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暮らしがグレードアップすると噂のスマートホームの理想と現実を徹底検証

暮らしがグレードアップすると噂のスマートホームの理想と現実を徹底検証

最近「スマートホーム」という言葉を耳にすることが増えてきましたよね。「外出先からエアコンが操作できる」とか「音声で照明を操作できる」など、家電をインターネットにつないで操作する、めっちゃ便利そうなアレです。

このスマートホーム、「そりゃ最先端でかっこいいし、暮らしだってグレードアップするんだろうな」なんて憧れますが、私みたいな普通の主婦にはまだ導入のメリットがフワッとしてるので、これまでは「ぜったいやりたい!」と心が動かなかったんですよね。

なにしろスマート家電はお値段が高そうですし、大規模な基礎工事や、もしかしてプログラミング的な専門知識が必要なのかも…なーんてわからないことが多くて

ただ、日本ではようやく盛り上がり始めた段階のスマートホームですが、近い将来にはごく当たり前のことになってくるはず。スマホだって、いつの間にか老若男女問わず当たり前のように使っていますよね。

それならそろそろ、スマートホームって何ができるのか、何が便利なのか、しっかり知識を持っておきたいところ!それに調べてみれば、少しずつなら思ったより簡単にスマートホーム気分を味わうこともできるんです。

そこで今回は、スマートホームの可能性と現状、そして私などでも簡単にトライできそうなスマートホームの取り入れ方についてお伝えしましょう。

自宅の設備をネットに接続して便利にしてくれる「スマートホーム」は業界も注目

業界も注目するスマートホームさて、改めて「スマートホーム」を説明すると、家電や住宅設備をインターネットにつなぐことによってスマートフォンやスマートスピーカーなどからコントロールできるようにし、快適な暮らしを実現しようというものです。

自宅にある家電を音声でON/OFFなどの操作できるのはもちろん、センサーやGPSと連携して自動コントロールしたり外出先から遠隔操作したりすることだって可能です。

このスマートホーム市場は今、世界中で熱い視線が送られていて、経営コンサルティングファームのA.T.カーニーが発表した「スマートホーム・ビジネス戦略構築の必須条件」によれば、世界のスマートホーム市場規模は2025年に2630億ドル(約29兆円)、2030年には4000億ドル(約42兆円)に上ると見込まれているほど!

最近でも、世界的な家具メーカーのIKEAが「Home smart」事業部を設立して本格的にスマートホーム市場に参入することを表明したり、Appleのスマートスピーカー「HomePod」がついに日本で発売されたりと、スマートホームにかかわるニュースは事欠きません。

では、この大注目のスマートホームを私たちの暮らしに導入すればどんな便利な生活が待っているのか、具体的に見ていきましょう。

スマートホームは生活上の「困った!」を解消して、暮らしやすくしてくれる

困りごとを解消して暮らしやすく

家電や住宅設備をインターネットで制御すると、たとえばたとえばこんなことができるようになります。

  • 設定した起床時間にあわせて自動的にカーテンが開き、音楽やテレビが流れる
  • 夕方にはカーテンが締まり、部屋の電気が灯り、「おやすみ」というと部屋の電気が消灯する
  • 自宅不在時のセキュリティ(空き巣や火事など)情報をスマホなどで受け取ることができる
  • 外出先から自宅に近づくと、エアコンのスイッチやお風呂の給湯器のスイッチがONになる
  • 鍵を持ち歩かなくてもスマホさえあれば鍵が開閉し、オートロックもできる
  • お気に入りのドラマが放映時間になると自動的に再生される

なるほど!カーテンを自動で締めたり電気の自動点灯をしてくれると、防犯上も役立ちますよね。大量に買い物して手がふさがっているときなど自動的に家の鍵があけば助かりますし、オートロックを設定しておけば、締め忘れの不安もありません。不審者を防ぐシステムも子どもやお年寄りの見守りに安心です。

また家電が外から操作できれば快適な部屋に帰れるだけでなく、なにより働いている忙しい人にとっては時短につながりますよね。さらに家庭内のエアコンの室内温度のコントロールも自動で探知して調整することもできるので、省エネもバッチりです!

