最近では銀行やATMへ行くと指をかざす機械がありますよね。指を使って何するの?とか暗証番号を入力しなくてもいいの?と少し不安になる人もいるかもしれません。実はあれ、私たちの体の部分を使って本人かどうかを判断しています。
そういえば私もアルバイト先でも指をかざして出勤を申請することもありました。でも、機械がなかなか反応してくれないってときもあったような。
実はこれも「生体認証」のうちの一つ、「静脈認証」です。このように、今や私たちの体の特徴を使って本人かどうかを判別する「生体認証」は結構身近な存在になりつつあります。とはいえ、「顔認証」「静脈認証」ってそもそもどんな仕組みなんだろう?と気になったり、「なんで自分の体の一部分を使っているの?」「プライバシーの問題が怖い」と抵抗を持つ人もいるはず。
この記事を読めば、あちこちに使われている「生体認証」についてドヤ顔で説明できるようになるでしょう。さらに、今スマホにある「顔認証」「指紋認証」などの生体認証の使い方や日常にある生体認証について気を付けるべきこともばっちりお伝えするので、これから身の回りにある生体認証を使いこなせること、間違いありません。
それでは今回は、今話題になっている「生体認証」について解説しましょう。
生体認証(バイオメトリクス認証)とは
まずは「生体認証」とはなんぞや、という点からお話しましょう。
生体認証とは「バイオメトリクス認証」という、私たち1人1人が持っている行動や身体の特徴から個人を判別する技術のことです。一般的には目・顔・指紋などがイメージされやすいですが、例えば筆跡や歩き方などの行動でも生体認証を使えます。
ちなみに生体認証で使われている場所には、いくつかの性質を持っています。
つまり誰もが持っている、各々異なる特徴によって個人を見分けている、というのが生体認証のポイントになります。
生体認証(バイオメトリクス認証)はどうしてこんなに活用されるようになったの?
生体認証、という言葉は最近よく耳にするようになっているので、最近開発された技術なのかな?と考える人も多いですよね。実は、生体認証は大昔から行われていました。
生体認証の一つになる「指紋認証」は紀元前6000年の中国や古代アッシリア(現在のイラン北部)で使われています。この時代の中国人やアッシリア人は指紋に関して、先ほどの生体認証の特徴である「それぞれ違う特徴がある」「一生変わらない」ことを経験からわかっていました。その指紋を使って、「この人は〇〇さんだ」「この人の身分は〇〇だから、ここから先は入れない」などの判断を行っていたのだとか。
昔の人は指紋の細かいところを見分ける目を持っていたということか・・・すごい~!
この指紋による識別方法がうまくいったため、1901年にはイギリスでも犯罪者の登録方法として導入されるようになりました。
一方、日本でも指紋認証の考え方が昔から存在していました。もしかしたら皆さんの中には、親指に朱肉をつけてハンコを押したことがあるかもしれません。あれは「確認しました」という証明だけでなく、「私が確認しました」という個人の証明にも役立っています。
確かにハンコは文字なので、指紋ならそれよりは偽造されにくいですからね・・・!
