AI(人工知能)とファイナンス

AIを使った株価予測システムいろいろ!無料で試せるサービス3件

AIのイメージ

AI(人工知能)を使った株価予測システムというと少し前までは非現実的なことでしたよね。しかし、今ではAI(人工知能)自体が大きく進歩したことで、多くの証券会社などが利用者に向けてサービスを提供しており、実際に高い的中率をはじき出しているものもあります。したがって、これらを考えていくとAI(人工知能)を使った株価予測システムは、このままいけば株式投資を行う上で当たり前の存在になるかもしれません。

とはいってもAI(人工知能)を使った株価予測システムがどのようなものであるかわからない人や、投資の初心者であればその詳しい仕組みはよくわからないでしょう。

ですので今回は、そんな人に向けてAI(人工知能)を使った株価予測システムについてわかりやすく説明し、無料で試せるサービスを3件紹介していきます。

AI(人工知能)を使った株価予測システムに興味があるなら、ぜひ読んで頂きたい内容です。

また、最後にはAI(人工知能)を使った株価予測システムを使う上で知っておいてほしいことについてお伝えしましょう。

AI(人工知能)を使った株価予測システムとは

AIの株価予測のイメージ

まずAI(人工知能)を使った株価予測システムについてお話します。AI(人工知能)を作っていく過程を簡単に説明すると以下のとおりです。

  1. AI(人工知能)に学習させるためのデータを集める
  2. 集めたデータをAI(人工知能)に機械学習させて、そこからモデルを作る
  3. 作られたモデルから結果を出力できるようにする

以上がAI(人工知能)を作っていく過程について簡単にまとめたもの。

例えばこれが鳥の画像を識別できるようなAI(人工知能)を作りたいなら、鳥の画像とそうでない画像をたくさん用意し、ラベル分けするなどした上で機械学習させてモデルを作っていきます。こうしていくと上手くいけば猫の画像を認識できるようになるのです。
この、AI(人工知能)の学習の流れは、AI(人工知能)を使った株価予測システムも同じで、何を重要視していくかでAI(人工知能)を使った株価予測システムとして違いが生まれてきます。

ですから、AI(人工知能)を使った株価予測システムでオーソドックスなものでは、株価に関するさまざまなデータ、例えば為替や原油、経済指標などのデータを学習させて行きます。この場合には、過去数十年のデータを機械学習で学習させていくことで、AI(人工知能)が過去のデータから傾向を分析して、将来の株価を予測できるようになるのです。

ただし、実際の証券会社がリリースしているものをみていくと、もちろん今いったようなこともしていますが、より高い予測ができるようにするために工夫を施しています。

例えば、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では過去のデータを「決定木分析」と呼ばれる方法を使い、日経平均株価の予測精度を上げています。

なお、この「決定木分析」とはデータを分析するときに用いられる手法でマーケテイングなどで使われているもの。

決定木分析を分かりやすく説明していくと、例えばテニスをしていない人の中でテニスをする見込みが高い人を決定木分析でみつける場合には、「テニスに興味がありますか」という根本的な質問をしますよね。そして、テニスに興味や関心、または意識があるのかどうかを知るための質問をいくつか出し、これに全て「はい」か「いいえ」で答えてもらいます。そして、これを分析していくと樹形図のようなものが出来上がり、もっともテニスに関心がある層がどのようなものであるか知ることができるのです。
この決定木分析の優れた点は、分析することで一目でその層がわかりやすくなる、つまり可読化できること。

この点を利用して、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の場合では、決定木分析をAI(人工知能)に取り入れることでAI(人工知能)がどのように判断を下しているのかを知ることができるようになったため、運用者や投資家に対して判断根拠を可視化できるようになりました。

そしてこれによって、ブラックボックスになりがちなAI(人工知能)の考え方を理解できるようになり、そして資金を投資するに足りる根拠を得ることができるようになったのです。結果としてこれがAI(人工知能)を使った株価予測システムとして高い的中率と投資家たちからの信頼を実現しました。

また、これ以外にユニークな方法でAI(人工知能)を使い株価予測を行っているところもあります。

野村証券ではテキストマイングという文章を読み取り分析する技術を使って、内閣府などが発行する景気ウォッチャー調査をAI(人工知能)に読ませ、数値化する試みを行っています。
これに関しては事実上、景気ウォッチャー調査を行った識者の心理を数値化する試みをし、得られた数値と実際の株価と比較することで今後の株価がどうなるか考えられるようになっているといるのです。

