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AI(人工知能)レジでスピード精算。レジ待ちなしの時代到来!

AI(人工知能)レジでスピード精算のイメージ

スーパーマーケットやホームセンターに買い物に行くと、たくさんのレジがあるのに順番を待たされてイライラする事って多いですよね。

大型のスーパーなどになれば、セルフレジと呼ばれる自分でスキャンをするレジも導入され、混雑の緩和に一役買ってはいますが、商品アイテムが多くなるとバーコードの読み取りに不慣れな人も出てきてやっぱりイライラ。これってどうにかならないのって週末の買い出しに行くたびに感じているのは私だけではないはず。

そんなレジ待ちのイライラをAI(人工知能)が解消してくれるかもしれない?!っていうニュースを先日ネットでみかけました。

もうすでに導入している店舗もあるようで、ハイテクなレジとしてちょっと話題になっているようです。このレジ、時間がかかる商品を1点づつ読み取りをする必要がないらしく、一瞬でスキャンをしてくれるようで。。。

いったいどのような仕組みになっているのでしょうか。この魅力的なAI(人工知能)レジについて一緒に詳しく見ていきましょう。

日本初のAI(人工知能)レジ「ワンダーレジ」登場

日本初のAI(人工知能)レジ「ワンダーレジ」登場のイメージ
複数の商品を一瞬でスキャンして、商品点数と合計金額を瞬時に算出してくれる、日本初AI(人工知能)レジの真打ち「ワンダーレジ」が発表されました。

このワンダーレジはAI(人工知能)のディープラーニングを活用し、スキャンした商品の特徴的な要素を見つけ出して識別、すでに登録されている商品情報にリンクさせて瞬時に合計金額を算出することができます。

従来のレジでは商品のバーコードを1点づつスキャンする作業が必要ですが、このレジは備え付けられた台の上に商品をばらして並べるだけ。画像認証ができるように並べていれば、向きや並びが不揃いでも問題ありません。

このレジ、商品の画像認証と合わせて買い物客の顔認証も行い、性別や年齢をAI(人工知能)が測定することで、どのような年代の人がどのような商品を購入したのか情報を収集して、マーケティングに活用することができるなかなかのスグレモノです。

肝心のお支払いはその場で電子マネーでの決済もできますが、スキャンした情報をレシートとして出力することができるので、そのレシートで精算することで従来どおり現金やクレジットカードでの決済にも対応しています。これなら電子マネーの使用になれていない人や子どもでも困ることなくお買い物ができそうです。

ただ発表されたワンダーレジの大きさは60センチ四方とあまり大きくなく、大型の商材を扱うホームセンターや大量買いをするスーパーマーケットにはあまり適していないようで、現段階では少アイテムを多くの人が買い物する駅のコンビニエンスストアでの活躍が期待されています。

このAI(人工知能)レジもベルトコンベアのようなもので商品のスキャンが出来るようなシステムが開発されれば、スーパーマーケットやホームセンターのレジ待ち解消に繋がりそうで、これからの開発に期待大です。

話題の「Amazon GO(アマゾン・ゴー)」ってなに?

話題の「Amazon GO(アマゾン・ゴー)」のイメージ
日本も含め、海外でもAI(人工知能)が活躍するコンビニとして話題になっているAmazon GO(アマゾン・ゴー)、こちらも「レジ待ち」をすることがなくお買い物ができる画期的なシステムです。

このAmazon GO(アマゾン・ゴー)は、天下のamazonが発表したAI(人工知能)レジならぬ、AI(人工知能)が活躍するレジなし決済のスーパーマーケットのことで、先に紹介したAI(人工知能)レジの「ワンダーレジ」とはちょっと趣旨が変わってきます。

レジなし決済のスーパーマーケットってちょっとわかりにくい表現になってしまいましたが、要するにレジのないスーパーマーケットなんです。そりゃレジがなければレジ待ちがおこる心配はないですよね。

えっ!レジがないなら決済はどうするの?って思ってしまいますが、ご心配なく、AI(人工知能)とスマートフォンを活用したバーチャルレジでちゃんと決済することができるんです。

では、この画期的なAI(人工知能)レジならぬAI(人工知能)コンビニ、「Amazon GO(アマゾン・ゴー)」の利用方法を簡単に説明しましょう。

まず「Amazon GO(アマゾン・ゴー)」を利用するには

  1. スマートフォン
  2. Amazon GO(アマゾン・ゴー)アプリ
  3. Amazon.comのアカウント

が必要です。

これらの設定を入店前に行い、アプリに表示されるQRコードを駅の自動改札のようなゲートにかざして入店します。

このQRコードを読み取った時点で店内の全ての行動がQRコードに紐付けられる仕組みで、どの商品を手に取った、棚に戻した、などの行動を各種センサーを使用してAI(人工知能)がすべて把握します。なんか監視をされているみたいでちょっと嫌な感じはしますが。。。

