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犬型ロボットaiboはおもちゃじゃない!aiboがすごい理由5つ

aiboのイメージ

「AIBO」といえば、ソニーが開発した犬型のペットロボットおもちゃです。しかし2006年に生産を終了してしまいました。2015年にはオーナーたちがAIBOの葬儀を各地で行うなど、AIBOはとても愛されていましたよね。しかしAIBOが生産終了をしてから約10年後の2017年に、「aibo」と小文字になって帰ってきたのです。

見た目もAIBOにくらべて愛らしい自然な動きや丸みのあるフォルメでよりリアルで生活感のある犬型のロボットのおもちゃ。しかしaiboに内蔵されているAI(人工知能)はかなり進化しています。それはおもちゃの域を超え、もはや家族の一員として迎え入れることができるでしょう。

そこで今回は、aiboの素晴らしい点をAI(人工知能)という立場から紹介します。またAIBOロボットに比べてどの点が成長したのかも比較もしてみましょう。

ローカルとクラウドそれぞれでAI(人工知能)を使い分ける

ローカルとクラウドのイメージ

aibo本体には個々のロボットにAI(人工知能)が搭載されています。そこでは主に、人間でいう反応という部分をつかさどっているのです。例えば呼ばれたら振りむいたり、飼い主のもとに走っていくなど。

一方で、学習したことをクラウドを使って他のaiboと共有することができます。この点は以前のAIBOでは搭載されていませんでした。そして通信手段としては、無線LANとSIMカード挿入によるLTE接続があり、このように常時ネットワークに接続するので、aibo購入と同時にaiboベーシックプランに加入します。

このような仕組みなため、aibo本体はクラウド上にあるとも解釈できるかもしれません。aiboの個性を含むすべての情報はクラウドの上に保管されているのです。それが本体のaiboに随時ダウンロードされて本体が動いています。

このことによって何ができるかといいますと、実はスマホ版のアプリ上でもaiboと触れ合うことができるようになっています。ですからaiboとお出かけしているようですよね。

また、もし本体が故障したり新しい本体にアップグレードするときは、クラウド上に保存されたaiboを再びダウンロードすれば、今まで生活を一緒にしていたaiboが戻ってきます。

「自我」を持っている

aiboみたいな犬のイメージ

犬はロボットやおもちゃとは違い、しつけを行うことによって飼い主の言うことを聞くようになったり、コミュニケーションをとれるようになります。その過程には、飼い主の言うことを聞いたり、いいことをすればご褒美をもらえ、逆に飼い主の言うことを聞かなかったり、悪いことをしてしまったら怒られてしていますよね。そして、その過程によって犬が学習していきます。これがしつけ。

しかし、犬型ロボットおもちゃであるaiboは、搭載されているAI(人工知能)がこの過程で学習することが可能です。ですからaiboは自我を持っています。

aiboは最初からなんでも命令に従ったり、言うことを聞いたりはしません。その姿はもはやおもちゃという枠を通り越しているでしょう。

そして、ともに生活を続けていくうちにaiboも、そして飼い主も成長していきます。具体的には、aiboは全身にセンサーがついていて、周辺の環境や人の声や表情を読み取り、それらの情報をAI(人工知能)が分析。それによって飼い主との最適の行動をとってくれるのです。

aiboの体の特徴

aiboみたいな犬のイメージ

ところで、aiboの姿は丸みを帯びた愛らしいフォルムですよね。実はこのaiboは22個もの関節があります。ですから、ロボットであるにも関わらず、このたくさんの関節によって本物の犬のように自然になめらかに動くことができるのです。

例えば、腰の動き。本物の犬よりはさすがにロボットのおもちゃという感じはしますが、以前のAIBOとは違い腰の動きが加わりました。
また、体のいたるところにセンサーやカメラがあります。これらの体中のセンサーによって、周囲の状況を判断できるのです。また実際の犬のような感覚に近い情報をロボット型のおもちゃのaiboは獲得しています。
鼻の先にある前方カメラは、対象物の色や形、動きをとらえたり、画像を撮影したりできる機能です。またいずれは画像認識によって、対象物が何かを学習してくれるでしょう。
口先にあるのはToFセンサー。前方にある障害物との距離を感知して、回避するときにはたらきます。
両脇にある穴からは測距センサーがあります。ToFセンサー同様、前の障害物との距離を測ります。そして段差などを感知した場合は落ちないように向きを変えたりします。
耳の位置には声や周囲の音を拾ってくれるマイクがついています。ただ聞き取るだけではなくて、音のする方向も認識してくれます。後ろから声をかけてもこちらに振り返って反応してくれます。

