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人工知能(AI)の普及で今後なくなる仕事と新しく生まれる仕事

さまざまな仕事のイメージ

AI(人工知能)という言葉は今や日常的に聞くようになってきていますよね。そしてAI(人工知能)の実用化も進み、生活の身近なところにAI(人工知能)の技術が利用され始めてきています。

ですからこれからはさらに技術が発展し、AI(人工知能)は社会のあらゆる場面でますます活躍が期待されていることはご存知でしょう。

特定の分野に特化したAI(人工知能)技術では、既に人間の能力を超えたものが実際に活用されていますが、AI(人工知能)がこれからどんどん優秀になってくると、私たちの仕事はいったいどうなるのか。なんだか気になってきますよね。

そしてAI(人工知能)の普及でなくなる仕事も、、、なんて話を聞いたことがある方もいるでしょう。

そこで今回は、AI(人工知能)の普及によって今後なくなる仕事はどういったものが考えられるか、また、新しく生まれてくるかもしれない仕事についてみていきます。

AIの普及でなくなってしまう仕事

仕事のイメージ

いったいどのような仕事は、AI(人工知能)の普及によってなくなる仕事なのか気になりますよね。

アメリカの総雇用者の約47%におよぶ仕事は、今後20年程度でAI(人工知能)によって自動化されるという分析があります。

こういった分析がイギリスのオックスフォード大学でAI(人工知能)研究を行っているマイケル・A・オズボーン准教授によって行われているのですが、准教授は、アメリカ労働省の論文データをもとに、702の職種について今後どれだけ自動化が行われるかということについて分析を行い推測を出しました。

AI(人工知能)の普及でなくなる仕事とは、いったいどんなものがあるのでしょう。少し例を挙げてみます。

銀行の融資担当者やスポーツ競技における審判、不動産のブローカー、レストランの案内係や動物のブリーダー、電話オペレーター、レジ係、苦情処理、義歯制作技術者、ネイリスト、彫刻師、測量技術者や地図作成技術者、建設機器オペレーター、、、

「え、そんな仕事も!?」といった仕事も将来、AI(人工知能)の普及によってなってしまう可能性が高いという推測がなされています。これは驚きますよね。

例に挙げたのはほんの一部の仕事で、これ以外にもたくさんの仕事がAI(人工知能)の普及によってなくなってしまうと予想されているのです。

現在AI(人工知能)の技術によって、様々なことがコンピュータで制御できたり、自動化したりすることが可能になっており、近年では高度な判断を要する車の運転もAI(人工知能)が行う自動運転技術の注目が高まってきています。このようにAI(人工知能)は、段々と高度な判断や処理を行うことが可能になってきているのです。

オズボーン准教授は、たくさんの仕事の中でどういった特性が求められ、コンピュータで成業できるかということを分析。その際、手先の器用さ、芸術的な能力、交渉力、説得力などといった特性を抽出して、多々ある仕事を評価しました。

これまでのAI(人工知能)技術というのは、ある特定の分野に特化してずば抜けた能力を発揮する特化型AI(人工知能)のみが目立ち、人間並みに様々な条件を考慮して複雑な判断を下すAI(人工知能)の開発には課題が存在していま。しかし、近年のAI(人工知能)の能力の発達は非常に著しいスピードです。

また、プログラムなどのソフト的な発展に加え、ロボット産業などのハード面での発展が著しいことも、私たち人間の仕事がなくなってしまうといった問題と関係しています。

ロボット市場に関する国際ロボット連盟(International Federation of Robotics)の2019年版年次報告書によると、2018年における協働ロボットの出荷台数は前年と比べて23%増えて1万4000台ほどに。

この協働ロボットというのは、工場などの溶接や塗装などの工程であったり、物流や食品などのあらゆる分野で導入されているロボットで、これまでの産業ロボットと違い、複数の仕事を1台でこなしたり、安全柵で囲んで設置する必要がなく設置費用が抑えることができたりといったメリットがあり、人と協働することができるロボットのことです。

こうした精確な作業が行え安全も管理できる協働ロボットは、自動化とともにすさまじいスピードで発展しています。そしてAI(人工知能)の技術と共にこれからさらに導入が進んでいくことでしょう。