ありあり
ありあり

センサーを利用して室温や明るさのデータを集めたり、住んでいる人の行動や好みを学習して実行するなど、最先端のAI(人工知能)技術を暮らしレベルに落とし込んでいるところが素直にすごいです!

独自の住宅事情により日本の普及はこれからで、「高齢化」が鍵

高齢化が普及のカギ

ところで、こんなに便利そうなのに、まだ日本ではアメリカなど海外のように普及していません。その理由と背景を述べるために、まずはスマートホームの利用目的って何なのかを見ていきましょう。さきほどのコンサルティング会社A.T.カーニーのレポートによれば、利用目的は次の5つのカテゴリに分類されています。

  1. ホームセキュリティ
  2. エネルギーマネジメント
  3. 快適さと利便性
  4. 健康維持と増進
  5. エンターテイメント

まず欧米では、①のホームセキュリティ分野のスマートホーム市場が広がっているのですが、日本の治安は欧米のそれにくらべると良いため、セキュリティ分野に関しては必要性が低い、ということになります。

また日本の住宅は狭いため、③のカテゴリにあたる快適さと利便性をそこまで感じられないことが挙げられます。

ありあり
ありあり

たとえばマンションなどでは動線も少なく、部屋数も多くないのでカーテンの開け閉めなどにさほどの大変さを感じていない、というのが本音ですよね。

さらに、日本ではリビングで音楽を聴く習慣があまりないため、スマートホームの司令塔である「スマートスピーカー」の導入も遅れがち…など日本独自の事情がいろいろあって、あまり盛り上がりをみせなかったのです。

ただし、さきほどのA.T.カーニーのレポートによると、「セキュリティに問題が少ない国でも、高齢者の見守り需要は高まる」可能性が指摘されています。つまり今後、超高齢化社会を迎える日本は「離れたところに住む高齢の親の見守り」などからホームセキュリティ分野が伸びる可能性が高いのです。オンライン診察や介護ロボットの導入などとつながると、盛り上がりを見せそうですよね。

ありあり
ありあり

そういわれてみると、先ほどあげた優れたスマートホームの機能はどれも、離れて暮らす70代の義両親のもとにあったらありがたいな…と思います。

一見「スマート」というと音楽を聴いたり、動画をみたりと流行に敏感な若者の分野の印象がありますが、スマートホームは日本独自の進化をとげる可能性もありますよね!

スマートスピーカーや外付け機器があれば、我が家も「プチ・スマートホーム」

スピーカーでスマートホームができる

そして「なんかスマートホームって素敵やん、やってみたいわ」と思ったとしても、躊躇(ちゅうちょ)する大きな側面として、コストがあげられます。

あれば便利だと分かってはいても、多くの人は「家中を工事してまではいらないかな…」と思いますよね。また大型スマート家電がないとできないのであれば、高額な大型製品を一気に変えるのはあまり現実的ではありません。さらに通信規格もまだきっちりそろっていないと聞けば、「家電を一つにまとめてコントロールできる」という利点が薄いように感じるはずです。

ありあり
ありあり

これでは導入に二の足を踏んでしまうのも当然かも・・・?でも正直、ちょっと最先端のスマートホームを試してみたいという憧れの気持ちもありますよね!!!

そんな人には、まずは今自宅にあるものに外付けするような形で、スマートホーム化するのが現実的です。大工事で家ごとネット接続する本格的な「スマートハウス」にしたり、あらためてごっそり家電の買い替えをするよりも圧倒的に安く、手軽に試せるんです!

手っとり早いのは、スマートスピーカー

そのためにまずは、スマートスピーカーを手に入れるのが方法の一つ。2017年にスマートスピーカーが日本で発売されてから、専門知識がない人も自宅にスマートホームを取り入れるのがとても簡単になったのです。なのでやはりAmazon EchoやGoogle Homeやといったスマートスピーカーを手に入れるのが手っ取り早いです。

気になるお値段ですが、廉価版であればAmazon Alexaシリーズでは「Echo Dot」が、Google Homeシリーズでは「Google Home Mini」が3~5,000円代を目安に手に入れることができます

