日本で販売されているスマートスピーカー「Amazon Echo」は、AI(人口知能)アシスタントのAlexa(アレクサ)が搭載されていることで話題になりました。この「Amazon Echo」が登場してから、CMやニュースでもIoTという言葉をたびたび耳にするようになりましたよね。
近年、急速に世界のIoT技術が発展しており、今では私たちの生活に身近な家電にまでIoTが導入されてきています。そこで今回は、IoTを使った最新家電の事例と、その使い方を4つご紹介します。
IoTスピーカーは音楽をかけるだけじゃない!
IoTを使った家電の事例、1つめは“IoTスピーカー”です。先ほど例として取り上げた「Amazon Echo」だけでなく、「Google Home」や「LINE Clova WAVE」に続いて「Apple HomePod」も日本で販売が開始され、選択肢が広がってきています。
「IoTスピーカー」は、音楽を聴くことはもちろん、機能を拡張することで、ショッピングをしたり、他の家電を操作したりと、多くの機能があることが特徴です。IoTスピーカーの多くはAI(人工知能)が搭載されており、一般的にスマートスピーカーと呼ばれています。
IoTスピーカー「Amazon Echo」の使い方
それでは、IoTを使った家電事例の1つ、「Amazon Echo」の使い方を簡単に説明しましょう。Amazon Echo本体に電源ボタンはなく、ACアダプターをコンセントに差せば電源が入ります。
Amazon Echoの初期設定は、AmazonアカウントでログインしたAmazon Alexaというスマートフォンアプリから行います。アプリ上の設定画面から、今回設定したいAmazon Echoを選択し、手順に従ってスマートフォンとAmazon EchoをBluetoothで接続します。
次は、IoT家電の要であるインターネットとの接続です。Amazon Alexaアプリから、Amazon EchoをどのWi-Fiネットワークに接続するかを選択して少し待つと、Amazon Echoが対象のWi-Fiネットワークに接続できます。
IoTはライトにまで!照明もあなたの思いのままに
次に紹介するIoTを使った家電の事例は、“IoTライト”です。電球をインターネットにつないで何ができるの?と多くの人はそう感じますよね。でも、IoTライトは今までにない便利な機能が満載なのです。
IoTライトは別名スマートライトとも呼ばれています。便利な機能としては、複数の照明をグループで登録しておくだけで、家中の電気を一度で点灯したり、消灯したりすることができます。他にも、照明によっては明るさを調節するだけでなく、赤や黄色、青など1600万色のフルカラーで色を調節できます。
また、スマートフォンから照明の操作ができるので、外出先からでも消し忘れたライトを消灯させることや、夜間防犯のためにライトを外出先から点灯させるなど、さまざまな用途があります。
IoTライト「Philips Hue」の使い方
それでは、電気シェーバーでもおなじみのフィリップスが販売しているIoTを使った家電事例の1つ、Philips Hueの使い方を簡単に説明しましょう。
まず、“Hueブリッジ”のACアダプターをコンセントに、LANケーブルをルーターに接続します。“Hueブリッジ”とは親機として、Hueの電球とスマートフォンをつなぐために欠かせないもので、複数の電球をまとめる役目をします。次に行うのはスマートライトの設置ですが、使っていた電球を外してスマートライトに取りかえるだけで、面倒な配線作業はありません。
次は、スマートフォンでフィリップスHueアプリをダウンロードして起動すると、自動で接続できる“Hueブリッジ”を検索してくれるので、アプリに従ってスマートライトを登録します。
IoT冷蔵庫は家族を見守り、アドバイスもくれる!
次に紹介するIoTを使った家電の事例は“IoT冷蔵庫”です。スマートフォンのアプリで入力した買い物メモから、冷蔵庫にある食材を予測して、その食材から作れる料理のレシピを提案することもできます。今日は何を作ろう…と悩む必要がなくなるって便利ですよね。
その他にも、離れて暮らす高齢家族が元気かを見守るために、冷蔵庫のドアの開閉通知をスマートフォンアプリで受け取ることもできます。冷蔵庫という毎日必ず使う家電ならではの機能ですよね。
IoT冷蔵庫(シャープ製)の使い方
それでは、IoTを使った家電事例の1つ、シャープのIoT冷蔵庫の使い方を説明しましょう。冷蔵庫の設置は通常の冷蔵庫と同じで、電源プラグを差し込むだけです。次はいよいよインターネットに接続するために、冷蔵庫の操作パネル上の設定モードから無線LANアクセスポイントを選択します。
IoT冷蔵庫をスマートフォンと連携させるには、一度スマートフォンを冷蔵庫と同じ無線LANアクセスポイントに接続し、シャープ専用のアプリ「COCORO MEMBERS」の画面に従って初期設定します。
IoT洗濯機で家事の手間が半減!
次に紹介するIoTを使った家電の事例は、“IoT洗濯機”です。洗濯したい衣類の量や種類に応じて、適量の洗剤や柔軟剤を自動で投入してくれることが一番の魅力でしょう。
また、帰宅時間に合わせて洗濯が終了するように外出先から設定したり、洗濯機から離れた場所でも洗濯終了の合図を受け取れたりと、スマートフォンとの連携でIoT冷蔵庫はぐんと便利になります。
さらに、天気情報と使用者の洗濯の傾向から、「今日は午後から雨の予報なので、乾燥機能がおすすめです!」など、AI(人工知能)が最適に洗濯するためのアドバイスをくれます。IoT洗濯機はまだ世に出たばかりなので、これからより一層機能が増えていくことに注目したいですね。
IoT洗濯機(Panasonic製)の使い方
それでは、IoTを使った家電事例の1つ、Panasonicななめドラム洗濯乾燥機の使い方を説明しましょう。IoT機能を使用するには従来通り洗濯機を設置したら、ウェブサイトから「CLUB Panasonic」の会員登録をすませる必要があります。
次は、「スマホで洗濯」というPanasonic洗濯機用アプリをスマートフォンにダウンロードし、アプリ起動、先ほど登録した会員情報でログインしましょう。あとは、アプリが接続の手順を教えてくれるので、その指示に従って冷蔵庫をWi-Fi接続します。最後に、現在使用しているPanasonic家電をまとめて管理してくれる“My家電登録”をして設定は完了です。
さて、今回はIoTを使った最新家電の事例と、その使い方を4つご紹介しました。どのような家電があり、どのような使い方ができるのかを振り返ってみましょう。
- IoTスピーカー(スマートスピーカー)
音楽を聴くだけでなく、天気予報を教えてくれたり、料理のレシピを教えてくれたりします。 - IoTライト
家中の照明をスマートフォンで一括管理し、照明の色を自分の思いのままにできます。外出先からも操作できます。 - IoT冷蔵庫
献立の提案や買い物のアドバイスだけでなく、離れた家族を見守るツールとしても使用できます。 - IoT洗濯機
洗濯機のタンクに大量の洗剤や柔軟剤をあらかじめ入れておくだけで、洗濯したい衣類の量や種類に応じて自動投入してくれます。外出先からも操作できます。
メーカーによって使える機能や使い方の違いはあるものの、どのIoT家電も従来の家電から飛躍的に進化しています。どれも私たちが描く便利な未来の生活に近づくことができそうな、魅力的なものばかりですよね。
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