昨今、AI(人工知能)開発の重要技術としてディープラーニングが進化を続ける中、より効率的にディープラーニングを実行するためのライブラリも多く登場し、Webなどに公開されています。より簡単に、より便利にディープラーニングを実施することができるため、開発においてこのライブラリを使わない手はありません。
ディープラーニングの効率化を実現するライブラリは多数存在しますが、中でも「Keras」と呼ばれるライブラリが今、注目を集めています。「Keras」はオープンソースで、ディープラーニングに必要となる様々な機能を有すことから利用者も多く、今もなお活発に開発・進化が続いているライブラリです。
それでは「Keras」とはどういったものなのか、その概要だけでなく具体的なインストール方法や使い方、より高度に使いこなすためのコツなどについて詳しく見ていきましょう。
Kerasとは
オープンソースですのでどなたでも活用することができ、AI(人工知能)開発に役立てることができるのです。
公式サイトのみならず、ブログでも最新情報やチュートリアルが公開されていたりと、活発な動きを見せているライブラリです。
開発においては「どんなことができるか」という要素と同様に「どれくらい容易に実現できるか」という部分も重要になってきます。より効率的にディープラーニングを行うことができるKerasは現在、大きな盛り上がりを見せているのです。
Kerasができること
概要に続いて、具体的にKerasが実現できることを見ていきましょう。
この文章の学習については「GPU」が不可欠となりますので、GPU搭載のPC、もしくはAWSなどの仮想サーバが必要です。
AI(人工知能)として少しシンプルな形にはなりますが、特定の質問に回答を返す「bot」と呼ばれる自動発信システムも、Kerasを用いることで簡単に作成できます。botは既にWeb上やアプリなどでも活躍していますので、そういった開発の場面でもKerasは役立つでしょう。
Kerasをインストールする方法
より簡単に機械学習、ディープラーニングを実現できるKerasですが、オープンソースですのでどなたでも自由に活用することが可能です。その手順も非常に簡単で、基本的には必要なものを順次、開発用端末にインストールし、設定を行っていくだけ。
今回は、仮想環境である「Anaconda」を利用してKerasを使用する形を例としてご紹介します。
↓
conda create -n keras35 python=3.5 anaconda
conda activate keras35
pip install –ignore-installed –upgrade tensorflow
pip install keras
上記の流れで、Keras環境のインストールが完了します。
全て、Anaconda Promptの上で特定のコマンドを打ち込むのみなので、導入も非常に簡単です。
AnacondaはKerasの利用だけでなく、PythonによるAI(人工知能)の開発環境として活用できますので、Keras導入前にこちらを触ってみておくのも良いかもしれません。
Kerasの実装方法〜初級編〜
Kerasを導入したら後は実際に学習用のネットワークを生成していきます。今回は簡単ですが、学習用ネットワーク作成までの流れを見ていきましょう。
実現したい学習内容によって詳細な方法や記載は変わってきますが、基本的には上記の流れによって、Kerasを用いた機械学習、学習モデルの作成を行うことができます。
特にインポートするモジュールは、学習内容によって必要なものが変わってきますので、最終的にどのような学習を行いたいか、によって取得する物を調べておくと良いでしょう
Kerasをさらに使いこなすための方法
Kerasを使うことによって、より容易に機械学習を行うことができますが、さらに高度に利用することもできます。
簡単に使うだけでなく、ディープラーニングの上級者向け機能も有しているのが、Kerasが多くの方に使われている特徴の一つ。ディープラーニングの導入だけでなく、実用的なレベルの開発まで幅広くカバーされたライブラリといえますよね。
TensorFlowやTheanoといった様々なディープラーニング用のライブラリが登場する中、Kerasはそれらをベースとして、より使いやすく、より開発がしやすくなる上位のライブラリとして登場しました。
文章の自動生成や画像認識といったKerasの持つ機能は、AI(人工知能)開発では非常に重要とされる能力であり、Kerasが注目を集めている理由となっています。また、導入のしやすさや環境の構築が容易、と言った点もこれからAI(人工知能)開発に取り組もうとする方々には嬉しい点ですよね。
導入することでAI(人工知能)開発を効率化してくれるKerasは、開発者の方々にとって非常に心強い味方になってくれます。是非、AI(人工知能)開発の現場に、役立ててみてください。
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