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AIの危険性が叫ばれる理由。30年以内に実現し得る未来

AI(人工知能)のイメージ

最近、AI(人工知能)は私たちの暮らしを豊かにする存在として、社会にどんどん浸透してきていますよね。

一方で、故スティーブン・ホーキング博士をはじめ、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏やテスラ・モーターズのイーロン・マスク氏など、思慮に富む多くの著名人たちがAI(人工知能)の危険性について主張してきていることをご存知でしょうか。

彼らは、AI(人工知能)開発に向けた国際的な競争が第三次世界大戦に発展する可能性や、人類を超える知性を持ったAI(人工知能)と人類の共存は困難だ、などと様々な危険性を警告しています。

もちろん、AI(人工知能)は人類の脅威にはならないので危険視しなくて良いと主張する研究者もいますが、世界を代表する有識者がAI(人工知能)の危険性を主張している以上、その内容について非常に気になりますよね。

そこで今回は、今後30年以内にAI(人工知能)の進化によって実現するであろう、決して危険性を無視できない事柄についてお伝えします。

人工知能の権威レイ・カーツワイル氏は、「二十一世紀のテクノロジーの進歩は、過去200世紀分の進歩に相当することになる」とも言っており、あたかもSFの世界のようなことが起こる可能性があるとして、現在真剣に議論されているのです。

数年内に誕生するAI(人工知能)を搭載したロボット兵器

数年内に誕生するAI(人工知能)を搭載したロボット兵器

AI(人工知能)は暮らしをより豊かにするために活用していきたいと、誰しも思っていますよね。

そんな願いとは裏腹に、AI(人工知能)を活用した自律的に考えて行動するロボット兵器の研究も進められています。

数年内にも実現するとみられており、故スティーヴン・ホーキング博士も人類を滅ぼしかねない驚異となることを警告してきました

機械ですので暴走の可能性は常にありますし、倫理観を持たない機械が攻撃するかしないかの判断するなんて本当に恐ろしいです。

そうしたAI(人工知能)ロボット兵器が、もしも過激な思想を持つ人物に利用されたとしたら・・・。

もちろん、そのような可能性を人々は黙って見ている訳ではありません!

実際に、AI(人工知能)がもたらす影響や倫理的配慮について世界中で議論されています。

AIがもたらす倫理的課題を検討する活動や、自立型ロボット攻撃兵器の使用禁止を求めた著名な科学者たち約1000人による、公開書簡への署名活動なども展開されているのです。

AI(人工知能)は、私たちの暮らしを大きく豊かにする反面、使い方によっては非常に恐ろしい危険性も含んでいます。いついかなる時も、倫理的配慮に基づいてAI(人工知能)を活用することは忘れてはなりません。

2045年以降の世界は予測不可能。AI(人工知能)が人類の知能を超える

2045年以降の世界は予測不可能。AI(人工知能)が人類の知能を超える
AI(人工知能)の進歩に関するニュースをここ最近多く耳にするようになりました。

AI(人工知能)の研究は日々進んでいます。読者の中には、2045年問題という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。

これは、人工知能が毎年倍々に能力を高めていき、遅くとも2045年には全人類を合わせた知能をも超える知能を持つAI(人工知能)が誕生し、AI(人工知能)は人類が予測できない存在になるという問題です。

あたかもSFのような世界で信じられないですよね!

人類がこれまで担ってきた技術開発や研究活動は人類を超えたAI(人工知能)に代替され、そのAI(人工知能)が自らを改良し、さらに次世代AI(人工知能)を生み出します。

新たに誕生したAI(人工知能)がさらに次世代AI(人工知能)を作り出すといったように、AI(人工知能)の能力が爆発的に進化していくのです!

30年以内にそんな未来が訪れるなんて、信じられません!

