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今、多くの注目を集めている「介護×IoT」の未来を徹底予測!

介護のイメージ

今はいろいろな物がIT化されており、デジタル化による効率差や利便性は向上していますよね。ITは日々進歩しており、ITスキルが今後向上していくと私たちの生活はより便利になっていくことが予想されています。

ネットワークの効率化は日々進歩されており、仕事や施設、電子機器や家電など、至るところで利用されるようになりました。ですから、最新技術を取り入れていくことにより、自分の負担の軽減や時間の節約などの効果がもたらされるので、ITスキルはしっかり確認していく必要があるでしょう。

そして、このITは介護にも役立っています。IoTを介護に利用しようとする動きです。

しかし「なぜIoTを介護に利用しているのか?」と疑問を感じる人もいますよね。そこで「介護×IoT」についてお話しましょう。

IoTとは

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まずIoTとは従来インターネットに接続されていなかった住宅や建物、車、電化製品などをネットワークに接続して相互に情報交換を行うことができるようにする仕組みです。

IoTにより物がインターネットに接続されるようになれば、これまで手間がかかっていた処理や変換、分析、連携が簡単に行えるようになります。そして、このIoTを生かすことができるセンサーやデバイスといった機器が続々と登場しています。

また通信インフラやクラウドサービスの高性能化、低価格化などになっており、IoTの導入は普及してきているのです。

IoTにより期待されている性能は、位置情報の管理や異常監視などの予防と安全、データ連携やモバイル連携、遠隔操作による機器運用。

この性能を利用して日常生活のいろいろな物を利便化させ、業務効率や安全性の向上を高めるように利用目的が進んでいます。

なぜ介護でIoTが必要とされているのか

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IoTはいろいろな物に利用されてきていますが、介護の仕事にもIoTの利用が行われています。「介護の仕事になぜIoTが必要なのか?」と疑問を感じる人もいるかもしれないので、その必要性について紹介しましょう。

人手不足

日本は高齢者が増加してきており、今後も増加することが予測されます。そうなると高齢者を世話する介護士が不足してしまい、現状でも人手不足と言われています。

介護労働実態調査によると介護職員の離職率は正規職員で14.7%、非正規職員で16.2%。

人手不足により十分ケアを受けれなかったり、施設自体が倒産してしまうこともあったりして介護の質は低下気味になっています。また、介護士にかかる負担も大きいため、少人数でいかに負担を減らして効率よく介護業務が行えるのか検討する必要があるでしょう。

そこでその負担を減らす術の1つとしてIoTが注目されているのです。

在宅介護が難しい

患者の中には施設で介護を受けるよりも在宅による介護を望む人が多く、在宅であれば通院する必要がないので、体の負担の軽減され費用も抑えることができます。

しかし、介護士不足や情報管理の整備の問題で高齢者が在宅介護を望んでも、受け入れることができない状況です。

在宅介護の方が患者側にとってはメリットが大きいので、在宅介護が行えるようにIoTの利用を考える必要があります。

介護をIoTで使うことのメリット・デメリット

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以上のように介護業界にはいろいろな問題があるので、IoT行える利用して問題改善を図ることができますが、実際IoTを利用するときにメリットとデメリットがあります。

それではどのようなメリットやデメリットがあるのかご紹介しましょう。

メリット:遠隔操作による予防

IoTを利用することができれば、遠隔操作が行えるので離れた場所からでも患者の様子を確認できます。IoTのセンサーにより、室温だけでなく人の異常な動きも感知することができ、徘徊や患者の事故予防につなげることも可能です。

また、トイレや排泄処理もセンサーによってタイミングを教えてあげることができれば、失敗することが少なくなり、自分でトイレのタイミングをつかむこともできるでしょう。

このように遠隔操作により、患者側の排泄や事故予防に利用できます。

メリット:介護士の負担が減る

介護でIoTを利用することにより介護士の負担を減らすことが可能です。

介護スタッフは仕事内容が多く患者のおむつ交換やレクリエーションの企画食事補助、介護記録作成など、いろいろとやることがありますよね。その合間に入居者から何かの問題があれば呼ばれることもありますが、緊急ではないことも多いので、介護スタッフとしては仕事量が多くて体力的な負担が増加してしまいます。

