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AI時代の教育は難しくない!人工知能と共存するための3つのスキル

子どもたちの頭の中

AI(人工知能)の発展により多くの仕事がAIに代替される時代はもう始まりつつあると、日々のニュースを見ながら感じている方も多いのではないでしょうか。AI(人工知能)は人間にとって驚くほどの貢献をもたらす一方、ライバルとなり仕事を奪っていくことも間違いないでしょう。

しかし、AI時代に向かう中で日本の教育は、単純な知識の詰め込みやパターン化されたテストに答えるといったAIの得意分野が中心で、AIが苦手な分野は人間も苦手・・・というのが実情のようです。これでは将来が心配ですよね。

ではどのような教育をすればよいのか、子を持つ親なら誰もが気になるのではないでしょうか。AI(人工知能)の特性を知り、AI時代に備えた教育を今からしっかりとしていくことで、先の読めない未来への適応力がぐっと高まるはずです。

そこで今日は、AI(人工知能)に負けずにたくましく生き抜くための、AI時代に磨いておくべき3つのスキルについてお伝えします。

AI(人工知能)が苦手な「読解力」を磨く

意味が通じない会話

近頃のAI(人工知能)の凄まじい進歩を見ていると「AIってなんでもできる!」と思えますよね。様々なAIが日々公開されていますが、AIにも得意不得意があります。正確な計算やパターン化された作業、莫大なデータの中から特徴を見つけたりするのは得意でも、複雑な会話や文章の意味を理解するのは苦手なのです。

人間が文章を読むときには、ごく自然にその意味を理解し、背景や関連情報まで含めて情景をイメージできますが、AI(人工知能)はそういったことができません。文章はあくまでただの文章でしかないのです。

例えば、Google翻訳で「How many children do you have?」と入力すると「あなたはどのように多くの子供がありますか?」と意味不明な出力をします。(※)人間であれば、これは意味が通じないから間違いだとわかりますが、意味を理解しないAIにはそれがわからないのです。
※2018年5月9日現在

ましてや、夏目漱石の「月が綺麗ですね」に愛を込めるといった抽象的な表現は、AIには理解できる余地もありません。これは日本人でも背景を知らなければハードルが高いですが。。。

夏目漱石は極端な例としても、AIが苦手な「読解力」を高めるための教育がますます重要になっていくことは間違いないでしょう。データ社会や技術革新が急速に進む中で、どのような情報を得るにしても文章を読んできちんと理解できるかどうかはその人が生み出す価値に大きく影響を与えるので、できるだけ早い時期から、AIに負けない「読解力」のスキルを磨く教育をしておきましょう。

 

五感を使って感性を育む

五感を磨こう

・太陽を浴びて明るい気分になる
・縁側の空間が心地よいと感じる
・美味しそうな匂いを嗅ぐとおなかがすく
・大山のぶ代さんの声のドラえもんを見ると子どもの頃を思い出す
・音楽を聞いたときに思い出す甘酸っぱい思い出を懐かしむ
といった経験は、きっとあなたにもあることでしょう。

これらはすべて、「単なる事象」に対して感情を抱いたり反射的に脳が反応した事例です。起こる出来事は同じでも、その人の過去の経験によって、生み出される反応は様々ですよね。これは五感を備え、意味を理解する、または独自に解釈をする人間特有のスキルであり、同じ経験をする人が多いものは共通言語や常識になっていくし、その人特有の経験や感覚はその人の個性になっていきます。

教室で学ぶ知識も大事ですが、知識量ではどれだけ頑張ってもAIに勝る教育はできないので、それを補えるよう、たくさんの本物に触れ、様々な経験をさせることが、AIにはない「感情」をもった人間としての教育において重要ではないでしょうか。

人間独自のスキル「感性」を豊かに育めるよう、家庭でも様々な体験を通して五感を育んであげましょう。

正解のない問題に向き合う

正解がない問題に向き合う

AIは莫大なデータから、何が正しくて何が正しくないのかを学習しますが、私たちの日常は正解のない中で判断をしなければならないことだらけですよね。AI時代の教育として、「正解のない問題に向き合う」ということの重要度も高まっています。教育業界ではアクティブラーニングという手法を取り入れ、AIにはできない「正解のない問題に向き合う」ための教育が始まっているのだそうです。

アクティブラーニングとは、教師による一方的な指導ではなく、生徒によるグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワークなどを中心とする能動的な授業のことを指します。

例えば、「第二次世界大戦」について学ぶ場合、これまでの教育では「いつ・どこで・どんなことが起こった」といったことを学び、次に「なぜ起こったか」「どういう内容か」というような知識の組合せが問われます。そこから更に踏み込んで、「どうすれば防げるのか」というような「正解のない問い」について、皆で話し合い、なんらかの見解を出していくことがアクティブラーニングの手法です。まさに、意味を理解しないAIでは成立しない、人間だけの教育ですよね。

教育現場ではそのような取り組みがされていますが、まだこれからの手法ですので今は教員のスキルも十分とは言えません。私たち個人でも日頃から意識して「正解のない問題について考える」癖をつけ、スキルを磨いておきたいですよね。

希望の光

AI(人工知能)と共存するために磨いておくべき3つのスキルについてお伝えしました。「読解力」を高めてあらゆる情報の意味を理解し、体験を通して学ぶ「感性」を培い、その知識と経験を元に「正解のない問題に立ち向かう」。そんなスキルを身に着けていけば、これから先どれだけAIが進歩しても活躍していける人になれるはずです。そのために、AIの完成度が低い今のあいだに、主体的な教育を心がけていきましょう!

参照元 AI vs. 教科書が読めない子どもたち
日本の教育はどう変わる?~「AI」の時代にふさわしい知性を磨こう!~

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