そして日本では1908年に施行された刑法で、犯罪者の識別を行うときに指紋認証を導入するようになりました。もちろん最初は紙で登録されていましたが、1971年にはコンピュータでの指紋鑑定の研究と犯罪者管理システム「AFIS」が導入されて、データで管理できるようになっています。
このように指紋認証は昔から使用されていましたが、生体認証の種類が広がったきっかけとなったのは2001年に起きたアメリカの同時多発テロ。これによってセキュリティを強化する動きになり、本来の指紋認証だけでなくより安全性や正確性が高いものとして網膜、静脈など様々な場所を使って個人を判別するようになりました。
では、そんな生体認証の詳細について詳しく解説しましょう。
生体認証の種類
生体認証には何種類もあります。ここからは一般的に生体認証と言われている「身体的特徴」を取り上げていきますが、それぞれについて説明しましょう。
※生体認証の種類ごとのメリット・デメリットは、こちらにも取り上げられています
指紋認証
先ほどの生体認証の歴史でも出てきたように、生体認証で最も昔から使われているのが「指紋認証」。これは指先にある複雑に入り組んだ紋様(模様)から本人かどうかを判断するシステムです。
指紋認証のポイントとしては、やはり皆が違うものを持っているので個別の判断がしやすいところ。しかし指紋そのものは偽造されやすいところが難点で、注意が必要です。
静脈認証
指紋認証と同じく「指」または「手」を使って判別するのが「静脈認証」。これは体の中に流れる血管の流れ方から個人を判別します。
優れている点としては、見た目ではわかりにくいため偽造されにくいことがあげられます。また、双子のように見た目が一緒の人でも静脈の流れ方は異なっているので、個人を識別できる可能性が高いでしょう。さらに、機械の技術が進歩しているため、機械に指をかざして数秒すれば読み取りできるところもポイント。
欠点はほとんどないのですが、登録する際に指を選ぶ必要があることです。静脈認証をする際は、親指は避けましょう。というのも親指は皮がが厚く、センサーが反応しにくいためです。また、手袋をしている場合は認証できず、冷え性で血行が悪くなっている場合や指輪をしている場合も認証できないことがあるので、注意が必要です。
静脈認証は主に部屋の鍵を開ける、銀行での本人確認、パソコンのログイン管理などセキュリティの面で活躍しています。
虹彩(網膜)認証
静脈認証と同じく、眼球の中にある静脈の流れから本人を識別するのが「網膜認証」です。つまり眼球の血管の流れから判別する方法です。静脈認証と同じく個人を判別できる可能性が高いのですが、白内障などで目に病気・障害を持っているとうまく識別できない可能性があります。
網膜認証よりも優れている点して、虹彩は角膜の下に位置しているため充血や白内障などの影響を受けにくいことがあげられます。とはいえ、一般的には同じ「目」で本人認証をするという認識なので、そんなに大きくは変わりません。
虹彩認証には、防犯カメラのように通りすぎるだけで自動的に認証ができる「自動取得型」と、「こちらに近づいてください」などの指示がある「誘導型」の2種類があります。特に誘導型で導入されているのは、マンションやオフィスなどのでのエントランスなどです。荷物を持ったままでもカメラに近づくだけで認証ができるので便利ですよね。
顔認証
顔から特徴をつかんで識別するのが「顔認証」。この方法はカメラで撮影した画像から「目」「鼻」「口」の大きさ・位置関係を検知して判断する方法です。最近ではディープラーニング(深層学習)を使った画像認識の技術の発展によって、顔認証が使われる場面が増えました。
※詳しくはこちらの記事をご覧ください
そして最近になって、顔認証を導入する場所が増えています。たとえば成田空港から海外に出かける時の出国審査では、顔認証が使われています。実際にAIZINE編集部の「リンダ」も最近台湾に出かけたときにカメラで顔を撮影されたのだとか。
※その時の記事はこちら
長所としては、カメラで撮影するだけで認証ができる手軽さです。例えば何か大きな機械の中に入らないといけないだとか、機械に自分の顔をかざさなくてはいけないのか・・・ということがないので、抵抗感が少ないでしょう。一方短所としてはまだまだ誤判別も多く、マスクや眼帯などで顔が隠れているとうまく認証できません。そのため、顔認証を行うときは必ず顔全体がわかるようにしましょう。
声紋認証
声紋認証では声を出したときの発声器官の形や声の大きさ、声の高さ、発音などの違いから個人を見分けています。最近ではGoogle homeやAmazon Echoで使っている人の声を6人まで登録することができますが、あれはまさに声紋認証で使っている人かどうかを判断しています。
