人工知能(AI)が発達するにつれて、これを利用したサービスが多く見られるようになっていますよね。特に人工知能(AI)が使える情報が電子化されているweb、およびクラウドの環境は人工知能(AI)の強力な処理能力が生かせる最適な場です。
Googleが提供しているGoogle翻訳はWebサービスとしての人工知能(AI)の代表的なもの。言語認識と辞書機能の情報処理を組み合わせたアプリケーションは発展段階ではありますが、今後の人工知能(AI)活用の基礎的な機能となるものと言えるでしょう。人工知能(AI)の機能がさまざまな範囲に広がるにつれて、人工知能(AI)を利用するいろいろな使いみちが生み出されています。
投資情報の処理や株式チャートの分析のような数字を扱う用途のコンピュータライズは今までの情報処理技術の延長としての人工知能(AI)の活用事例。一方で人工知能(AI)特有の認識能力や機械学習を使ってこれまでは考えられなかったようなWebサービスも生まれ始めています。
今回は人工知能(AI)を使ったWebサービスの最新アプリケーション事情を見てみましょう。
人工知能(AI)を使ったWebサービス
人工知能(AI)の情報処理能力と学習機能を活かしたWebサービスが期待できる代表的な用途が、web上のeCommerceのプロモーション。すでに多くの情報がネット上でサービスとして提供されていますが、
レストラン情報はweb上に数え切れないほどありますが、これはどれもお店のガイドブック情報を流しているサイトです。条件検索はできるけれど、どの店を選ぶべきかは結局、自分がリストの中から選ぶことになります。
どうやってこの中から、自分が行ってみたいお店を選べばよいのでしょう。
Pecomyはあなたの気分にあわせてぴったりしたレストランを探し出してくれる人工知能(AI)サービス。
ダイエット中の方にはCALNAを紹介しましょう。CALNAはあなたのダイエットプランに合わせて、適当な外食プランを立案してくれる人工知能(AI)ダイエットアシスタント。
Web上のお店紹介に付けられているたくさんのレビュー記事。87%のインターネットユーザーはネット上の情報を知人の紹介と同じくらいに信用してしまうそうです。
でも、「いいね」の数とお店の良し悪しがちゃんと関係しているとは限りませんよね。人工知能(AI)はこのお店のレビューをスキャンしてフェイク・レビューを探索してくれます。
ラスベガスの高級ホテルBellagioでは、すべてのweb上の情報での自社についてのレビューアカウントを人工知能(AI)の機械学習アルゴリズムで分析。
人工知能(AI)がサポートするメディア・インターフェース
従来のコンピュータソフトウェアと異なる、人工知能(AI)特有の長所を活かした役割は、人とのインターフェースになれることですよね。人工知能(AI)がもつ認識能力と学習能力を活用すればメディア間で情報を変換することが可能です。人が日常的に使うメディアもそのままの形でソフトウェアが使用できる情報。話し言葉の声も絵や写真もそのままで人工知能(AI)が取り込み、データとして処理してくれます。
人のしゃべる言葉を聞き取ってテキストの形に書き直す。そんな人工知能(AI)の能力を使ったwebサービスが、Voicera社の音声認識人工知能(AI) Eva。
会議内容の重要な部分はEvaが自分でハイライトをつけて強調。会議の参加者がEvaに話しかけて活動項目を箇条書きにしたりするように指示することにも対応。PCのカレンダー機能でEvaを会議の参加者に登録すれば会議開催と同時にEvaはスタンバイ。スマホのアプリでもサポートされています。
MicrosfoftがリリースしたSeeing AI は写真の画像を言語に変換してくれる人工知能(AI)アプリ。
Web上の情報を人工知能(AI)がサーチしてそのデータを指定された形式で出力するサービスがWebスクレイピング。
ユーザーの日常生活全般の情報を管理してくれる人工知能(AI)ツール「SELF」。
天気予報やスケジュール管理から始まって、占いや性格診断、恋愛相談や愚痴の聞き役になってくれたり、ダイエットの管理ではあなたを励ましてくれたり叱り飛ばしたりしてくれます。昨日と今日のあなたが違うところを見つけ出し、「あなたの役に立つ」ことを目的に情報を提供。さらにあなたの価値観を理解して、それに合うテーマや情報を先回りして探し出してくれる人工知能(AI)ライフサポートです。
人工知能(AI)の学習機能、音声や画像認識を利用したWebサービスは、次第にそのサービスの場を広げ、従来のコンピューターが利用されていなかった分野に用途を見出しています。
人工知能(AI)を用いた新たなWebサービスは、単に人工知能(AI)の機能を単独で使うだけではなく、Webサービスの用途と目的に合わせていくつもの機能を複合したものにシステム化されていくのです。
人工知能(AI)による購買プロモータには過去のデータを分析した予測システムに、レコメンデーション・システムが組み合わされています。
今後は更にビジュアルサーチという画像処理システムを組み込むことができるでしょう。さらに自然言語システムを組み込んでチャットボットをインターフェイスにできれば、画像―テキスト―言語のメディアインターフェースがビッグデータに繋がります。
人が人工知能(AI)をより自然な感覚で使い、人工知能(AI)が人をより広い次元で理解していく。そんな人と人工知能(AI)の新しい関係がもうすぐ姿を現します。