このように、AI(人工知能)が発達し、人類の知能を超えることによって生活に大きな変化をもたらすという概念をシンギュラリティ(技術的特異点)と呼びますが、この考え方を世に広めたことで知られているレイ・カーツワイル氏は次のように言っています。

「AI(人工知能)が暴走する危険性は必ずしも排除はできないが、もしそうなれば暴走したAI(人工知能)よりも賢いAI(人工知能)を味方につけて戦えば良い」と。

人類よりもはるかに高い知能を持ったAI(人工知能)が、私たちにとって危険な存在となるのか、または友好的な存在となるのか。2045年を迎えるまで、それは誰にもわからないのです。

シンギュラリティ(技術的特異点)についてもっと知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

AI(人工知能)は目的を達成するためには手段を選ばない

AI(人工知能)は目的を達成するためには手段を選ばない
目的を達成するためにはどんなことをしても良い!なんていう思想は、危険だと思われる方も多いことでしょう。

人間にとって実用的なAI(人工知能)ロボットでさえ、そうした危険な行動をとる可能性があると、テスラ・モーターズ最高経営責任者(CEO)を務めるイーロン・マスク氏は主張します。

これだけ聞くと「どいうこと?」となりますが、話をわかりやすくするために例えば、イチゴ摘みを任されたAI(人工知能)ロボットを想像してみてください。自身で設計を繰り返し改善しては作業効率の向上を図っていくAI(人工知能)ロボットです。

イチゴ摘みに伴う腰痛から解放されるのですから、イチゴ農家の皆さんは大助かりですよね!

しかしこのロボットは、イチゴを最も多く採るために最適な方法は・・・人類文明を完全に破壊して地球全体をイチゴ畑にすることだ!という判断をする可能性があるのです!

つっちー
つっちー

イチゴ栽培の適温域は15.4℃~27.4℃だからそもそもAI(人工知能)がそんな判断をするはずがない!と気にされたかもしれませんが、今回はあくまでも例えですのでご容赦ください。

なんと恐ろしいことでしょうか!自らの目的の達成を最重要とするAI(人工知能)ロボットは、このようにあらゆる方法を考えるでしょう。

これは馬鹿げた話に思われるかもしれませんが、イチゴ摘みAI(人工知能)の危険性を真剣に考える科学者は多く、その背景にあるのは人間の活動にも似た姿が見られるからです。

ご存知の通り、人間は誰もが良心を持っていますよね。しかし、現在が資本主義の社会である以上、時に良心よりも利益追及という目的を優先する企業があることは否めません。

つまり、AI(人工知能)も人間と同じように、良心よりも目的の達成を優先する可能性は十分に考えられるのです。そもそも、AI(人工知能)は倫理観を持っていませんよね。

まとめ

さて、今回はAI(人工知能)の危険性が叫ばれているいくつかの理由についてお伝えしてきました。

  • AI(人工知能)を搭載したロボット兵器が数年内に誕生する
  • AI(人工知能)が人類の知能を超える2045年以降の世界は予測不可能。
  • AI(人工知能)は目的を達成するためには手段を選ばない

などAI(人工知能)が豊かに暮らしを変えている一方で、危険視されている理由もわかりましたよね。

こうした点を踏まえて、AI(人工知能)の危険性が誤った運用によって現実化しないように、世界中でその活用方法について議論が繰り返されているのです。

新たな技術が社会に導入される時、その危険性や影響について議論されることは自然なことです。例えば現在は、身の回りに自動車があふれています。自動車は使用を誤れば大変危険なものですが、自動車が私たちの暮らしを豊かにしたように、AI(人工知能)も私たちの暮らしを豊かにしていくことは間違いありません。

つっちー
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工業を始めとした産業を変えるAI(人工知能)の事例については以下でご紹介しています。

これからもずっと、私たちがAI(人工知能)を有効的に活用し、笑顔で暮らせる社会であり続けると良いですよね!

<参考>
レイ・カーツワイル(2016)『シンギュラリティは近い[エッセンス版] 人類が生命を超越するとき』 NHK出版.
人類はAIに支配されるのか──イーロン・マスクは恐怖の未来とたたかう
ロボット兵器で人類滅亡か。グーグル、アップルも恐れるAI兵器が現実に
ロボット兵器の超進化がもたらす恐怖の未来

つっちー
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AI(人工知能)って「なにそれ美味しいの?」ってレベルだった僕が、AIエンジニアを目指してステップを踏んだり踏まれたりしている記事を書いてます。よかったら読んでみてください(実話)。

「歩く負債」と言われた僕がゼロからAIエンジニアになる為のステップを実践してみた!
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