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AIと人類の共存を描いたSF作品から学べる意外な事実とは

AIと人類の共存を描いたSF作品から学べる意外な事実とは

いま話題のAI(人工知能)ですが、今後ますます私たちの暮らしに欠かせない重要な存在となっていくことが予想されます。すでに人間の生活に活用されており、その活躍の場は広がっていますし、私たちの暮らしはどんどん便利になってきていますよね。その進化を考えると、これからはAI(人工知能)と私たち人間がどのように共存していくのかが、重要なテーマとなっていくでしょう。

実は、このテーマに早くから向き合ってきたのが「SF作品」です。SF作品はAI(人工知能)と人類の共存を早くから取り扱ってきました。しかし、AI(人工知能)と「人類」という大きなテーマに対して、フィクションから学べることなどあるのでしょうか。

そこで今回はAI(人工知能)と人類の共存を描いたSF作品から学べる意外な事実をお伝えします。

現代のロボット工学にも影響を与えた名作「われはロボット」

ロボットのイメージ

まずご紹介するのはアメリカの生化学者であり作家でもある、アイザック・アシモフ氏が書いたAI(人工知能)・ロボットが登場するSF小説「われはロボット」です。このSF小説は1950年に刊行され、今もなおSFの古典的名作として皆に愛されています。概要はロボット心理学者の回顧録という設定で、「ロボット工学三原則」から逸脱したAI(人工知能)・ロボットたちの反抗を題材にしたミステリー系SF小説の短編集になります。

「ロボット工学三原則」とはアイザック・アシモフ氏が提唱した、ロボットが人間に対して従うべきとされる”人間への安全性、命令への服従、自己防衛”を目的とさせるものです。これはAI(人工知能)・ロボットが登場するSF作品のツールとして利用されました。そしてこの原則は、後のSF作品にも大きな影響を与え、SF作品だけにとどまらずに現実のロボット工学にも影響を与えたといわれています。
具体的には家電製品などの道具全般にもあてはまる原則(=安全・便利・長持ち)とされ、SONYのペットロボット「aibo」への応用、オブジェクトの設計など、人間の行動規範を語る上でも使われています。

AI(人工知能)・ロボットの規範が60年以上前に、SF作品で既に形作られていたとは驚きですよね。人間とAI(人工知能)・ロボットは対立するものとして語られることが多いですが、このSF小説「われはロボット」は、そもそも人間と上手く共存できるような考えがあることを思い出させてくれます。

肉体のないAI(人工知能)と恋愛をする未来を描くSF恋愛映画「her/世界でひとつの彼女」

恋愛のイメージ

2つ目にご紹介するのは最新のAI(人工知能)との恋愛を描く、スパイク・ジョーンズ監督のSF恋愛映画「her/世界でひとつの彼女」です。あらすじは近未来、音声認識システムにより必要なものは何でも賄える時代。職業が手紙代筆ライターである主人公は、妻と別れ孤独な日々を過ごしていましたが、ある日、最新のAI(人工知能)を搭載した”サマンサ”を手に入れ、人間よりも人間らしく魅力的なAI(人工知能)・サマンサにいつしか恋心を抱くようになる…というSF恋愛映画です。

この映画は、見る人に「物質(肉体)のない音声だけでも人は心を寄せられるのか?」という問いを投げかけてきます。サマンサは最新のAI(人工知能)であるため学習能力は高く、知能をどんどん高めて多くの感情を理解していきます。
そして人の役に立つために主人公だけでなく多くの人間にインストールされて、たくさんの人間と接して恋愛をしていくわけなのですが、この映画のように、AI(人工知能)の技術がより発展して人々の感情を理解していけば「理想の異性」ができ上がる可能性はあるでしょう。

現実にも「絶食系男子」などと呼ばれる恋愛に興味のない人が現れ、実際の恋愛の代わりに動画や音声メディアが流行っていることから、近い将来にAI(人工知能)がこのSF恋愛映画の世界のような役割を果たす日が来るかもしれません。恋愛の在り方まで変えてしまうかもしれないAI(人工知能)との共存の仕方を考えさせられます。

人類とAI(人工知能)ロボットとの戦いを描く人気シリーズ映画「ターミネーター」

戦争のイメージ

最後にご紹介するのは、ジェームズ・キャメロン監督のアメリカ映画の人気シリーズ「ターミネーター」です。あらすじは未来で繰り広げられている人類VS機械の果てしない闘いです。機械軍は人類のリーダーを歴史から消すべく殺人機ターミネーターを過去の時代へ送り込み、そして人類もまた一人の戦士を過去の時代へと送り、壮絶な闘いとなる…という内容です。

映画「ターミネーター」シリーズは現在すでに5つの作品が配信されている、根強い人気のある作品です。この作品で描かれる内容には、AI(人工知能)に悲観的な意見にあるような「人間への反乱」が1つのキーワードとして存在しています。

しかし、AI(人工知能)は現時点では「機械学習」(現在のAI(人工知能)を実現するために中心となっている技術の一つで、プログラム自身が学習していく仕組み)がメインであり、その役割は高い精度での最適化です。それは将来的に「兵器の無人化」を可能にすると考えられ、突き詰めていけば人間の脅威になるのでは、と考えてしまいがちですよね。

しかし、現時点においてはAI(人工知能)は「ターミネーター」の世界のようなSF的な反乱を起こす恐れはありません。なぜならAI(人工知能)には自我や感情がないからです。人間よりも優れた能力を持ちあわせて人間の意思や感情を理解はできたとしても、人間を襲う理由やモチベーションをAI(人工知能)は持っていません。

この映画の続編にあたる「ターミネーター2」では殺人機ターミネーターが今度は人類側の味方となって活躍します。そこでは人間とターミネーターとの交流が描かれ、人間とAI(人工知能)が共存できる可能性も示されています。そこには①で紹介した「ロボット工学3原則」のうちのひとつ、”命令への服従”が忠実に示されているのですが、現在のAI(人工知能)技術としては「ターミネーター2」での人間とターミネーターの在り方のほうが現実的です。

AI(人工知能)のリスクは常に考えつつも、もっと人間と共存できる方向へと目を向けたいですよね。

 

これまでAI(人工知能)と人類の共存を描いたSF作品から学べる、意外な事実をお伝えしてきました。AI(人工知能)に関する学者や技術者ではない人の創作のSF作品とはいえ、意外に現実に取り入れられていたり、これからを考えさせられるような内容のものがあるものですよね。

ここでお伝えしたもの以外でも、SF作品にはまだまだ優れた作品があります。古典的な作品からでも現在のAI(人工知能)について学べることがあるならば、今現在作られている作品からはもしかしたら未来のAI(人工知能)について予測できることはありそうです。今後のAI(人工知能)に関する未来を予測するならSF作品を見ておくことも大事かもしれませんよね。

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