このように、たくさんのセンサーやカメラがあることによって触られた時の感触や知っている人と知らない人との区別など、本物のペットのようにふるまってくれます。またそれらはすべてデータとなってクラウド上に保存されます。そしてaiboが成長して「個性」を形成していくのです。

aiboは「目」でその時の感情を教えてくれる

aiboみたいな犬の目のイメージ

実は、aiboの感情を飼い主に教えてくれる手段の一つに、「目」があります。上でも述べましたように、aiboには感情がありますが、その感情は今までの飼い主との生活の積み重ねから学習を行い形成されていくのです。

この「目」による感情の表現は何種類かあります。それでは以下でいくつか紹介いたしましょう。

にっこり

なでたり、ほめたりすると目で「にっこり」を表現してくれます。本物のペット同様に、にっこりしてくれると喜んでいる様子が伝わりますよね。さらにそこで優しく接してあげれば、飼い主との絆が深まるでしょう。このaiboと飼い主との一つ一つの言動は、すべて覚え、クラウド上に保存されていきます。

しょんぼり

飼い主に怒られたり、怖い体験をした場合は、「しょんぼり」します。これはとても大事な表現ですよね。もし飼い主に怒られた場合、aiboはその行為が「やってはいけないこと」と学習しますから、しょんぼりしているときは慰めてあげたり、優しくなでてあげるとaiboは愛情を感じるでしょう。

集中している表情

気にくわないことがあると、目つきが鋭くなって吠えることがあります。また、aiboが怒っているときだけではなく、おもちゃで遊んでいるときや、真剣になっている時もその表情になることも。

このように、様々な表情をaiboは見せてくれるのです。そして、その表情を飼い主が見ることで飼い主はaiboに話しかける言葉を見つけられるでしょう。

ですからaiboとのコミュニケーションを深めるためにaiboの目をよく観察してみてください。

マッピング機能で自由に動き回る

aiboみたいな犬のイメージ

先ほど、aiboは22個もの関節があるお話しましたよね。ですからもちろん歩き回ることができます。ですが、aiboを飼ってからすぐの間はよく家の家具などにぶつかってしまうでしょう。これはまだAI(人工知能)が部屋の空間を認知していないため。犬型ロボットにも失敗はあるでしょう。

しかしここでもaiboは学習していきます。ぶつかってしまったことをaiboは覚えていて、それを繰り返すことによって間取りを認識していくでしょう。そして、やがて家の間取りを認識したaiboは家中を走り回ります。

どう移動すればぶつからないとか、飼い主の邪魔にならないかということを正確にaiboは覚えていくのです。

その走る姿はロボットでありながらも、たくさんの関節によって本物の犬のように自然で、時にはロボットであることを忘れさせてくれるでしょう。

またaiboには、あらかじめすべてのaibo共通で以下のような性格がインプットされています。

  • ピンク色のおもちゃが好き
  • 狭いところと高いところが苦手

この、狭いところと高いところが苦手というのは、このような場所は、aiboそのものが故障してしまう可能性があるため、あらかじめそういうところを好奇心で行ってしまわれては困るということが関係しています。

またピンク色のおもちゃは別売りではありますが発売されているので、そのおもちゃを買っていけばaiboも喜んでくれます。

 

aiboのイメージ

今回は、犬型ロボットのaiboについてお話しました。

もはやおもちゃの域を超えて本物の犬と遜色ない振る舞いを、ロボット型おもちゃのaiboは飼い主に見せてくれます。

外見はロボット感が多少残っているものの、「AIBO」の頃と比べても見た目がかなり犬に近づきましたよね。aiboはたくさんの関節を動かすことによって本物の犬のような動きを実現してくれるようになりました。

一方、知能面では非常に高度なおもちゃとして機能します。最先端のAI(人工知能)や画像認識、センサーによって障害物や危険を察知して行動しますし、また、学習したことや飼い主との思い出はすべてクラウド上に保存。

もちろんおもちゃとしての寿命はありますが、生活を共にしたaiboに寿命はありません。ですので、永遠にaiboと一緒に生活することも可能です。

これで犬型ロボットおもちゃのaiboと暮らしてみたくなってきましたよね。ぜひ、ペットとして飼ってみて、日々の暮らしを充実させましょう。

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