声紋認証のポイントとしては、普通の会話のように話すだけなので抵抗は少ないものの、認証の精度としては虹彩認証や静脈認証の方が高いです。また、声変わり等で声が変わってしまうと同じ個人と判別することができなかったり、周囲の雑音が入ると認証ができないことも。そのため、声紋認証は他の生体認証と組み合わせて使うことが多いでしょう。
耳介認証・その他の生体認証
「耳介」とは、私たちから見える耳の外側の凸凹している部分のことです。ここを使って認証するのが、「耳介認証」です。
ちなみに2016年にNECがマイク一体型のイヤホンをつけることによって、耳介認証をできるようにしました。マイクで話した音がどのように耳に反響しているのかによって、耳介の形を推測するこのシステムも、精度が99%ほどになったのだとか。これなら、いつものイヤホンを付けている感覚で耳介認証ができるでしょう。
そんな細かい場所から認証できるってすごいなぁ・・・。
さらに、体の一部分ではなくその人の行動によって生体認証を行うこともあるのだとか。この「行動による生体認証」については後ほど詳しく解説します。
生体認証のメリット・デメリット
これまでは「生体認証」と呼ばれるもの種類にについてあれこれ見てきました。また、個別の生体認証においては長所・短所がありましたが、その生体認証の特徴についてまとめるとこのような形になります。
生体認証のメリット
生体認証には、次のようなメリットがあります。
- 個人を判別しやすい
- 機械にかざすだけ、なので簡単
- ICカードなど、特別な道具がいらなくなる
「個人を判別しやすい」とは、それぞれ個人で違った特徴を持っているということです。指紋の模様の形、血管の流れ方、顔の形、声、耳の形などは似ている物はあるものの、完全に同じものを持っている人はいません。簡単にいえば、よく見ると違う特徴があるからこそ、他の人との区別をつけることができます。
また「機械にかざすだけ」とは顔認証や虹彩(網膜)認証のようにカメラで撮影するだけ、や静脈認証のようにセンサーにかざすだけ、など簡単にできることを指しています。確かに何か怪しげな機械を使っていろいろポーズとらされる、などだとどうしても「なんか落ち着かないな・・・」となりますが、カメラやセンサーをかざすだけなら気軽ですよね。
「特別な道具がいらない」も「機械にかざすだけ」とほぼ同じです。例えば私たちが学生もしくはどこかの会社員だった場合、本人であることを証明するために「学生証」「社員証」などのカードがあった人もいるかもしれません。でも、そのようなカードをなくしてしまうと大変ですよね。
そういえば私は昔予備校に通っていたときはICカードを通して出欠をとっていたけど、たまにカードを忘れた時があったなぁ。受付行っていちいち書類書かなきゃいけなかったの、結構面倒だったわ。
生体認証なら、特に持ち物は必要ありません。私たちの身体を使っているので、最悪何も持ってこなくても本人確認ができるでしょう。
生体認証のデメリット
一方デメリットとしては、以下のようなことがあげられます。
- 完全ではないので、誤判別されることがある
- 偽造される可能性がある
- プライバシーの侵害にもつながる
「誤判別されることがある」は主に顔認証で顔が似ている双子を同一人物と間違えるように、本人と違う人だけど同じ人と判別される可能性があることです。また逆に、成長によって顔の形が変わっていて同じ人のはずなのに本人と認証されない、ということも。もちろん、生体認証ごとによってその確率に差がありますが、機械も完全ではなくたまに間違って判別されることもあることは注意しましょう。
そして「偽造される可能性がある」ことも注意が必要です。最近の事例だと、SNSでアップロードされた写真でピースしているものがあり、そこから指紋を偽造して逮捕された例がありました。(これでは、今後ピースしている写真を上げることが怖くなりますよね・・・。)
他にも2013年にはブラジルの病院でグミによって指紋を偽造して、出勤のデータを改ざんしたという事件もあったのだとか。指紋や顔認証の場合、どこでデータがとられているかわからない点もあるので、悪用されやすい点もあるのは事実です。(ただし、体の中にある「静脈」「網膜」「耳介」等の部位は他の生体認証と比べて偽造されにくいのだとか。)
また、セキュリティの面でもまだまだ課題があります。それは本人のデータを登録しているデータベースにハッキングされた場合、生体認証の情報が悪用されてしまうことも。そのために、集めた生体情報を暗号化する技術の開発を進めています。
そして皆さんが心配するであろう問題が「プライバシー」。認証するときに登録した情報が知らない間に個人情報として取得されている可能性がある、ということです。
例えば街中の防犯カメラに顔を検知する機能が入っていた場合、そこからあなたの顔情報が取得されたとします。そうすると顔認証での場面で使われるだけでなく、本人の名前や生年月日、並びに行動パターンなどに結びつけてしまうかもしれません。
