テクノロジー

もうすぐ来る技術的特異点(シンギュラリティ)後の未来を徹底予測!

技術的特異点のイメージ

AI(人工知能)技術などの科学技術の発展により2045年に訪れるとされている技術的特異点、いわゆるシンギュラリティとも呼ばれることもあります。ネットニュースやテレビ番組で一度は耳にしたことがありますよね。

AI(人工知能)の発展に伴い、私たち人間の存在そのものと向き合わなければいけない世の中になるかもしれません。しかし、その意味について漠然とは知っているものの、私たちの仕事を楽にしたり奪ったりする可能性など正確に説明できる方は少ないのではないでしょうか。

そこで今日は、技術的特異点とは何なのか。提唱され始めた歴史や到来に関して割れる2つの意見など私たち人類にもたらす可能性や影響にも触れながら、未来予測をお伝えしましょう。

シンギュラリティ・技術的特異点をサクッと解説

技術的特異点のイメージ

技術特異点とは、AI(人工知能)が発達して、人間の知性を超えることにより人間の生活に大きな変化が起こるという概念を指します。

これに関しては聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、具体的に、実際にはどのようなことが起こるのかご存知ない方も多いですよね。

では、技術的特異点の例を一つ紹介しましょう。

もしも、コンピューターAが自分より1.1倍優れているコンピューターBを作り出す。これを繰り返せるようになればどうなるでしょうか。人間がプログラミングすることなくこのループを作り出せるようになればどんどんコンピューターは進化していきますよね。

このように技術的特異点とは、自分より賢いコンピューターを、コンピューター自身が作り出せるようになる事を指すという見解もあります。

なぜ「技術的特異点」と言われることになったのか

技術的特異点のイメージ

先ほどお伝えしたように、AI(人工知能)の性能が2045年に人類の知能を超えると予想されているのが技術的特異点です。その名の由来としては「AI(人工知能)が人類に変わって文明の主役となる転換点」を意味しています。

元をたどればアメリカの数学者ヴァーナー・ヴィンジが1993年の著書「The Coming Technological Singularity」のなかで「30年以内に技術的に人間を超える知能が作られる」と表現したのが始まり。その後、AI(人工知能)の世界的権威であるアメリカの発明家レイ・カーツワイル博士が「2029年にAI(人工知能)が人間並みの知能を備え、2045年に技術的特異点が来る」と提唱しました。

初めて技術的特異点に言及したのはヴァーナー・ヴィンジという事実をご存知の方は少ないのではないのでしょうか。巷で言う2045年問題とは技術的特異点を指すことも多いです。

その理論として有名なのが「収穫加速の法則」です。これは「技術進歩が、直線的でなく指数関数的に向上する」とい法則で一度技術的な進歩が起こると次の進歩までの期間を短縮させ、ますますイノベーションが加速する、という概念。

これにより技術的特異点は2045年に訪れると提唱しました。

技術的特異点が起きた後、どんな影響があるのか

技術的特異点の影響は主に雇用面、社会制度面、身の回りのデジタル化の3つの視点から考えることができ、それに伴い私たち人類に必要とされる職業やスキルも変化するでしょう。

  • 雇用 一部の仕事や職業がAI(人工知能)に置き換えられる
AI(人工知能)が得意とする仕事の代表格が単純作業系の業務であり同じ作業の繰り返しである工場のライン作業や運転業務などがAI(人工知能)による代替可能性が高いです。さらにデスクワークがメインである経理や事務職、専門的な知識を多く必要とする弁護士といった職業も代替される可能性があります。

知識量では人間はAI(人工知能)には遠く及ばないですよね。

それとは逆に、クリエイターなど知的生産性の高い仕事は人間が担う必要があり、残る可能性が高いと考えられます。このように技術的特異点後はAI(人工知能)が苦手としているクリエイティブやカウンセラーなど心に関連する職業が重要視されるでしょう。
  • 社会制度 ベーシックインカムの導入
多くの論調では技術的特異点を受けると、ベーシックインカム導入が進むと考えられています。
ベーシックインカムとは、就労、資産の有無や年齢、性別等に関わらず無条件に最低限どの所得の支給を行う社会制度のこと。

なぜベーシックインカムが技術的特異点と関係するかというと、AI(人工知能)により人類の仕事が奪われ生活保護を求める人が増加し、ベーシックインカムの導入が避けられないといった状況になると予想されています。ライフスタイルも多彩になり、技術的特異点は人類に幸せをもたらしながらも不幸ももたらすといった課題が多く存在します。

  • 身の回りのデジタル化 今以上に様々な家電やコンピューターに囲まれて生活することになる
これまでは映画やフィクションの中の出来事だと思っていたことが現実化することが予想されています。

2020年に5Gが日本でも活用されようとしていますよね。家電や自動車など様々な機器がコンピューターやクラウドと繋がることで自動運転の反応制度の向上など、今まで解決できなかったことが現実となるかもしれません。

技術的特異点は起きない、という人もいる それに対して私たちができることは何かあるのか?

技術的特異点を否定する人のイメージ

ここまで技術的特異点が起こった後のメリットやデメリットの予測をお伝えしてきました。

しかし、スティーブン・ホーキンスやビル・ゲイツ、さらに孫正義が技術的特異点が起こると主張している一方、AI(人工知能)の権威ジェリー・カプランやマドイツの哲学者マルクス・ガブリエルらは技術的特異点は起こらないと主張しています。

根拠としては、我々人類が持つ「知性」とは人間の非生物的かつ感覚的な部分であり、これとAI(人工知能)は異なるという点やAI(人工知能)は人間と同じような思考回路をしておらず、過剰な期待や危機感を抱く人が多いだけという点を述べています。

そして、私たちは技術的特異点に向けて何かできることはあるのでしょうか。

実際のところ2045年に訪れる技術的特異点は不確定要素があまりにも多く、誰も断定的な事を言えないのが現実です。あくまでも予想ですから。

しかし、自分自身の能力の向上や技術を身につける必要はありますよね。どんな状況が訪れても臨機応変に対応できるように情報収拾をしておきましょう。

 

未来の地球のイメージ

今回は技術的特異点(シンギュラリティ)の未来について予測しました。まとめると以下の通り。

  • 技術的特異点とはAI(人工知能)などの科学技術が人類の知性を上回る時とされている
  • ヴァーナー・ヴィンジが表現しレイ・カーツワイルが広めた
  • 技術的特異点により、人類がすべき仕事が変わるかもしれない
  • 機械には出来ない事をしよう

技術的特異点によって世界が根本から大きく変化していく可能性があります。AI(人工知能)が人間の知性を超える可能性は別としても私たちの身近で広く活用されていくことは間違いないでしょう。しかし、どのような世界になるか具体的に見据えることはまだ出来ません。

技術的特異点が本当に来るのかは定かではありませんが、今までのように変わらずにはいきていけない時代がやって来るのは避けられません。

ですから「機械には奪われない仕事や技術は何なのか。」「AI(人工知能)が発達するのを逆手に何か新しいビジネスの可能性はないか。」「自分の強みは何なのか。」など、自分自身と向き合ってみてはいかがでしょうか。そうすると、この先の未来で進むべき道が見えてくるでしょう。

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