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AI搭載家電が日常を変える!人工知能がもたらす近未来を簡単解説

AI搭載家電が日常を変える!人工知能がもたらす近未来を簡単解説

AI(人工知能)搭載家電という言葉は、今や毎日のように耳にしますが「ホントのところどんなことまでできるのか、詳しくは知らない!」という人も多いはず。

どうせ、やってもやっても終わらないうんざりするような家事を、ちょこっとお手伝いしてくれるだけなんでしょ…なんて思っているあなた! 実はAI(人工知能)搭載家電の進化は、今すごいことになっているんです。

なにしろ、学習機能を持ったAI(人工知能)家電とは、ただ単に、家電がインターネットに繋がっているだけではなく、使えば使うほどユーザーのくせや行動パターンを学び、快適に生活できるようサポートしてくれる機能まで持っているんです。

さらに、「そんなことまでやってくれるの!」と私たちが期待する以上のことを、先回りしてこなしてくれるAI(人工知能)家電も登場しています。ついに近未来的な生活も始まりつつあると言えますよね。

そこで今回は、AI(人工知能)搭載家電の進化で、私たちの日常はどのように変わっていくのか、近未来の生活はどんな感じになるのかを簡単に解説します。まずは、AI(人工知能)家電がどのように進化してきたのかをみていきましょう。

マイコン炊飯器も冷蔵庫も!実は昔から存在していたAI(人工知能)家電

炊飯器のイメージ

1960年代に登場した「マイコン炊飯器」が発売されたときは、ちょっとした話題になりました。小さなコンピューターが入った炊飯器で「ボタンを押せば自動で美味しいご飯が炊ける」というフレーズで、当時では画期的なものでした。それまでは、「はじめチョロチョロ、中パッパッ…」と火加減を主婦が付きっきりで見張っていたんです。

その後、マイコンは冷蔵庫や掃除機、電子レンジ、トイレなどにも幅広く使われるようになりましたが、実はマイコンも広い意味ではAI(人工知能)なんです。

たとえば冷蔵庫のマイコンは温度管理をしてくれて、60秒以上扉が開かれていると「ブー」とブザーが鳴ります。「あっ!閉めなきゃ」と気づかせてくれますよね。他にもトイレでは、便座に人が座っていない状態では、洗浄ボタンが誤って押されても水が出ない、など「ありえない動作」を防止するシステムにマイコンが貢献しているんです。昔から「学習機能」のある家電は、私たちの身近にあったのです。

その後、AI(人工知能)という言葉がだんだん浸透し始め、2010年代に入って「ディープラーニング」という技術の研究が進み、本格的なAI(人工知能)搭載家電が登場しました。

ではこれから、現代の進化した超便利なAI(人工知能)家電をご紹介していきましょう。

掃除機や冷蔵庫など、日常を変えた超便利なAI(人工知能)家電

ルンバ

家電といえば「テレビ」「洗濯機」「冷蔵庫」が真っ先に思い浮かびますが、最初に私たちを驚かせてくれたのは、AI(人工知能)家電の代表格「ロボット掃除機」ですよね。

「ロボット掃除機」といえば「ルンバ」。丸っこいかわいい形で、家の中をクルクル愛くるしく働く姿は注目されました。でも、段差や障害物で止まってしまったり、部屋のかどのホコリが残ったり、発売当初は今一つ頼りないものでしたよね。

そこで現れたのは「学習する掃除機ロボット」。ルンバも初期の製品から驚くほど進化をとげていますし、現在、他社も競って開発・販売しています。

この「学習する掃除機ロボット」は、まず本体のカメラセンサーで自己位置を認識し、「自動モード」でお部屋を掃除させると走行した軌跡をマッピング。そして部屋の間取りとゴミの多いところを、AI(人工知能)が学習してくれるんです。