このようにAI(人工知能)とセットでこうしたロボット産業の発展もあり、これまで人が行っていた仕事は、なくなっていくことが考えられるのです。

AIが普及して新しく生まれる仕事

仕事のイメージ

ここまではAI(人工知能)の普及によってなくなるであろう仕事についてみてきました。

AI(人工知能)がものすごく優秀で、なんでもできるからどんな仕事もAI(人工知能)ができそう、、、という気になりそうでしたよね。

ですが、AI(人工知能)といってもまだまだ発展途上にあるということと、いくらAI(人工知能)が計算に優れているといっても、人間の方が適している、人間だからできるという仕事は存在します。ではいったい、AI(人工知能)が普及して生まれてくる仕事とはなんなのでしょう。

まずは、AI(人工知能)が普及してもなくならない仕事について、少し例を挙げてみましょう。

AI(人工知能)エンジニア、教師、データサイエンティスト、医師、介護職員や看護師、アートディレクター、アロマセラピスト、カウンセラー、俳優、ミュージシャン、漫画家、、、

これらの仕事は、AI(人工知能)が普及してもなくなりはしないということが予想されています。

これらの仕事に共通することっていったい何なのでしょう。

1つは、コミュニケーションや人間の情動に働きかける仕事であるということ。

AI(人工知能)の技術では、これまでの情報をもとに学習・予測を行うため、前例がないといった事態であったり、自ら新しいものを作り出したりといったことは苦手な部分があります。その点、人間の創造力はAI(人工知能)に簡単に負けることはないといえますよね。

また、人間の感情を動かすことができるのは、身近な存在である人間に分があります。表情分析や、言語を理解するAI(人工知能)の研究なども進んでいますが、機械的な分析などでは理解できないことを理解するというのは、AI(人工知能)にとっては非常に困難。

人を感動させるクリエイティブな仕事というのは、AI(人工知能)が行うことは難しく、AI(人工知能)が普及してもなくならない仕事であるといえそうです。

では、新しく生まれてくる仕事とは何なのでしょう。

AI(人工知能)が普及したことによってなくなる仕事もあれば、AI(人工知能)によって新たに生まれてくる仕事もありますが、なくなる仕事がヒントになりそうですよね。

AI(人工知能)は学習と推論が得意。そして、AI(人工知能)はこれまでの工場などでの単純作業を行っていた作業員に代わって、効率的に作業を行うことが可能になるでしょう。

しかし作業員たちは完全に仕事がなくなるわけではありません。AI(人工知能)には学習する素材が必要となるため、AI(人工知能)の教師が必要となります。そこで、作業員たちの仕事が生まれてくるわけです。

AI(人工知能)は一度学習してそれきりではなく、大量のデータをもとにその効率や精度を高めていきます。なので、仕事もそれだけ生まれてくることが考えられるでしょう。
他には、バスやタクシーの運転手など。自動運転が当たり前になった際には運転手としての仕事がなくなってしまいそうな気がしますが、運転手がAI(人工知能)に変わったとしても、運転するAI(人工知能)を管理する必要があります。

そのため、AI(人工知能)を保守するための人間が必要となり、ここに新たな仕事が生まれるでしょう。

このように、AI(人工知能)が普及してなくなる仕事によって、新たな仕事が生まれてくるということが考えられるのです。そう考えると、不安なことばかりではなさそうな気がしてきましたよね。

 

仕事のイメージ

ここまで、AI(人工知能)の普及によってなくなる仕事、新しく生まれてくる仕事について見てきました。

AI(人工知能)技術の発展と、それを実際に活用するためのロボット産業の発展などが、AI(人工知能)の普及を後押しし、様々な面での業務自動化を可能にしていることがわかりました。それに伴い、多くの仕事がAI(人工知能)によって行われるようになり、それだけなくなる仕事も多くなる、、、といった可能性も見てきました。

しかし、AI(人工知能)の普及でなくなる仕事によって、新たに生まれてくる仕事もあります。技術の発展によって、人間の生活にも大きな変化が現れることが予想されますが、AI(人工知能)と人間がそれぞれの特徴を生かした社会を実現できるかどうかということが、大きなカギとなりそうです。

そのためにも、AI(人工知能)に関する情報をもっと集め、人間ができることについてもっと考えていくと良いかもしれませんよね。

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