皆さんもそうだと思うのですが、病気って本当に嫌なもので、僕なんか風邪をひいただけでも辛く、風邪を引いてる間中、「健康ってやっぱり良いもんだな。。。」と思ってしまいます。でもまだ風邪ならいいのですが、もしこれがガンとか難病だったら?そう考える本当に怖いですよね。
しかし皆さまご安心を、医療の世界にも、最近当然のごとく、AI(人工知能)が進出し、病気の早期発見や解析に力を発揮してきています。それも人間以上の精度で。
実例を言いますと、2016年に、東京大学医学研究所付属病院で人間の医師が見抜けなかった白血病をAI(人工知能)がたった10分程度で発見、そしてなんと治療法の変更を指摘したということがありました。
AI(人工知能)スゲーってなりますよね!
そう人間の医師をAI(人工知能)は超え始めたのです!・・・まだまだ部分的もありますけど。
こういう自分の生活に身近なところでのAI(人工知能)の活躍は、やっぱり興味がズズイっと出てきます。
そこで今日はAI(人工知能)が医療現場の病気にどう活用されているかをお伝えします。
何よりの疑問。AI(人工知能)を医療に導入するメリットとデメリットって?
でもAI(人工知能)が医療現場で何が出来るかって気になりますよね。そしてAI(人工知能)を医療現場に導入するメリット・デメリットはもっと気になるところ。
AI(人工知能)導入のメリット
- 画像診断が得意
- 過去の論文との照合が確実
- データの整理・入力が効率的
なるほど!と言えるAI(人工知能)ならではのメリットです。
AI(人工知能)導入のデメリット
- まだまだ技術的に発展途上
- 機器やソフトの誤作動やプログラムのバグなどによる誤診の可能性
デメリットは、やはりおおよその予想通り、AI(人工知能)の発展具合になります。ディープラーニングが発展したとはいえ、データの少ない難病の診断は難しいですし、そもそも機械の故障の心配もゼロではありません。これからのAI(人工知能)の発展に期待するしかないのが、現状ですよね。
しかし、AI(人工知能)の医療現場への導入は次々されています。それはなぜか?答えは人間を超えるスペックで、人間にはできない発見や診断をしているからなんです。
ですので、その事例をご紹介しましょう!
ガン細胞転移の特定でAI(人工知能)が勝利
人間も人によって得意・不得意がありますよね。それはAI(人工知能)も一緒で、その得意部分は映像の解析なんです。
アメリカで、AI(人工知能)による映像解析を使い、病気の早期発見を目的に、AI(人工知能)と11人の医師とガン細胞の画像判定の正確さを証明する実験を行ないました。
これはまず医師が、ガン細胞部分を印をつけた画像をたくさん用意し、AI(人工知能)に記憶させ、その後に、印をつけていない画像をAIに読み込ませます。
そして11人の医師は自分の肉眼でAI(人工知能)と同じ画像でガン細胞の転移があるかどうか判定し、AI(人工知能)と医師のその正誤率を数値化し、その平均値の比較したんです!ちなみに医師11人は平均で16年の経験を持っていました。
その結果!
AI(人工知能) 0.994
医師 0.810
と圧倒的にAI(人工知能)が勝利しました。
しかし、実は医師側の少し制限がありました。医師には実際の医療現場と同じ環境を・・・と言うことで、129枚に約2時間程度の時間制限ありです。
ですから「その時間制限で精度が落ちたのでは?」とも考えられますので、医師側に時間制限なく、とことん画像見てもらった結果!0.966!驚きのAIに迫る高数値!やるじゃん!人間!
・・・と思いきや、11人の医師がとことん画像を診断した時間は30時間、AI(人工知能)は秒単位・・・、まさにAI(人工知能)の圧倒的な能力を見せつけられました。
もうこれはAI(人工知能)が病気の早期発見には絶対必要ですよね。では次は実験ではなく、実際の医療現場で大きく貢献しそうな医療検診ツール「Zebra」をご紹介します。
ガンの早期発見にAI(人工知能)が活躍
医者不足が叫ばれる現代で、医者の業務の効率化は喫緊で重要な問題となってますよね。今回、ご紹介するAI「Zebra」は画像解析の分野で、医療現場の効率化と病気の早期発見に大きく貢献しそうなんです!
画像解析がなぜ医療現場で必要かと言うと、現実問題、他の医療作業が忙しく、画像診断のみに医者が長く時間をかけられないところにあります。
上記しましたが、人間でも時間をかければAI(人工知能)と同じ水準の画像診断ができるんですが、恐ろしいほど時間がかかってしまいます。そこで医療現場の救世主なるかも?なAI(人工知能)「Zebra」の登場です!
