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eスポーツにAI参戦!ゲームの競技で行われる人工知能vs人とは

ゲームのイメージ

最近、YouTuberや芸能人がゲームをしているのを観戦するような番組が増えていますよね。また、ゲームをプレイして実況した動画は、動画配信サイトでは1~2割を締めるようになり一つのジャンルとして成長しています。このように、ゲームを観戦して楽しむスタイルは当たり前になっています。

そこに、「eスポーツ」という新しい競技が出てきました。

日本ではまだまだ発展途上なスポーツですが、世界では、大規模な大会が開かれ、2017年の次点での市場規模は約700億円、オーディエンスは約3億3500万人規模。そして、2021年の頃には1700億円にもなると言われています。

そんなeスポーツですが、実はそのeスポーツでもAI(人工知能)が活躍し始めているのです。

しかし、AI(人工知能)がゲームで活躍する?って今一つピンと来ない方もいるでしょう。そこで今回は、eスポーツで活躍し始めているAI(人工知能)について事例を交えてお話します。

将棋界からeスポーツへ!ゲームで勝負するAI(人工知能)

コンピュータ将棋のイメージ

ゲームで活躍しているAI(人工知能)と聞いて「ゲームにAI(人工知能)って、昔からコンピュータのキャラクターっているよね?」って不思議に思った方もいますよね。でも、そのAI(人工知能)ではありません。

ゲームをするAI(人工知能)といえば、将棋を覚えてプロの棋士と勝負をしたAI(人工知能)がいるのを聞いたことはありませんか。

数年前から将棋の世界では、将棋を学習したAI(人工知能)がプロの棋士やAI(人工知能)同士で競い、勝負を繰り広げています。ニコニコ動画で配信している電王戦や、将棋AI(人工知能)「PONANZA」がプロ棋士と勝負をし勝利したことは有名ですよね。

このように、競技を覚えて人間と同じように勝負をしているAI(人工知能)が、eスポーツの世界にも登場しています

そもそもeスポーツってどんな競技?

 

ゲームのイメージ

そもそもeスポーツって何かわからない方もいますよね。

eスポーツとは、「エレクトロニック・スポーツ」と言い、パーソナルコンピューター(PC)ゲーム、家庭用ゲーム 、モバイルゲームを用いて行う競技(スポーツ)のことです。

以前から、ゲームの大会は存在していました。

そねあす
そねあす

私自身も、そんな大会といえばポケモンの大会に出たことがあったので、ゲームの大会といえばそのイメージで想像してしまいます。他にもストリートファイターや鉄拳といった格闘系ゲームの大会や、最近だと大乱闘スマッシュブラザーズやスプラトゥーンの大会は耳にします。

そう、これらゲーム大会が「eスポーツ」。

しかし、日本ではまだまだ知名度が低いeスポーツですが、世界では、世界規模のeスポーツの大会がいくつも開催され、それらは高額な賞金があるためプロのeスポーツプレイヤーが競い合っているのです。

また、そのプレイヤーや大会には有名企業のスポンサーがついたり、大会の動画配信は数千万人もの視聴者の大会もあったりと、世界規模で盛り上がりを見せています。

eスポーツで活躍するAI(人工知能)とは。AI(人工知能)が人間に勝った事例

eスポーツをする人のイメージ

Dota2 vs AI(人工知能)研究企業OpenAI

そんなeスポーツですが、2017年Dota2の世界大会「The International 2017」にて、AI(人工知能)研究企業OpenAIが開発したAI(人工知能)がエキシビションマッチに出場し、人間のチャンピオンに勝利をしました。

Dota2とは、自分のキャラクターを複数操り敵の本拠点を破壊した側が勝利となるリアルタイムストラテジーゲーム。100種以上のキャラクターを組み合わせて戦うため戦略性や競技性が高いのが特徴です。将棋のような攻撃の順番が決まっておらず、リアルタイムで多くの意志決定を行わなければなりません。

