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安心して使いたい!AI(人工知能)利用のルールづくりがはじまった

私たちが安心して使えるようになる、AI(人工知能)利用のルールとは

最近AI(人工知能)という単語はよく聞くようになりましたが、どのように利用したら良いのかわからず、また人間が利用されてしまうのではないかと不安になりますよね。

例えば、これ以上AI(人工知能)が賢くなってしまうとSF映画のように人間が乗っ取られてしまうとか、AI(人工知能)に監視されて私たちのプライバシーがなくなってしまうとか、人の思想や生命に関わることをAI(人工知能)に判断されてしまうとか…。

AI(人工知能)の技術はどんどん向上しているのに、それを利用する私たちの心と、社会の規制がついていっていないために、このような不安な気持ちになってしまうのかもしれません。

でも安心しましょう。最近、各国や各社でAI(人工知能)についての話し合いがもたれ、AI(人工知能)利用のルール作りが始まりました!この記事を読めば、AI(人工知能)利用のルールがわかり、AI(人工知能)に対する漠然とした不安が解消されるはずです。

そこで今回は、AI(人工知能)利用のルールづくりの現状についてお伝えしていきます。まず、AI(人工知能)を利用するにあたっての問題点は、どのようなものがあるのか見ていきましょう。

倫理や技術、プライバシーなど、AI(人工知能)には問題点がたくさん

ai利用の問題点を紹介
AI(人工知能)は社会に利益をもたらしますし、もうすでに私たちの生活に溶け込み始めています。しかしAI(人工知能)を利用するにあたって私たちが不安な気持ちを抱いてしまうのは、AI(人工知能)にいくつかの問題点があるからです。

倫理の問題

最初に思いつくのは、倫理の問題ですよね。私たちには心があり、思想や宗教があり、基本的人権がありますが、AI(人工知能)にはそれらがないため、言いようのない不安を抱いてしまいます。例えば、裁判や医療などの判断をAI(人工知能)が行うようになってしまうのはとても違和感があり、自分の大切なものを機械とデータに判断されてしまった気持ちになってしまいますよね。

もちろんAI(人工知能)が蓄積できる膨大なデータとそれに基づく判断は、裁判や医療の面でとても役に立つという面もあるので、明確なルールを作り、有効利用したいところです。

技術の問題

AI(人工知能)が予期せぬ暴走を始めてしまったり、悪意を持った人が操り始めたらと想像すると恐ろしいですよね。そんなときは、強制的にシャットダウンできるようなセキュリティシステムがないと、この不安からは逃れられそうにありません。

プライバシーの問題

AI(人工知能)の利用場面の一つとして、人の顔を認識して、例えば犯罪者やテロリストの行動履歴を追ったり、指紋認証に変わる新たな認証システムに利用するということがあります。誰がいつ犯罪を犯すかはわかりませんから、有事の際以外にもAI(人工知能)は膨大な人数の顔を常に認識し、行動を追っているということになります。

そこで気になるのが、私たちのプライバシーです。町中のAI(人工知能)が、行動経路や立ち寄った場所、コンビニでどんな買い物をしたのかということを監視しているということを想像すると不気味ですし、それが誰かにわかってしまうのは嫌な気持ちになりますよね。

では、AI(人工知能)利用に関して、どのようなルールができようとしているのか見ていきましょう。

私たちが安心して使えるようになる、AI(人工知能)利用のルールとは

ルールのイメージ
AI(人工知能)の利用は、私たちの基本的人権を侵すものであってはなりません。人間というのはただ息をして生きているわけではなく、ひとりひとり違った考えかた、思想、宗教を持っています。それらは時に効率が悪かったり矛盾を生んだりしますが、大切なものなので、AI(人工知能)にばっさりと切られてしまうわけにはいきませんよね。

AI(人工知能)は誰にでも使えるようにすること

AI(人工知能)は、全ての人に平等に利用されなくてはなりません。知らない人が損をしてしまうのではなく、全員が平等に、AI(人工知能)がもたらす利便性を受ける権利があります。

AI(人工知能)利用に当たってはプライバシーを尊重すること

人の顔の認識や、買い物履歴などのデータを蓄積させ、AI(人工知能)はより便利な生活を私たちにもたらしてくれます。しかしそういった個人情報が、望まない形で流出してしまってはいけませんよね。また、例えばトイレにこもった時間など、非常に個人的なデータは収集しないか、利用に気をつかっていきましょう。

しっかりしたセキュリティの実装すること

サイバーテロなどの不正アクセスに対して脆弱だと、AI(人工知能)が蓄積したデータが流出してしまったり、予期せぬ暴走を始めてしまうかもしれません。セキュリティに関しては、かなり厳重に扱う必要がありますし、もし乗っ取られた場合の対抗策も考えなくてはなりません。

公平性と平等性をもって、AI(人工知能)を使っていくこと

自由競争といえど、特定の国や企業にAI(人工知能)利用のノウハウや蓄積したビッグデータなどの情報が偏ってしまうことは避けなければなりません。また、差別的な判断や学習を、AI(人工知能)にさせるべきではないでしょう。

このように、AI(人工知能)利用のルールが、できつつあります。プライバシーを守りすぎればAI(人工知能)がもたらす利益を最大限には受けられませんが、おろそかにするわけにもいきません。

また、倫理の問題も大きく、医療の現場では、小さくて分かりづらい病巣の発見にAI(人工知能)が役立っている一方、人間の尊厳や生き方、生命そのものにかかわる判断までをAI(人工知能)にさせてしまうのかという問題もあります。

こういったルール作りも大切ですが、私たちがもっとAI(人工知能)利用の危険性と利便性を理解し、歩み寄っていくのも大切かもしれませんよね。

すでにAI(人工知能)はさまざまな場面で利用されているにもかかわらず、それを正確に把握しているのはまだ少数派というのが現状です。このため、やみくもにAI(人工知能)を恐れず、上手に利用していきたいところです。

ai利用のルール
さて今回は、AI(人工知能)利用のルールができつつあるということをご紹介しました。それにはまず、AI(人工知能)利用の問題点について、知っておきましょう。

・AI(人工知能)の問題点
私たちの人権にかかわることを、AI(人工知能)がジャッジしてよいのかという倫理の問題、予期せぬ事態が起こった場合強制的にシャットダウンできるような仕組みがあるかということ、そして行動パターンから買い物履歴までプライバシーにかかわるデータをどのように取り扱うかという問題がありましたよね。

そういった問題を踏まえて、内閣府から以下のようなAI(人工知能)利用ルールの原案が提出されました。

  • AI(人工知能)利用ははあくまで人間中心であることであり、基本的人権を侵すものであってはならない
  • 全員が平等に、AI(人工知能)がもたらす利益を享受できなければならない
  • 個人情報の取り扱いには特に気を配り、望まない形でのプライバシー情報流出などがあってはならない
  • AI(人工知能)の情報は厳重に扱い、しっかりとしたセキュリティを施さなくてはならない
  • 差別的な判断や学習をAI(人工知能)にさせてはならない

というものでした。

これからますますAI(人工知能)は社会にとって当たり前の存在となるはずですから、こういったルールを明確化し、国や企業はそれらを守ることで、安心してAI(人工知能)を利用していきたいですよね。

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