「Zebra」は誤診された病や、ガンの早期発見などに力を発揮し、数百万のスキャンデータをディープラーニングし、肝臓、心血管、骨などの疾患を検知します。さらには乳ガン、肺ガン、脳外傷、高血圧など新しい検知もできるようになっているそうです。
そしてなんとそのサービスの気になるお値段は、驚愕の1スキャン1$!これは破格!正確で低料金、ぜひ広まって欲しいAI(人工知能)ツールですよね。
でも病気は急になるものではなく、本人が知らない間に徐々に蝕んでいき、気付いて時にはもう手遅れなんて事があるかもしれません。。。ですので、予防や予測が出来れば病気の心配も減っていきます。
次の項では、病気と健康の未来を予測をお伝えします。
医療AI(人工知能)が病気と健康の未来を予測
病気が怖いのはいつ病気になるか分からないのが怖いところですよね。当たり前の話、未来は誰にも予測できませんもの。
しかしAI(人工知能)は、病気の未来予測までできるようになるかもしれません!
2017年ころからAI関係者から「病気を予測するAI」という研究結果が発表され始めました。
まだまだ研究中のAI技術ではありますけど、カナダのマギル大学精神衛生研究所傘下のトランスレーショナル・ニューロイメージング・ラボラトリーの研究チームが、AIおよびビッグデータ使って、認知症を発症2年前に予測するアルゴリズムを開発したと発表しました。
発表によると、このAI(人工知能)システムは軽度認知症患者のデータをシステムに学習させることによって、認知症の84%の精度で予測できると言います。
また、遺伝子情報解析企業・EDGCは、医療ジャーナル「PNAS」に「20つのガンの先天性遺伝子変異の脆弱性予測」というなんとも難しいタイトルの論文を掲載しました。
これにの内容をザっと言いますと、遺伝子とガンの発病率の関係をAIで分析した結果、ガン発病の約33%~88%は遺伝によるもので、その他は環境や生活習慣によって発病すると言う結論を得れたそうです。
このAI(人工知能)を使った研究が進めば、ガンと言う辛い病気の予防や早期発見に大きく貢献する未来が待ってますから、ぜひ研究は進んで完成してほしいですよね!
臭いで病気を発見する
病気は怖いので、定期的に検査をするっていうは必要だし、大事な事って分かっていても、怖かったり、金額的な問題があったり、大きな病院に行くのは億劫だし、さらにはただただ面倒くさかったりで、ナカナカ出来ないものです。
でも、もしこれが家の近所のクリニックで検査してもらえればどうでしょう?やっぱり通いますよね!
実はそれがAI(人工知能)で出来るかもしれないんです!
どういう方法かといいますと、人は癌などの病気になると、患部に微量の健康時のに在しない分子が作られるそうです。
この分子は血管を通り肺に、そして呼吸の中にかすかに混入するんですが、その臭いは本当にかすかで、人はもちろん犬でも分からないレベルなのですが、この臭いをAI(人工知能)を使ったナノテクノロジーのセンサーで検出するんです。
研究は2007年から始まっており、まだまだ研究途中なんですが、この方法が確立されれば、体を傷つけることなく診断を下すことができます。患者にとっての負担もなく、検査が受けれます。飲酒検査くらいの簡単さですよね。
ですが、課題もありまして、研究の当初から肺癌の進行した患者の呼吸から、異分子を検出することに成功してました。
でもね。。。
後期癌を発見しても仕方ないですよね。ですので、現在は早期癌の発見に向けられ、研究が続けられ、徐々にですが成果を上げています。
もし近い未来に、この技術が商用化され一般化されると低価格になり、上記の様にご近所のクリニックで簡単に検査される未来が近いかもしれません。
さて今日はAI(人工知能)が医療現場の病気にどう活用されているか事例をお伝えしました。
- 人間以上の精度とスピードでガン細胞を発見
- 誤診なく多くの病気を早期発見
- 研究段階ですが、ディープラーニングで病気の発病の未来予測
- ナノテクノロジーで、臭いで病気を発見する
医療現場へのAI(人工知能)の応用は加速の一途です。そしてAI(人工知能)のパフォーマンスは今後天井知らずで上がっていくかもしれません。
ですが、医療現場からAI(人工知能)の発展により、医療関係者が医療現場から離れていくとは考えられません。AI(人工知能)の発展は目覚ましいですが、現在のところ、部分的に人間の能力を超えているだけだからです。
さらに人間の感情部分も見逃せません。病気のようなデリケートなものを機械的に伝えても、患者は納得できませんよね。数十年経ち、AI(人工知能)の診断を人が納得して受け入れられる土壌が出来ている場合は別ですが、やはりAI(人工知能)の診断を適切に伝える人が必要で、その役割を担うのが医者となると考えられます。
病気は本人にもその家族にも本当に辛いことです。AI(人工知能)の発展により現在では不治の病が根治する未来が来てくれると良いですよね!