その上、スマホと連携して作成された部屋のマップから、掃除する場所・しない場所を指定することもできます。また、スケジュール機能から、月曜日はリビング、火曜日は寝室…など曜日ごとに掃除エリアやモードを設定でき、忙しい共働き家庭などにはありがたいですよね。何しろ出かけている間に、自分の希望どおりの掃除ができているなんて夢みたい。そんなわけで、家に帰るのも楽しみになるはずです。

冷蔵庫のイメージ

その他、献立を提案してくれる「AI(人工知能)搭載冷蔵庫」はお馴染みですよね。冷蔵庫にある食材を把握してAI(人工知能)が献立を提案してくれたり、食材の効果的な配置、食材ごとの正しい保管方法までアドバイスしてくれるんです。まさに、省エネにもつながる頼れるAI(人工知能)家電といえます。

※AI(人工知能)搭載冷蔵庫の開発している会社に取材に行った話がこちら

また、毎日の家事仕事としてかかせない洗濯でも、AI(人工知能)搭載洗濯機は主婦の助けになっています。たとえば、複数のセンサーで洗濯物の量や種類など、さまざまな状況をAI(人工知能)で判別し、洗い方や運転時間などを自動で決めてくれます。もちろん、効率的な洗い方をしてくれるので、こちらもエコにもつながりますよね。

こんなに進化したAI(人工知能)家電ですが、今後AI(人工知能)の発展にはかかせない「ディープラーニング」の精度はますます高くなり、もっと画期的なことができるようになると予想されています。

ここからは、AI(人工知能)家電の普及がもたらす近未来の生活を想像してみましょう。

進化したAI(人工知能)アシスタントとの、近未来的生活

アレクサ

将来ますますの進化が期待されるのは、「アマゾン Alexa」などでお馴染みのAI(人工知能)アシスタントです。

現在、AI(人工知能)アシスタントは、主に一般家庭に置かれて「今日の降水確率は?」などの質問に瞬時に答えてくれ活躍していますよね。今後は、ホテルや受付などでも活用が進むと考えられています。

たとえば米国スタートアップ企業のVolaraは、ホテル客室に「アマゾンEcho」を設置して宿泊客からのリクエストに対応する、コンシェルジュ的サービスを提供しています。宿泊客からのルームサービスの依頼、客室内のテレビや照明のオン・オフなどさまざまなサービスが受けられるというもの。これによりフロント業務の削減にもなりますよね。

さらなるAI(人工知能)アシスタントの進化として、3Dカメラを搭載する動きもあります。たとえば「アマゾンEcho」の機能に加え、専用のスマートフォンアプリと3Dカメラを使い、毎日のファッションスタイルの登録をすることで、「スタイルチェック機能」などを提供してもらえるんです。「今日は何を着ようかな」と悩んだ時に、ファッションアドバイスがもらえると嬉しいですよね。

近い未来では、AI(人工知能)アシスタントをどんな家電にも簡単に搭載できるようになるかもしれません。たとえば、部屋の中で「暑い」と言えば、勝手にカーテンが閉まったり、「エアコン」が稼働したり。また「コーヒーが飲みたい!」と言えば、コーヒーメーカーがコーヒーを作ってくれる、なんてことも夢ではないでしょう。

料理のイメージ

そんなSFのような生活が夢ではない証拠に、現在、サムスン電子がひそかに「AI(人工知能)搭載料理ロボット」を開発中なんです。

これは、ロボットにAI(人工知能)を組み込んで、臨機応変に人間と同じように料理をさせようというもの。料理のレシピを入力すれば、さまざまな調理器具をアームに取り付けたロボットが、材料を切り、調味料を加え、フライパンで炒めてくれます。その名も「Bot Chef」(ボットシェフ)。かわいいですよね。

このロボットは、料理が得意な人の料理ノウハウを、カメラやセンサーを通じてまねて学習するんです。きっと味もミシュラン級で間違いなし!? AI(人工知能)家電もここまで進化すると、もはや主婦の仕事はなくなっちゃいますよね。

