クライアントが抱える課題を引き出すと共に、ニーズに合わせたシステム開発やデータ分析などといったプロジェクトに合わせた工程を瞬時に洗い出しプロジェクトを円滑に進めます。

これらを踏まえて以下からシステム開発の手法である、ウォーターフォールモデルとアジャイルモデルについて説明していきましょう。

ウォーターフォールモデルとは

ウォーターフォールのイメージ

このウォーターフォールモデルとは以下のようなものです。

  1. システムの開発工程を段階的に進める古典的なモデル
  2. 大規模のシステム開発に向いている
  3. 工程を前に戻すことは苦手、仕様変更もNG
まず、1にあるようにウォーターフォールモデルとはシステムの開発工程を段階的に進めるモデルです。つまり、上で解説した要件定義が終われば次の設計に移り、それが終わればさらに下の工程に移っていくということ。

こちらはシステム開発においては古典的な手法であり、その仕組みからウォーターフォール(水の流れ)に例えられています。ですので、ウォーターフォールモデルは以前から利用されている、システム開発の基本ともいえるでしょう。

ちなみに2にあるようにこちらは大規模のシステム開発に向いているモデル。これはシステムの開発を段階的に行っていく性質から、システム開発の工程管理を厳しく行っていくからです。

そのため、システム開発を依頼する際に設計変更がないような大規模なシステム、例えば搭載する機能などが明確に定まっている場合などでは、完成度と安全性の高いシステムの開発が行えます。

一方で、3にあるように工程を前に戻すことは苦手です。こちらはミスが起こらないように工程を管理していくので、前に戻ることは基本的に考えません。また、仕様変更を行なおうとすると全体の見直しにつながるので、そもそも変更を頻繁に行うシステム開発には適していないのです。

したがって、これらに該当している場合にはウォーターフォールモデルで開発を依頼するのはおすすめできません。以上をまとめていくとウォーターフォールモデルは古典的なシステムの開発手法であり、大規模システムの開発にはうってつけですが、仕様変更が多いシステム開発には向かないモデルです。

ウォーターフォール開発とは?意味や手法をわかりやすく解説 | お多福ラボ
ソフトウェア開発の現場でよくウォーターフォール開発やアジャイル開発という言葉を耳にすることありますよね。それぞれソフトウェア開発を行う際の手法なのですが、近年では、従来のウォーターフォール開発に変わってアジャイル開発が主流になっています。そこで今回はウォーターフォール開発の意味や手法についてお伝えします。

これを踏まえて以下ではアジャイルモデルについて説明していきましょう。

アジャイルモデルとは

システムのイメージ

このアジャイルモデルとは以下のようなものです。

  1. 短期間のシステム開発を繰り返して完成度を高めていくモデル
  2. 仕様変更を前提としているシステム開発に向いている
  3. 工程管理が難しくマネジメントが必要
まず、こちらは上のウォーターフォールモデルと比較して大きな違いといえるのが、1の短期間のシステム開発を繰り返すということ。アジャイルモデルでは一連のシステム開発の工程、要件定義からテストまでを1セットにして反復します。

なお、この反復する作業をイテレーションと呼び、期間内で複数回行い、イテレーションごとに課題をみつけていきます。そして、それを解決することでシステムの完成度が加速的に増加していく仕組みです。ですから、完成までの時間が短縮でき、スピード感のあるシステムの開発手法であるので、アジャイル(俊敏)という名前になっています。

次に、2にあるようにこちらは仕様変更を前提としているシステム開発で向いているモデル。これは完成までに何度もシステムの開発工程を反復するため、結果として仕様変更をし続けていく開発方法だからです。

そのため、仕様変更の多いアプリの開発といったものから、条件定義がしっかりと定まっていないシステムの開発で向いています。ですから、システム開発を依頼する際に搭載したい機能の絞り込みができていない場合などでは、こちらのモデルで開発してもらうのがよいです。

ただし、3にあるように工程管理が難しいという問題があります。これは開発期間内で何度もシステム開発の工程を踏むため、それをしっかりと管理できる人材がいなければ、上手く開発が進まないからです。そのため、経験豊富なPMなどの存在が重要になるシステムの開発手法となっています。

以上をまとめていくと、アジャイルモデルはイテレーションによって完成度を上げていくシステムの開発手法であり、仕様変更が多いシステム開発で向いている。しかし、それには経験豊富なPMなどの存在が必要です。

