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【初心者向け】チャットボットを開発するために必要な知識を解説!

チャットボットを開発するのに必要な知識のイメージ

チャットボットとは、テキストや音声を通じて、会話を自動的に行うプログラムを指します。そして「ボット」とはロボットの略称であり、人間が普段行う作業を自動化すること。現在では自動的な回答をチャットボットが行ってくれるので、今まで「お問い合わせ対応」「注文対応」などの作業を代行することができます。

このチャットボットの歴史は意外と古く、最初に登場したのはなんと1960年代の「ELIZA」。文章形式での対話型のチャットボットです。ユーザが文章を入力すると自動的にELIZAが会話応答を行ってくれました。応用例としては患者の問診などを行うものなど。

そして現在では簡単にチャットボットを開発でき、このチャットボットを開発するためには、

  • チャットボットの種類
  • チャットボットの導入メリット
  • チャットボットの開発方法

この三つを理解しておく必要があります。

そこで今回はこの3つの知識を中心にお話していきましょう。

チャットボットの種類をご紹介!

種類のイメージ

まずはチャットボットの種類をご紹介します。

チャットボットにもいくつか種類があり、自分がどのタイプのチャットボットを開発したいかを考えることは大事ですので、まずはその種類を理解していきましょう。

選択肢タイプ

あらかじめ回答がいくつかに絞られており、設定された回答を選択して会話するタイプです。例えばユーザが選択を繰り返して、考えている人を当てる「アキネイター」が代表的。

アキネイター

ハッシュタイプ

辞書に登録されたテンプレをもとにチャットを行うものです。これは例えばgoogle翻訳やLINE翻訳などがあります。辞書タイプということで柔軟な会話を行うことは出来ませんが、翻訳などの限られた会話の範囲であれば十分効果を発揮することが可能です。

ログタイプ

ログタイプはチャットボットで会話した記録をログとして保存します。ログが蓄積されることによってユーザとのより自然に、より豊かな会話を実現することができるのです。近年ではこのログを解析するのにAI(人工知能)を用いてより自然な会話を実現できます。

これらのようなチャットボット以外にも種類は他にもありますが、この3種類を知っていれば十分でしょう。開発難易度としては以下のとおり。

選択肢タイプ < ハッシュタイプ < ログタイプ

まずはチャットボットの種類を勉強し、自分が開発したいタイプはどれに当たるかを考えてみましょう。

チャットボット導入によるメリット

メリットのイメージ

ところでチャットボットは、SNS等を中心に私たちの生活に広がっていますよね。ではそもそもチャットボットを導入するとどのようなメリットがあるかご紹介いたします。

チャットボットの開発を考えているのであれば、このようなメリットを見越して開発を行うと良いでしょう。

お問い合わせの自動化によるコスト削減

例えば電話お問い合わせの場合、コールセンターの人件費や電話器、電話代などのコストがかかってしまいます。人間が対応しなくても良いようなお問い合わせ、例えば予約手続きなどはチャットボットでも代用可能です。チャットボットが一部のお問い合わせを対応することによって、コスト削減につながります。

顧客との接点増加による売上増進

LINEでは公式アカウントとして、チャットボットが用意されているものがたくさんありますよね。私たちの生活に欠かせないLINEを通じて、チャットボットという形でキャラクターアカウントとやり取りを楽しむことが可能です。そのためその企業を認識して接点増加による売上向上が見込めます。

例えば以下の2アカウント。

パン田一郎

パン田一郎はフロムAの公式アカウントです。パン田一郎とおしゃべりしたりアルバイトをサポートしくてれます。

任天堂LINE公式アカウント「キノピオくん」

任天堂の公式アカウント「キノピオくん」もチャットボットです。こちらのアカウントもおしゃべりができるのですがちょっとディープなことを返信してくれるそう。

手軽さを活かしたお問い合わせ数増加

例えば電話を用いたお問い合わせの場合、営業時間内でなければ対応してくれないことがありますよね。一方チャットボットであれば24時間応対。またチャットボットは気軽に文字入力を行ってお問い合わせをすることができます。そのため手軽さからお問い合わせ数が増加し、売り上げアップが期待できるのです。

実際、資生堂がLINEチャットボットを導入して24時間365日美容相談ができるアカウントを開設しています。

チャットボットの開発方法(初心者向け)

開発のイメージ

それではチャットボットの種類を理解してもらったところで、次にチャットボットの開発方法をご紹介いたしましょう。チャットボットの開発にあたって、「難しいプログラミング技術が要求されるのかな・・・?」とお考えの方も多いですよね。

しかし、今回紹介するツールたちはなんとプログラミング不要でチャットボットを開発することができるツールを紹介します。また無料で使えるものから有料版まで存在していますので自分にあったものを選びましょう。

Hachidori

Hachidoriはプログラミングが不要なチャットボット開発ツール。GUIベースで、操作もマウスのドラッグアンドドロップで開発を進めることができます。

Hachidoriは「LINE」、「WEB」、「Messenger」、「LINE WORKS」の4つの環境に対応。

チャットボットの管理画面も非常にわかりやすく、初心者でも安心してチャットボットを開発すること可能です。

Hachidori

Repl-AI

次にご紹介するのはNTTが提供しているチャットボット開発ツールです。Hachidori同様、日本語に対応しています。

こちらもプログラミングの知識がなくてもチャットボット開発を進めることが可能で、ダイアグラム形式で開発を行います。

一部無料ですが、全機能を使うには有料版を使用する必要がありますので注意してください。

Repl-AIは「LINE」や「WEB」だけでなく、「Slack」にもチャットボットを導入することが可能。

作成画面も非常にわかりやすく、慣れてくれば10分程度で簡単なチャットボットを開発することができます。これは便利ですよね。

Repl-AI

 

チャットボットのイメージ

今回は初心者がチャットボットを開発するために必要な知識をご紹介いたしました。紹介した内容としては、以下の3点。

  • チャットボットの種類
  • チャットボットの導入メリット
  • チャットボットの開発方法
チャットボットを開発するにあたっては、まずは「チャットボットを通じて、どのようなシステムを開発し、自分に利便性を与えるか」ということがとても大事になってきます。

そのためにチャットボット導入によるメリットと種類はしっかり勉強しておきましょう。また実際にどうやってチャットボットを開発するのかを理解しなくてはなりません。

しかし前述のように、チャットボットの開発にプログラミングの知識は不要なものが登場しています。ですから自分が実現したいチャットボットに合わせて開発ツールを選択してください。

そして自分のオリジナルチャットボットを開発してみましょう。

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