他にも、バジルなどの小野菜の栽培室を備えた驚きの新型冷蔵庫「Chef Garden」も、サムスンが開発を進めています。これは野菜の育成状況に合わせて水量や光量、温度、湿度を最適化する機能をAI(人工知能)にお任せしようというもの。野菜は「買うもの」から、冷蔵庫で「育てるもの」に変わるとしたら、すごいことです。

まとめ
さて今回はAI(人工知能)搭載家電の進化で、私たちの日常がどう変わるのか、また近未来の生活はどのようになるのか簡単に解説してきました。

現在活躍しているAI(人工知能)家電は掃除機、冷蔵庫、洗濯機など多種多様で、一般家庭にも浸透しつつありますよね。まだまだ開発中の家電は多く、個人的には全自動衣類折りたたみ機が早く登場してくれないかなあ、と心待ちにしているんです。

ここまでお伝えしてきたように、AI(人工知能)家電はユーザーの生活パターンなどを学習し、使えば使うほど賢くなっていきます。しかも省エネや節水にもつながり、地球にやさしいというのはありがたいですよね。

それにAI(人工知能)家電のある生活は、一生で9000時間の節約が可能との試算もあるぐらいです(週刊女性2018年4月17日号)。これを聞くと、少しお高めなAI(人工知能)家電を購入しても、元が取れちゃうから大丈夫!と太っ腹になりそうです。

今後、最後にご紹介したような「料理ロボット」が各家庭には標準装備になるかもしれません。いつでも美味しい料理が食べられるのは嬉しいもののですが、「家庭の味」がなくなってしまうのはちょっと寂しい気がしますが…。

このように、AI(人工知能)家電は今後どんどん進化し、家の中をいろんなロボットが動き回っているような、近未来的生活もあっという間にやってきてもおかしくありません。

そうなると、家じゅうにセンサーが張り巡らされていつも監視されている状態になることは間違いないので、プライバシーやセキュリティーをいかに守っていくかが今後の課題になってきます。

それでもAI(人工知能)家電は、私たちの生活を便利にし、家族団らんやゆとりの時間を生み出してくれる、人間にとっては不可欠なもの。これから先、AI(人工知能)家電と人間は、お互いの得意分野を生かしながら、上手に共存していけるといいですよね!

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コメントをどうぞ

  1. 近藤則男 より:

    記事拝見しました。老老会で『AI とは・・』を学ぶ事となり、一例を探している中で、最近のAI家電の進歩事例を確認出来ました。現在、色々な所で『AI』が取り上げられていますが、『AIとはどんな仕組み』『どないして動いてるねん』『情報の取り込み』『判断』このための『データーベース』さらには『思考回路』など、普通の人は『知らなくてもいい事』かもしれませんが、『疑問』が多いと思います。年寄りはともかくとして、今後『AIの時代』を背負っていく子供達には、その仕組みを判りやすく教える必要があるのかと愚考もしています。小中学校ではプログラミング教育が始まり、『ロジカル』な『プログラマル』な考え方が取り入れられるかと思いますが、この中で『データーベース』『判断』『繰り返し』など、『AI』の基本となるものがしっかり学べればとも感じています。今後ともこのサイトが充実する事を期待しています。

AIZINE(エーアイジン)

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  1. 近藤則男 より:

    記事拝見しました。老老会で『AI とは・・』を学ぶ事となり、一例を探している中で、最近のAI家電の進歩事例を確認出来ました。現在、色々な所で『AI』が取り上げられていますが、『AIとはどんな仕組み』『どないして動いてるねん』『情報の取り込み』『判断』このための『データーベース』さらには『思考回路』など、普通の人は『知らなくてもいい事』かもしれませんが、『疑問』が多いと思います。年寄りはともかくとして、今後『AIの時代』を背負っていく子供達には、その仕組みを判りやすく教える必要があるのかと愚考もしています。小中学校ではプログラミング教育が始まり、『ロジカル』な『プログラマル』な考え方が取り入れられるかと思いますが、この中で『データーベース』『判断』『繰り返し』など、『AI』の基本となるものがしっかり学べればとも感じています。今後ともこのサイトが充実する事を期待しています。

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