なにより音声を使ってハンズフリーでいろんな製品を制御できるのが大きなメリット。ただし、操作する家電はGoogle AssistantやAmazon Alexaに対応している必要がありますので電化製品の買い替えのときなどに考慮しましょう。

このように、さまざまな機器の司令塔となるスマートスピーカーが1台家にあると、自分の暮らしにあわせてやりたいことが見えてきて、次は「うちはカーテンを自動化してみるかな」「次のエアコン買い替え時は対応機種を検討しよう」とゆっくりと計画が立てやすく、可能性が広がりますよね。

便利さを実感するには、スマートライト

そしてスマートホームの便利さを気軽に体感しやすいのは、スマートライト。スマートフォンさえあれば家の中はもちろん、外出先からでも電灯をON/OFFしたり、明るさや色を調節できるのでスマートホームの便利さを実感するにはもってこいです。

もちろんGoogle HomeやAmazon Echo などとも連携でき、音声での操作が可能です。有名な「Philips Hue」シリーズでは電球2つとハブなどのスターターキットが約13,000円と、電球と思えばかなりお高いですが、最先端製品。それに小型製品なので取り入れやすくはあります(気持ち的に)。

それに布団の中から声で自在に操作できるほか、子どもがリビングで勉強しているときは色を明るく、それ以外は抑えめにするなどさまざまな使い方ができ、「こんなに便利だったのか」という声もあがっています。

ありあり
ありあり

よく使う一部屋から試して、使い勝手をみるのも一つの方法ですよね。

※Amazon Echo Plusなどハブ機能が内臓されているスマートスピーカーがあればスターターキットに入っているブリッジの購入は不要ですので、組み合わせをしっかり調べて購入するようにしましょう。

また、「スマートリモコン」というものがあれば、リモコンの赤外線信号を登録して1つのリモコンにまとめられる上、Google AssistantやAmazon Alexaに対応していない家電でもコントロールできるので、「なんて便利なものがあるんだ!」と思ったのですが、初期設定が私のような初心者&機械オンチにはちょっとハードルが高く感じました。でもうまく設定できそうなのであれば「Nature Remo」や「LS mini」など(5,000円~10,000円台目安)などの製品があるので、興味のある人は自宅に合わせた使い方ができるか、考えてみるのもいいですよね!

そのほか、小規模にスマートホームを始めやすい機器として次のようなものがあげられます。

  • セットトップボックス…テレビに後付けして既存のテレビをスマートテレビにできる。「Chrome Cast」など(5千円~1万円台目安)
  • スマートロック…ドアに後付けできて、スマホが鍵になる。「Sesame(セサミ)スマートロック」など(1万円後半~5万円台目安)
  • ロボット掃除機…リモート操作できる。「ルンバ」など(1万円後半~5万円台目安)

このように少しずつ製品を外付けする形や少しずつ増やす形ならハードルも低く、自分の生活に見合ったスマートホーム化を実現することができます!

 

スマートホームまとめ

さて今回は、スマートホームの可能性と現状、そしてだれでも簡単にトライできそうな「プチスマートホーム化」についてお伝えしました。

  • 家の設備をネットに接続するスマートホームは、業界からの注目も熱い成長市場である
  • スマートホームは生活上の「困った!」を解消して、暮らしやすくしてくれる仕組みである
  • 独自の住宅事情により日本の普及はこれからだが、今後は「高齢化」が鍵になってくる
  • スマートスピーカーなどがあれば、だれでも気軽に「スマートホーム化」できる

最近テレビなどでも話題になっているスマートホームですが、ぼんやりしていた現状やメリットがわかると、暮らしに取り入れたくなりますよね。しかもさほどコストをかけなくても少しずつ取り入れられるのであれば、すべてをスマートホーム化しなくても生活はかなり便利に変わっていくはずです。

自分の生活やお好みにあった形でうまく「スマートホーム」を取り入れて、生活を便利に・快適にしていきましょう!

【参考】
https://www.sumave.com/20181119_7502/
https://businessnetwork.jp/Detail/tabid/65/artid/6487/Default.aspx
https://www.sumave.com/20180215_2744/
https://prebell.so-net.ne.jp/tips/pre_18011801.html
https://www.benrilife.com/entry/smarthome-gadget

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