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ハンドルのない無人の車が町を走る!慌てないために知っておきたい5つの事

快適な運転のイメージ

現在、ハンドルのない無人車はありませんよね。しかし、そんな一瞬「え?」と思ってしまうような車が水面下ではすでに開発されているのです。。

実は日本で、日本郵便が東京都内の郵便局構内で自動運転車を使った輸送実験をしました。これは完全に無人で、構内約1.5キロコースを最大時速20キロで走行します。またアメリカのボストンでも大規模な実証実験が行われているのです。

でも、まだそんな自動車は市場に出回っていませんし、自動運転車って何だろうってわからない人もいるでしょう。しかし、無人の車が町を走る未来は、刻一刻と近づいていることは確かです。

そこで、私達の住む町でもし無人の車が動いているのを見ても慌ててしまわないように、今回は今のうちに知っておきたい、自動運転が身近に感じられる知識を5つに分けてお伝えします。

安全性を重視している

安全運転のイメージ

まず第一に知ってもらいたいことは安全性です。

各社は今、安全性を重視して研究や開発を進めています。ですから、私たちが自動運転車を目撃する頃には、多くの実証実験をした車が走っているということ。

日本の企業ではトヨタ自動車は、毎年世界中で百数十万人が交通事故などで亡くなっている現状を改善するため「交通事故死傷者ゼロ」の長期目標を掲げ自動運転の開発を進めています。

今高齢者の事故が深刻な社会問題になっていますよね。ですから自動運転車の利用が当たり前になり交通事故が減っていくことを願います。

最先端技術が結集

技術のイメージ

ところで、自動運転には最先端技術が詰め込まれているのは想像できますよね。

その中でもまず大事な技術は、車両の現在位置を特定する技術です。

この技術は、車両がその時点で走行または駐車している位置を特定するために利用します。

その次に大事な技術は認識技術

これは障害物の位置や動きを認識したり、周辺の歩行者や自転車の状況を把握したり、道路などの状況を確認したりと、様々な場面で使われるすごく重要な技術です。この技術のために、自動車には高精度なセンサーが搭載されています。

しかし、高精度なセンサーだけでは障害物の位置などを認識することはできません。この認識技術を活用して障害物の検知を行うには、もう一つ重要な技術が必要です。

それはAI(人工知能)技術

このAI(人工知能)は、センサーで認識したものが何かを識別するためや、障害物を検知するときに急ブレーキを踏むべきかどうかなどの判断で活躍します。

また、事故をおこさないために、事故リスクや危険可能性を算出する予測技術も必要ですよね。それもAI(人工知能)の技術を利用しています。

予め歩行者や自転車の飛び出しや事故が発生する可能性などをAI(人工知能)が予測し、システム側で減速をするのです。

まだまだ他にも、状況に応じて走行ルートを決めるプランニング技術や、運転手の状況をモニタリングする技術、混雑状況や事故状況などに関する情報を通信する技術、これらの技術の集大成として自動運転車があることを知っておくと良いでしょう。

このように最先端技術が一台の車に集まっているのは驚きですよね。

自動運転にはレベルがある

快適な車内のイメージ

三つめに知ってもらいたいことは、自動運転のレベルについてです。

実は自動運転には、レベルが0~5まであり、ハンドルがないものについてはなんとレベル5。

そこで簡単にレベルについてもご紹介しましょう。

レベル0 ドライバーがすべて操作する

レベル0については、自動運転ではなく通常の運転と同じです。

レベル1 システムがステアリング操作したり、加減速のどちらかを調整

このシステムは、ステアリング操作したり、加減速のどちらかを調整します。

例えば、車線の逸脱を検知すると、ステアリングを補正したり、車との距離を一定に保つために、自動でスピード調整するACCなどのことです。ちなみにレベル1は自動運転とは呼びません。

レベル2 システムがステアリング操作、加減速どちらもサポート

レベル2については、1がどちらかだったのに対し、2はどちらもサポートをします。こちらも、まだ自動運転とは正確には呼びません。

レベル3 高速道路などの特定の場所に限ってシステムが操作をおこなう(緊急時はドライバーが対応)