なんだかそれは嫌な気持ちになりますよね・・・。
※顔認証でのプライバシーの話はこちらをご覧ください
日本では2017年に個人情報保護法によって、個人情報に生体情報を含むことを明記しました。つまり、「顔を撮影させてください」「指紋をとらせてください」とお願いするときに必ず「これを使って顔認証(指紋認証)をします」と説明する必要があるということです。とはいえ、まだまだプライバシーについては課題が残っているでしょう。
今、スマホでも生体認証が使われている!その使い方とは
そんな生体認証は今スマホに次々に導入されつつあります。ここからは、「Android」「iPhone」それぞれの生体認証について解説しますので、あなたのお持ちのスマホに合わせて読みましょう。
Android(ドコモ)の生体認証の現状
ドコモのスマホは、「指紋認証」「顔認証」「虹彩認証」の機能が付いています。それぞれどの生体認証がどの機種に対応しているかは、こちらのドコモ公式ホームホームページに記載されているので、確認しましょう。
ちなみに、ドコモで生体認証を使うと画面ロックの解除だけではなく
- dアカウント(ドコモのアカウント)のログイン
- d払い(スマホでの支払い)での決済
もできるようになります。(ただし2016年以降発売した機種のみ対応)
今回私が使っているスマホでは、「指紋認証」「顔認証」の機能が付いていたので、こちらで利用しましょう。まずはわかりやすい指紋認証の登録は「設定」メニューから「指紋登録」を検索します。するとこのような画面が出てきます。
つまり、まずはメインでの指紋を登録したのちに少しずらして登録していきます。
そして10回以上別の角度からの指紋をとって登録完了。この間の時間は3分ぐらいなので、とてもお手軽ですよね。
一方、顔認証はさらに簡単。以下のセキュリティから「Smart Rock」をタップし、ここで「顔を登録する」をします。
・・・私の顔が暗い・・・ですが、顔認証の仕組みでお伝えした通り大事なのは「目・鼻・口の大きさ・位置」なので、登録できれば大丈夫です。
また、もしスマホで生体認証のエラーが出てしまって使えない場合は、一度「設定」から「設定を解除」したのち、再度生体認証の設定をやり直しましょう。
ちなみに使っている私としては、
スマホの生体認証は上記だけでなく、アプリでの認証を使うこともできます。例えば銀行やクレジットカードでのログイン画面でも、指紋認証を使えばあっという間にログインできるっていうのは便利かなぁ。
という印象です。(ただし、くれぐれもスマホを落とさないようにしたいところ・・・。)
iPhoneの生体認証の現状
iPhoneの生体認証といえば、今までのiPhoneに標準装備されていたのは「指紋認証(Touch ID)」でした。しかしiPhone10以降で標準装備されるようになった「顔認証(Face ID)」の方が今は有名かもしれません。iPhoneの顔認証の「Face ID」は名前の通り、スマホについているカメラに自分の顔を登録してロックを解除、アプリの購入、Apple Payでの決済に使います。
登録する場合、まずは「Face IDとパスコード」からパスコードを入力するとまずはメインの顔を撮影しつつ、何枚か写真を撮ります。
このときに顔を動かしていろんな方面から撮影するところが、Androidの顔認証との違い。
使い方は簡単で、ロックした待ち受け状態の時に上にスワイプするだけです。自動的にFace IDを使って解除されます。
※実際にFace IDの実験したときの記事がこちら
また私の周囲のFace ID利用者に聞いたところ、
- 寝起きの顔は反応しない時がある
- マスクをつけていると反応しない
- 双子(一卵性の場合)は登録している違う人でもロックが解除される
- メガネなしで登録→メガネかけて認証してくれる
という結果になりました。原因としては、顔認証の特徴から考えて
「口の大きさがわからないと認識できない」
「目・鼻・口の大きさ・位置が同じような双子だと見分けがつかない」
「メガネをかけても、目の大きさは変わらない」
と考えられます。もしかしたら、これがFace IDないし顔認証の限界なのかもしれません。
とはいえ、実際にiPhone使っている人に話を聞いてみたところ、
精度はちゃんとしているから、今のところ不満はないかなぁ。マスクしていると顔認証してくれないけど、手袋していてもロック解除してくれるからそれは便利かな。
とのことでした。つまり、最新のFace IDは日常でスマホのロックを解除するには問題なく使えます。
生体認証に関する最新ニュース・導入事例
そんな生体認証は、今さらに発展して活用されるようになってきました。そこで、生体認証に関する最近のニュースや導入事例について取り上げていきましょう。
顔認証で無人コンビニに入店!