なお、こちらは現在ではさらに進んで、SNSと組み合わせた「SNS×AI景況感指数」などをリリースしており、市場に影響を与える大衆心理を数値で表せるようにしています。

以上がAI(人工知能)を使った株価予測システムについての基本や実例についてです。

無料で試せるAI(人工知能)を使った株価予測システム

AIのイメージ

それでは今度は手軽に使えるAI(人工知能)を使った株価予測システムを3つ紹介します。よければぜひ投資に使ってみてください。

投資の森 日経平均AI予想

まず、投資の森の日経平均AI予想をご紹介しましょう。

こちらは毎日の日経平均がどれくらいになるのかを予想している、AI(人工知能)を使った株価予測システムで、予想に関しては過去の日経平均のデータの分析と、それに関係する先物や株価指数などのデータを相関度などで分析し、AI(人工知能)が判断するものになっています。
AI(人工知能)を使った株価予測システムとしては、毎日の予想だけでなく週間や年間の予想もしているので、今後の株価の動きがわからなくなったときに参考にするとよいでしょう。

過去のデータやテクニカルのデータについても充実しているので、投資のツールとして使っていきたいならおすすめのサイトです。

投資の森

野村証券 SNS×AI 景況感指数

次に、上でも紹介した野村証券のSNS×AI 景況感指数について説明しましょう。

こちらは景気に関する言葉をツイッターやブログなどのSNSから抽出して分析することで、景気がどうなっているのかを数値化しているAI(人工知能)を使った株価予測システムです。
やはり景気というものは株価にも影響を与えるものですが、こちらを使えば政府が行っている景気ウォッチャー調査に比べ、よりリアルタイムな景気の行方を知ることができます。

今後の株価の推移が気になったのであれば、こちらを利用してAI(人工知能)の景気判断を確認することで、景気がよくなりそうであれば投資を増やし、悪くなりそうなのであれば投資を減らすなど、投資の計画が立てられるでしょう。

AI(人工知能)を使った株価予測システムとしてはストレートにどうなっていくかは示されていませんが、1つのツールとして考えていけばよいものです。

野村証券 SNS×AI 景況感指数

SMBC日興証券 AI株価見守りサービス

最後に、SMBC日興証券のAI株価見守りサービスについて解説していきます。

こちらはSMBC日興証券で口座を解説して、オンライントレードを行う取引コースを選べば利用できるサービス。頻繁に株価を確認できない人や売り時を逃すなど上手く売買できない人に向いているものでしょう。
サービスとしては過去のデータを学習したAI(人工知能)が株価予測を行い、ユーザーに売却タイミングを知らせたり、購入を検討している株の買い時をシグナルとして表示したりしてくれます。

ですから、これから株を扱いたい人や投資の初心者にとっては投資の助けになってくれるので、おすすめのサービスであるといえますよね。

SMBC日興証券 AI株価見守りサービス

以上がみなさんにおすすめしたい無料で試せるAI(人工知能)を使った株価予測システムでした。

これらAI(人工知能)を使った株価予測システムに関しては今回紹介したものだけでなく、各証券会社やサイトなどでも無料で利用できるものがあります。ですから、まずは身近なところに利用できるものがないかを確認してみましょう。そして、上手くAI(人工知能)を使った株価予測システムを使って、より資産を増やしてください。

 

サービスを使うイメージ

最後に、AI(人工知能)を使った株価予測システムを使う上で知っておいてほしいことについてお伝えしていきます。

それはAI(人工知能)を使った株価予測システムはあくまでも投資の手助けをしてくれるものであり、投資に対する責任はみなさん自身にあるということです。したがって、投資を行う上でどのようなリスクがあるのかなど、投資に関して必要な知識についてはしっかりと学んで使っていきましょう。

また、AI(人工知能)を使った株価予測システムは過去のデータを学習して作られていくため、データにないような突発的な天災などが起こってしまうとうまく対応できません。そのため、その点も留意しながら使っていくのが望ましいです。これらのことをしっかりと頭に入れておいてください。

これまでお伝えしてきたように、AI(人工知能)を使った株価予測システムというものは、上手く使っていけば投資の勝率を上げてくれるもの。そのため、これからはAI(人工知能)を使った株価予測システムに注目し、ぜひ活用していきましょう。そうすれば資産を増やしていくということは難しくなくなるかもしれませんよね。

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