レベル3から自動運転と呼ばれます。

システムが高速道路など特定の場所に限って交通状況を認知。そして運転に関わる全ての操作を行い緊急時や作業困難時にドライバーが対応します。

しかし、まだ日本ではレベル3の自動運転が許可されておらず販売時期は未定です。

レベル4 高速道路などの特定の場所に限ってシステムが操作をおこなう(緊急時もシステムが対応)

どんどんレベルが上がってきました。次はレベル4。

こちらはレベル3と同様、高速道路など特定の場所に限り交通状況を認知してすべての操作を行うことが可能ですが、レベル3と違い緊急時もシステムが対応を行います。

もちろんこちらもまだ市販段階ではありません。

レベル5 場所に関係なくシステムがすべての操作をおこなう

ついに来ましたレベル5。このレベル5は場所の限定なくシステムがすべてを操作します。ですから、ドライバーが運転をする必要はなく、アクセルもハンドルもない無人の車が登場するでしょう。

しかし、こちらもまだ市販販売になっていません。

ここまで、レベル別で見ていきましたが、今日本の内閣府では「2020年までにレベル3の自動運転を市場化する」と「官民 ITS 構想・ロードマップ 2017」で記載しています。

ですから、レベル5の無人の車が市場にでてくるのはもう少し時間がかかりそうですよね。

レベル5にも種類がある

レベル5の自動車のイメージ

と、レベルについてお話しをしましたが、実はそのレベルにも種類があります。4番目にお話しするのは種類です。

今レベル5でどんなコンセプトカーがあるのかいくつかご紹介していきましょう。

  • 日産自動車 ニッサンIMx
手動運転を楽しめるモードと、完全自動運転のプロパイロットドライブモードどちらもあります。まだ運転したいって方も操作が選べるのです。

操作は、ドライバーの手の動きや視線などでおこなえます。

外装は、パワフルでダイナミックなのに軽やかなEVの特徴を表現しているデザイン、内装は、最新の技術を用いて開放的で落ち着うシンプルなデザインを特長にしています。

  • BMW BMW VISION NEXT 100
完全自動運転のモード「イーズモード」と思い通りにドライビングできる「ブーストモード」が選べて、BMWのロゴに触れるだけでこのモードが切り替わります。

ボディはセダンタイプでドアはポップアップ式。内装は卵型のイスとヘッドレストが包み込むようになっています。

このようにどの車も中でリラックスして過ごせ、今までとは違った体験ができそうですよね。眠くても隣の運転手のことを思って助手席の人は寝ることができないこととかがありましたが、そんなこともなくなります。

みんなが、好きな時に寝て好きな時に遊ぶことができる車の未来が近づいているのです。

日本や海外の市場について

日本の道路のイメージ

最後に、いつ頃、このハンドルがない無人の車が市場にでてくるのかについて海外の事例も含めてお話しましょう。

日本は、2025年以降に自家用車、物流サービス、移動サービスの全てでレベル4を達成・実用化の後、実証を重ねながら、範囲を拡大していくことが想定されています。

ですから本格的な実現は2030年。10年後、車業界がどう変化しているのか今から楽しみですよね。

他の国では、欧州は、2030年代にレベル5をが標準となる社会を目指し、中国は、2030年にレベル4~5の新車搭載率を10%にすることを目指しています。そして米国は、州の判断でより早くレベル5まで実現できる可能性が高いようです。

 

車のイメージ

今回は、無人の車が走っても慌ててしまわないように知っておいてほしいことを5つに分けてお伝えしました。

この5つのことで自動運転のこと色々分かりましたよね。まず1つは安全性を重視して開発されていたこと。そして2つ目はたくさんの技術が集約されていること。3つ目はレベルがあること、ハンドルのない無人の車はレベル5ということ。そして5つ目はそのレベル5にも種類があることです。

そして、自動運転の法整備が進んでいる国もあることなど、私たちの知らないところで自動車業界は進化していることが分かりました。これでハンドルのない無人の車のイメージはできたでしょう。

きっと10年後にはそんな車が普通に走っている未来になっています。

もし、自動運転を見かけたときはみなさん慌てずに、今回ご紹介してきたことを思い出して余裕を持って自動運転車を利用しましょう。

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