例えば旅行へ行ったときに「小腹がすいた・・・」となること、ありますよね。そんな時に使うのが、ホテルのコンビニや売店。でも、たまにレジに店員さんがいなくてどうしよう?と困った経験がある人もいるでしょう。
そんなとき、なんと顔認証でコンビニが使えるようになったとのこと。長崎県のテーマパーク「ハウステンボス」の中にあるホテル「変なホテル」では、顔認証をして買い物ができる「スマート・コンビニ」ができました。
そしてコンビニを出るときのドアも顔認証で開けます。もちろん買い物をしなくてもコンビニを出ることができるので安心しましょう。
ホテルの中なら、荷物を部屋に置いておけばクレジットカードだけで買い物できるので、便利!
図書カードがなくても大丈夫、静脈認証で本が借りられる!
私はAI(人工知能)や生体認証の記事を書く時だったり、その他ビジネス書や小説など、結構図書館で資料を探しています。今日もたくさん本を見つけた、さあ借りよう!と思ったときに、たまーに図書カード忘れて「あぁやらかした・・・」とがっくりすることもしばしば。
でも、そんな図書カードがなくても生体認証で本が借りられるようになるかもしれません。茨城県那珂市の市立図書館では、静脈認証で本を借りることができます。この図書館では初めて使うときに受付で名前・生年月日・住所を記入し、「図書カード」「手のひら認証」のどちらかを選んで登録します。このときに「手のひら認証」を選ぶと、図書館で本を借りるときに生年月日と機械で静脈認証をしてもらうことで、本を借りることができるとのこと。
これなら、図書カードをなくしてしまいそうな人でも本をスムーズに借りることができますよね!ちなみにカードをなくすのは小学生が多く、最近では小学生の静脈認証も行われるようになったのだとか。
ん?もしかして私の忘れ物レベルって小学生並みってこと・・・?orz
今後の生体認証の使われ方とは
では、今後生体認証はどのような形になっていくのか見ていきましょう。
生体認証は「掛け合わせて」使う!
これまでいろんな生体認証には、それぞれメリットやデメリットがありました。しかし先ほど「声紋認証」の項目でも少し触れましたが、今後は生体認証を「複数掛け合わせで」使えるようになるかもしれません。これの大きな理由としては、各々の生体認証が持つ弱点をカバーして、より精度の高い生体認証ができるようにするためです。
これなら、生体認証の精度を今よりも上げることができますよね。
私たちの身体の「部分」だけでなく、「行動」でも認証する!
また、生体認証は私たちの身体の一部分だけでなく、「行動」からも認証ができるようになっています。身近でわかりやすい例としては、「筆跡認証」があるでしょう。
もはやなんでもアリ感がすごい。逆に怖いレベル・・・!
そうなると、先ほどのように生体認証同士を組み合わせて使えばより高い精度で判断ができるようになるかもしれません。
ということで、「生体認証」について、スマホで使いこなすポイントも一緒にお伝えしました。それでは、今回の内容についておさらいしましょう。
- 生体認証=私たちの体が持つ特徴を使って、本人かどうかを判別する方法
- 主な生体認証は「指紋認証」「静脈認証」「虹彩(網膜)認証」「顔認証」「声紋認証」「耳介認証」がある
- 生体認証のメリットとしては、簡単で持ち物がいらないこと
- 一方、生体認証のデメリットとしてはご認識が起きることもあること
- 生体認証は最近、多方面で活用されるようになっている
- 今後、生体認証は体の一部分だけではなく行動での判別も行うようになるだろう
こうしていろいろ見ていくと、生体認証はすっかり私たちの身近な存在になっていますよね。これまではパスワード・暗証番号やIDカードを使って本人認証を行っていましたが、いつかそれがいらなくなる、という日も近いかもしれません。
逆に私みたいに、パスワードやIDカードを忘れてしまう人にとってはありがたいのかもしれない!(笑)
とはいえ、生体認証にはメリット・デメリットもあります。ぜひこの記事の内容を把握してばっちり使いこなせるようになりましょう!
一般社団法人 日本自動認識システム「よくわかる生体認証」
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基礎知識 生体認証とは?
生体認証 ~Bio-IDiom~: ソリューション・サービス | NEC
NEC、人によって異なる耳穴の形状を音で識別する生体認証技術を開発
指静脈認証について | 生体認証・静脈認証でセキュリティと利便性を両立 | モフィリア
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