どの商品を手にしたかの識別には画像認証技術が使われており、サラダやサンドイッチなど個体によって見た目が異なる加工食品のパッケージには画像認証につかう補助マークがついています。これで見分けのしにくい商品でも間違うことなく精算することができます。

またレジがないのでスーパーのような買い物かごは存在せず、店頭で渡されるエコバックや自身で持ってきたバッグなどに、棚からそのままバッグインするシステムですが、慣れるまでは泥棒をしているような気分になりそうです。

さて、バッグインした商品の確認はインストールしたアプリのバーチャルカートで行うことができ、買い漏れのチェックもすぐにできます。肝心の決済はAmazonアカウントに紐づけしたクレジットカードでの決済となり、退店後10分ほどで決済の手続完了の連絡が届きます。

こんなニュースを聞くと「早く利用してみたい!」って思うのは私だけではないですよね。しかし残念ながらまだ検証段階で、シアトルの1号店しかオープンしていません。日本にオープンするのはもう少し時間がかかりそうです。

「そんな先まで待ちきれない!!」って方は、今すぐ飛行機に飛び乗ってシアトルまで「GO!」してください。

すでに実用化。焼きたてパン専用AI(人工知能)レジ「BakeryScan」

すでに実用化。焼きたてパン専用AI(人工知能)レジ「BakeryScan」イメージ
手作りが売りのパン屋さんに行くと、数10種類のパンが並んでいて、どれも美味しそうでどれにするか迷ってしまいますよね。

種類が多いのは買う側に取っては魅力的なことですが、その反面レジを打つ人にとっては大変なことです。値札もバーコードも貼ることができない焼きたてパンのレジ打ちは、全てのパンの名前を覚えるしかありません。しかし数10種類を覚えるのは大変で、それが苦痛で辞めてしまうアルバイトの人もいるそうで。。。

繁華街などにある人気のパン屋さんでは、複数のレジがあるにもかかわらず行列ができていることがありますが、レジのスタッフにとってはこの行列がすごくストレスに感じるそうです。

これはベテランのスタッフの方でも同じで、間違うことなく少しでも早く行列をさばこうとすると、どうしても無口で無表情になってしまい、接客どころではないようです。言われてみると混雑しているパン屋さんのレジのスタッフの方に笑顔はないように思います。

これらの問題を解消するために、AI(人工知能)レジ「BakeryScan」が開発されました。開発をしたのは兵庫県西脇市に本社があるシステム開発会社「ブレイン」という社員20人ほどの小さな企業です。

開発のきっかけは地元のパン屋さんの社長から人員不足解消のため「経験の浅いスタッフでも対応できるレジが欲しい」と相談を受けたことで、その後約6年かけて開発されたのがパンに特化したAI(人工知能)レジ「BakeryScan」なんです。

さて、このような人情味あふれるレジですが、AI(人工知能)レジだけあって「かなりハイテク!」とSNSでも話題になっています。どのようにハイテクなのかというと、一般のパン屋さんと同じようにトレイに好きなパンを載せてレジに持っていくと、一瞬で精算完了。その時間わずか1秒。画像認識の技術とAI(人工知能)を融合させることで、見た目に個体差のある焼きたてパンをスキャンして認識をさせることに成功した画期的なレジです。

なるほど、これもAI(人工知能)のディープラーニングを活用しているのか!っと思いきや、実はパンの特徴を前もって定義しているそうで、ディープラーニング機能は使用していません。なぜAIを搭載しながらディープラーニングを使わないかというと、ディープラーニングで1つのパンの特徴を学習させるのにハイスペックなPCでも1晩かかってしまうため、あえてシンプルな仕組みを採用し動作を軽くしたそうです。

今では全国約100店舗に導入されているAI(人工知能)レジ「BakeryScan」、数10種類のパンの名前を覚えることができなくても誰でもレジ打ちが出来るようになったので、人員不足に悩む関西を中心とした地域の店舗で活躍しているようです。この画期的なレジを体験したい方はBakeryScanの導入店舗を紹介している以下のサイトを参考に!!
http://bakeryscan.com/case/index.html

AI(人工知能)レジ-まとめイメージ
今回はレジ待ちの不満が解消されそうな、AI(人工知能)が導入されたレジシステムをご紹介しました。

AI(人工知能)レジの普及が進むと「AI(人工知能)が人の仕事を奪うのか」という問題が取り上げられますが、今回調べた3つのAI(人工知能)レジは、人の仕事を奪うというより、レジ打ちという作業をAI(人工知能)の力を借りることで、経験の浅い人や言葉の壁のある外国人の人でも対応できるようになり、逆に人員不足の解消につながっており雇用促進につながっている面がありました。

なので、AI(人工知能)レジは決して人の脅威ではなく、レジ待ちから開放してくれる快適な暮らしを提供してくれるツールになることは間違いないはず!

週末の買い出しのレジ待ちから開放される日はもう目の前までやってきています。10年後には「えっ買い物の支払いって並んでしていたの?!」なんて子どもたちに言われているかもしれませんね。

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