「The International 2017」では、このOpenAIが開発したAI(人工知能)と前年の優勝者Dendi選手が対戦。AI(人工知能)は、プレイヤーが移動する場所を予測したり、様々な状況にも即対応したりを繰り返しゲームをプレイしながら自己学習させる手法を使い勝利したのです。

このDota2でOpenAIは、さらに2018年に5対5のチーム戦でも勝利を収めました。

スタークラフト2 vs DeepMind社

次に、囲碁AI「AlphaGo」で有名なDeepMind社が開発した「AlphaStar」がeスポーツで人間に勝利した事をご紹介しましょう。

このDeepMind社はリアルタイムストラテジーゲーム「スタークラフト2」はAI(人工知能)研究にとって非常に有用な環境ということで、「AlphaStar」を開発に取り組みました。

そして、2018年DeepMindが作り上げたAI(人工知能)「AlphaStar」とeスポーツのプロプレイヤーTLO氏と、MaNa氏を相手に対戦し勝利をしたのです。

しかし「AlphaStar」はそれで終わりません。その後、改良を重ねた上で2019年再びMaNa氏とエキシビションマッチ。この対戦の様子はライブ配信されました。

この時対戦したMaNa氏は

「AlphaStarが、私が予想していなかったような非常に人間的なプレイスタイルを使っていて、ゲームの中で高度な動きやいろんな戦略をやめていたことに感銘を受けました。AlphaStarとの対戦を通じて、私は自分のゲームプレイが相手のミスを強いることや人間の反応を悪用することにいかに頼っているのか気づかされました。今回の戦いは私にとってゲームを全く新しい光で照らすこととなりました」

とコメントしています。

今後eスポーツでAI(人工知能)はどう活用されるのか

eスポーツ参加者イメージ

このように、eスポーツの世界でAI(人工知能)が活躍をはじめているのです。ですから今後「一緒に遊んでいたプレイヤーが実はAI(人工知能)でした。」と、ネットゲームでの仲間が人間じゃないなんてことが当たり前になるかもしれません。

そねあす
そねあす

そんな未来が来たら、なんだか面白そうですよね。

さらにeスポーツではAI(人工知能)を使って新たな取組みを始めています。

先ほどお話ししたスタークラフト2では、ゲーム内のオプション機能として誰でもDeepMind社のAI(人工知能)「AlphaStar」と戦える機能が実装しました。(ヨーロッパのみ)これにより「AlphaStar」の学習はさらに進み、AI(人工知能)開発・研究に活かすことができるでしょう。

もちろんeスポーツのチームサポートにもAI(人工知能)の活用が始まっています。

PwCコンサルティング合同会社では、eスポーツのチーム強化支援サービスを提供しています。

これは、eスポーツのプレイヤーのパフォーマンスを測定する上で必要な因子を4つに大きく分類することで、AI(人工知能)が試合ごとの分析結果からパフォーマンス向上に向けたアクション改善までをおこないます。

このように、eスポーツのAI(人工知能)はゲームのプレイヤーとしてだけではなく、eスポーツプレイヤーを支援するAI(人工知能)も今後増えてくるでしょう。

 

eスポーツのイメージ

今回は、eスポーツで活躍し始めているAI(人工知能)についてお話しました。

eスポーツ自体は日本ではまだまだこれからといったところですが、欧米やアジアなど世界各国で毎年度開催されており、テレビ中継がされたりCNNなどで毎度取り上げられるなど注目を集めるほどの規模で行われています。

そんなeスポーツの中でAI(人工知能)がプロプレイヤーと肩を並べて活躍しているのは驚きますよね。

日本でのeスポーツは、プロプレイヤーの育成や事業や法律の整備を進める必要があったりと、まだまだこれからといったところではありますが、東京ゲームショーといった国内のイベントではeスポーツの大会が開催されていたりと年々盛り上がりは大きくなっているようです。

そこにAI(人工知能)が参戦することで、さらに盛り上がれる起爆剤になるでしょう。

また、AI(人工知能)がeスポーツプレイヤーの育成に役立てることができたら、日本でもeスポーツはスポーツの1ジャンルとして進化するかもしれません。

そんなワクワクできる未来がやってくると良いですよね。

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