仮想通貨の代表でもあるビットコインを取り引きされている方や、これから取り引きをしてみようと興味を持っている方は、かなり増えてきていますよね。最近では、AI(人工知能)で未来のビットコインの価格を予想して、取り引きに利用しているという方も多くなってきています。
AI(人工知能)でビットコインの予想なんて当たるの、、、?と不安になる方もいるでしょう。AI(人工知能)は確かに優れた面もありますが、予知能力があるわけではありません。これからビットコインの取り引きにAI(人工知能)を活用しようと思っている方は、上手に利用してできるだけリスクの少ない投資をしていけるように、AI(人工知能)を使ってビットコインの取り引きをする際に気を付けることをご紹介していきます。
最近注目のAI(人工知能)、WebBotとは
仮想通貨のビットコインなどの市場予想に活用されているAI(人工知能)として、最近注目を集めているのが「WebBot」というサービスです。
どんな方法を使っているのかというと、
「WebBot」の2017に発表した予想では、「2018年2月頃に、ビットコインは150万円程度に価格が上昇する。」としていました。実際には、2017年当初は、1BTC=10万円程度でしたが、2017年11月ころには、1BTC=70万円となり、2018年1月には、1BTC=170万円を超えるまで上昇しました。
「WebBot」の予想と、1ヶ月のずれがあるとはいえ、かなりの精度ですよね。まるで「WebBot」の予想通りのような価格上昇で、予想的中のような動きでした。しかし、その後いろいろな問題があって、2018年2月には、1BTC=100万円を切るほどの価格の乱高下、、、ここまでは「WebBot」には予測不可能だったようで、2018年2月の時点の価格では、残念ながら予測とは違う結果となってしまいました。
このような過去の予想を見てもわかるように、「WebBot」のようなAI(人工知能)の予測は信用できる部分とそうでない部分があるということです。
「WebBot」の的中率は、ある程度の信用性があることは確かですが、仮想通貨の市場は外的要因によって、予想外の動きをすることもあるので、AI(人工知能)といえども必ずということはあり得ません。それを踏まえて、各個人で情報を集め、「WebBot」の予想も判断材料の一つとして参考程度に扱うようにしましょう。
また、仮想通貨市場はまだ安定していないため、「WebBot」の情報がSNSなどで発信されたものを信用して売買する人が増えると、それが価格に影響して予測通りの動きをしてしまうこともあります。その不安定な仮想通貨市場を考えると、短期で売買するのはリスクが大きくなるので、できるだけ中長期で投資をすることがリスクを少しでも避ける方法ですし、「WebBot」の予測からしても、中長期的に扱った方がリスクは少なくなるでしょう。
その他のAI(人工知能)によるビットコインの予測
東京大学の十数名の研究者によってつくられた株式会社FACTBASEが提供する「SIGNAL」というサービスが間もなく本格始動します。こちらもAI(人工知能)によってビットコインの予測や情報提供を目的とした期待のサービス。まだ試験段階の部分もありますが、利用できる部分もあります。
まだ試験段階ではありますが、行おうとしていることは「WebBot」の進化版といったところで、ネット上の情報の中で仮想通貨に関係するものだけをAI(人工知能)が選びだし、価格上昇につながるのか価格下落につながるのかを判断し、さらに国際情勢なども踏まえて独自な指数を導き出す点では「WebBot」よりも精度は高くなるでしょう。しかも、ほんとに情報発信が早くできればメリットは大きくなります。
現段階では、デモ版的なもので、まだどの程度の精度かははっきりしていませんが、この「SIGNAL」も「WebBot」同様、一つのツールとしては高性能でしょうが、100%信用するのではなく判断材料の一つとして扱うことを注意してください。
AI(人工知能)はこのように既にビットコインなどの仮想通貨に利用され始めています。しかし、まだまだ発展段階であり、進化をしたとしても未来はAI(人工知能)にも予測できません。ゴールドマンサックスなどでは、今すでにトレーダーを減らしAI(人工知能)を利用し始めていますよね。AI(人工知能)の予想はますます精度が高くなっていくでしょうが、それでも必ず的中する保証はありません。中には、全く当たらない予想もあるでしょう。
実際にAI(人工知能)を利用してビットコインなどに投資をする際には、あまりそればかりに頼らず参考程度にして、自ら情報を集めることを怠ることが無いようにしていきましょう。ビットコインなどの仮想通貨は、不安定で利益が多く出ることもありますが、反面リスクも大きくなることを忘れずに、自己責任で行うことに注意が必要です。