しかし、IoTを利用することで24時間入居者を見守ることができ、呼ばれることがあっても緊急なのか後の対応でも大丈夫なのか分かります。

デメリット:プライバシーが侵害される可能性がある

IoTを利用すると入居者の状況を24時間見守られることができるのですが、そのため、入居者にとってはいつでも監視しているように感じてしまい、ストレスとなって体調が悪くなってしまう可能性があります。

もちろんIoTを利用すれば介護士としては心拍や呼吸数、睡眠時間などを管理することができるので便利ですが、入居者はプライバシーの点で抵抗を感じる人も出てくるでしょう。

デメリット:万能ではない

IoTはセンサーやインターネットから入居者の状態を見守ることができますが、もちろん万能ではありません。不具合が生じてしまうこともあります。そのため、「センサーが反応しないから大丈夫」などIoTの性能に頼りすぎていると重大な事故に気付かないこともありますので注意が必要です。

入居者が自分でIoTのセンサーを外してしまうことも考えられるので、便利ですが100%信用することが難しいでしょう。

介護でIoTで使ったサービス

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ここまで介護でIoTを利用するメリットデメリットを見てきましたが、介護でIoTは実際に使用されているのか気になりますよね。

そこで介護でIoTを利用しているサービスについて紹介しましょう。

ベッド見守り支援ソリューション

ベッド見守り支援ソリューションは被介護者のベッドでの様子を、リアルタイムで把握して通知してくれるサービス。
ベッドに取り付けられたIoTセンサーから、入居者のバイタルや体調情報などの情報を取得して介護スタッフ利用している端末に送信される仕組みになっています。

この送信される情報から入居者の状態を把握することができ、より適切なケアプランを作成しやすくなるでしょう。バイタル体調情報などが分かるので異変にも気付きやすく、早急に対処することも可能です。

生活見守りサービス

IoT技術を活用して入居者の状態を見守ることができますが、カメラやセンサーなど利用者の個人情報が分かるプライバシー問題もありますよね。そのため、生活見守りサービスとしてプライバシー保護を取り入れた「リモートケアベース」という機器を利用している介護施設もあります。
「リモートケアベース」は入居者の足音やドアの音、家電製品の使用音など生活音を集めて解析し通知する仕組み。

音のみで相手の状態を把握するので、プライバシーを極力守りながら異常があれば対処するという行動を取ることができます。

いびきや咳の音にも反応するので健康状態の管理にも利用でき、病気の早期発見にも活用できるでしょう。

今後、介護とIoTの未来はどうなるのか

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このように現在の介護とIoTの状況をお伝えしました。それでは今後どのようになるのか予想してみましょう。

介護の現状とITスキルの進歩から今後もIoTを利用した介護機器などは増えていき、介護の現場への負担を軽減しながら効率よく対処できるようになっていくと予想できます。
しかし、IoTを活用すればスタッフの負担は減らせることができますが、介護を受ける側へのプライバシー問題やセキュリティの問題にも取り組む必要があるでしょう。

IoTを導入すれば介護を受ける側へのプライバシーを侵害してしまう可能性もあり、またハッキングなどで個人情報が流用されてしまうことも。

その課題を克服しながら介護の現場にIoTを導入していく必要がありますが、課題の改善はITの進歩から行われていくはずなので、将来的には介護の現場はIoTがたくさん導入されて効率が良くなるでしょう。

 

介護のイメージ

今回は介護とIoTについてお話しました。IoTは様々なところで活用されていますが、介護施設に導入して介護士や患者側の負担やケアをより快適にできるように設置されています。

ですが、介護士の数よりも介護される患者側の方が数が多くなっていくことは将来的に予測できるので、少ない人員で介護が円滑に進められることができるようにすることは課題です。

その課題の改善にIoTは利用できるかもしれず、今後IoTの導入やさらなる開発によって、より安全性や確実性を増したIoTを介護現場に導入できるかもしれません。

現在、IoTが介護全ての施設に導入されているわけではありません。度合いも違うため、今後IoTが介護にどのように役立つことができるのか、さらに特徴やメリットを浸透させていく必要もあるでしょう。

ですが、介護でIoTを利用して介護現場の負担を減らすことは必要です。また、患者側にも快適に過ごすためにも利用していきましょう。そのためにも、IoTの今後の進展に注目して、より快適に過ごせるように改善と利用を進めていきたいですよね。

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