アジャイル開発(アジャイル)って何?特徴やメリットをわかりやすく解説 | お多福ラボ
IT業界では様々な専門用語が次から次へと生まれ、どういう意味かわからない言葉もたくさんありますよね。アジャイル開発(アジャイル)という言葉もその一つとかもしれません。そこで今回はアジャイル開発(アジャイル)とは何なのか?特徴やメリットについてお伝えします。

こうみていくとウォーターフォールモデルとアジャイルモデルではメリット、デメリットなどに違いがあることがみて取れるでしょう。

それでは、次の章ではシステム開発を依頼するなら、知っておくべきことをお伝えしていきます。

システム開発を依頼するなら、知っておくべきこと

ビジネスマンのイメージ

システム開発を依頼する際には以下の点を理解しておきましょう。

  1. システム開発のモデルなどについて知っておく
  2. どのような依頼を行うのかをしっかり社内で話し合っておく
  3. コミュニケーションを取りながら一緒に作り上げていく

まず、依頼の際にはシステム開発のモデルなどについて知っておいてください。

こちらについては上でも説明したウォーターフォールモデルとアジャイルモデルでもそれぞれ違いがありました。ですので、向き不向きを理解した上で、実際にシステム開発を依頼するべきです。

ちなみにこれら以外にもシステムの開発手法はあるので、どのようなものがあるのかを簡単でもよいので調べておいたほうがよいでしょう。

次に、どのような依頼を行うのかをしっかり社内で話し合っておいてください。やはり、どのような機能を持ったシステムが欲しいのかがわかっていないと、本当に欲しいシステムの開発を上手く依頼できません。
ですから、話し合いを行って、顧客サイドとしての要求をしっかりとまとめておきましょう。
そして、しっかりとコミュニケーションを取りながらシステムを一緒に作り上げていってください。なお、一番ダメなのが開発に投げてしまうケースです。

このようにしてしまうと望んでいたシステムを手に入れられないことや、いらない機能を搭載されるなどして使い勝手が悪くなってしまうことがあります。

ですから、コミュニケーションを取りながら協力してシステムを開発していくのが大切です。

以上の点をしっかりと理解しておいてください。そうすれば、きっとみなさんの企業に適したシステムを手に入れられるでしょう。

 

システムのイメージ

最後にこれらに加えてお伝えしたい情報があります。
それではこれまでにお話した内容を振り返ってみましょう。

  • 何らかの目的を持った仕組みをITで作るのがシステム開発
  • システム開発における工程は4つ存在する
  • ウォーターフォールモデルはシステムの開発工程を段階的に進める古典的なモデル
  • アジャイルモデルは短期間のシステム開発を繰り返して完成度を高めていくモデル
  • 事前に知識を得たり、社内での話し合いを行った上で協力して作り上げていく

以上を踏まえてコストを抑える以下の方法も紹介していきます。

  • 1.見積もりによる正確性の違いを理解する

まず、見積もりについてはそれぞれで正確性が異なっています。ちなみに最も正確なのが正式見積書であり、それ以外の場合には上と下に大きくぶれると考えておきましょう。

ただし、正式見積書であっても開発を進めていく中で変更が生じ、これにより最終的にコストが増えることがあります。ですから、あらかじめ開発者サイドと話し合っておいて、その場合にどうするのかを契約に含めておくのがよいです。

また、見積もりは算出方法によっても変わってくるので、どのようにして算出しているのかにも注目していきましょう。

  • 2.必要のない機能は省く

次に、2にあるように必要のない機能は省いてください。

こちらは搭載される機能を本当に利用するのかを検討し、場合によっては無駄な機能の削除も提案しましょう。そうすればコストを削減しつつ、使いいやすいシステムにすることができます。

以上の点も参考にしつつ、システム開発を依頼してください。そうすればみなさんにとって本当の意味で頼りにシステムを手に入れられるでしょう。

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当メディア(AIZINE)を運営しているAI(人工知能)/DX(デジタルトランスフォーメーション)開発会社お多福ラボでは「福をふりまく」をミッションに、スピード、提案内容、価格、全てにおいて期待を上回り、徹底的な顧客志向で小規模から大規模ソリューションまで幅広く対応しています。

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