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スラスラ読める!AI初心者が押さえておきたい解説本ベスト7冊

本のイメージ

現在では数年前と違い、書店にAI(人工知能)関連の本がズラッと並ぶようになりました。しかし、どの本もパッと見の印象は似たり寄ったりで、それぞれの本の特徴が把握しにくいのも事実ですよね。

AI(人工知能)について新たに学んでみようと実際に書店に足を運ばれた方の中には、どの本を手に取ったら良いか迷われた方も多いでしょう。また、実際に本を購入してみたものの上級者向けの解説ばかりが記載されており、挫折してしまったという方もいらっしゃるはずです。

今回はそんな方々のために、AI(人工知能)初心者が押さえておきたい解説本7冊をご紹介致します。この記事を読めば挫折することなくスムーズにスキルアップできるはず。 AI(人工知能)をこれから学びたい方々必見の情報をお伝えします!

Pythonの基礎が学べる「やさしいPython」

やさしいPythonのイメージ

まず最初にご紹介するのは、東京大学卒の高橋麻奈さんが書かれた、昔から定評のある「やさしいシリーズ」の中の1冊「やさしいPython」です。

プログラミング未経験の方でもPythonの基礎を学ぶことができます。「やさしいシリーズ」の特徴は何と言っても読み進めやすいことです。初心者がプログラミングを学ぶにあたって、構成が非常によく考えられています。

私自身、この本で最初にPythonを勉強し始めましたが、とてもスムーズに学習できたのを覚えています。サンプルコードも豊富なので、実際にコードを書きながら学習したい方にピッタリです。章の最後の方では機械学習についても触れられています。

この本でプログラミングの基礎を学ぶことで、これから高度な技術を学ぶためのベースができるでしょう。

やさしいPython (「やさしい」シリーズ)

仕事のやり方まで学べる「独学プログラマー」

独学プログラマーのイメージ

大学卒業後ほぼ未経験からプログラミングを独学で学び始めたコーリー・アルソフさんという方が執筆された本「独学プログラマー」です。この方はeBayのソフトウェアエンジニアとして働いた経験もあるそうで、こちらの本もPythonのプログラミング初心者の方にオススメ。

『やさしいPython』と内容は似ている部分もありますが、大きな違いは、ソフトウェアの開発現場で実際によく用いるツールであるGitやSVNなどの使い方や、今後のプログラミングの勉強法の指南についてまで書かれている点です。仕事のやり方まで学ぶのに良い一冊だと言えるでしょう。

ただ、全体としては非常に良い書籍なのですが、著者が日本人でないこともあり、若干ですが不自然な日本語も見受けられるのが唯一の難点です。

独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで

AI(人工知能)に用いられる数学を学べる「人工知能プログラミングのための数学がわかる本」

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AI(人工知能)エンジニアになるために必要な知識を学べるオンラインサービス「Aidemy」のCEOである石川聡彦(いしかわあきひこ)さんが書かれた本「人工知能プログラミングのための数学がわかる本」です。

この本はその名の通り、AI(人工知能)に用いられる数学の知識にフォーカスされた本で、高校で習う三角関数や微分などの知識や、大学で学ぶ行列や統計などの知識が単元毎にわかりやすくまとめられています。また、AI(人工知能)の分野ではこれらの数学がどのように使われているのかについても詳しく取り上げられています。

この本に書かれた内容を一通り読めば、必要な数学の知識を効率よく学習することができるでしょう。

数学のベースはAI(人工知能)プログラミングをする上で非常に重要で、数学への理解なしでAI(人工知能)の技術について詳しく知ることは不可能と言っても過言ではありません。数学を今まで勉強してこなかった方や、もう一度復習しておきたい方は是非この本で数学を学んでおきましょう!

人工知能プログラミングのための数学がわかる本

Pythonの基礎を一通り学んだことがある人向け「はじめてのディープラーニング」

はじめてのディープラーニングのイメージ

今度は世界最大の教育動画プラットフォームUdemyのAI(人工知能)講師である我妻幸長(あづまゆきなが)さんが書かれた本「はじめてのディープラーニング」です。

こちらはPythonの基礎を一通り学んだことがある人向けの一冊。『やさしいPython』や『独学プログラマー』でPythonを一通り学んでから読むのが良いでしょう。また、数学の知識もある程度必要です。しかし、高校数学を一通りちゃんと勉強した人であれば問題なく読み進められるでしょう。

Python×ディープラーニングに関する本が巷には溢れていますが、それらの本の中でもこの本はトップクラスにわかりやすいです。ライブラリを極力使わずにディープラーニングの手書き文字の認識プログラムを実装していく内容となっているので、AI(人工知能)やディープラーニングについての汎用的なスキルが身につきます。

この本を読めばディープラーニングが数学的にどういった原理なのかを理解できるでしょう。

はじめてのディープラーニング -Pythonで学ぶニューラルネットワークとバックプロパゲーション- (Machine Learning)

ディープラーニングの理論を学ぶ「ゼロから作るDeepLearning -Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装-」

ゼロから作るDeepLearning -Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装-のイメージ

次にご紹介するのは「ゼロから作るDeepLearning -Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装-」。言わずと知れたオライリー・ジャパンの書籍ですよね。

こちらもPythonと数学を一通り学んだことがある方向けの本で、多くの方が絶賛している名書だけあって、ディープラーニングの理論が非常にわかりやすく書かれています。
先ほどご紹介した『はじめてのディープラーニング』と内容の多くは似ていますので、どちらを購入しても大差はないでしょう。ただ、ディープラーニングの中核となる技術である誤差逆伝播法の説明については本書の方がわかりやすいと個人的には感じました。誤差逆伝播法はディープラーニングをこれから学び始める多くの方にとって非常に高いハードルとなります。そのため、はじめてのディープラーニング』だけでなく本書も買っておいて損はないでしょう。

こちらも学習の際に最低限のライブラリしか用いないため、理解できる知識のみを使って最先端のディープラーニングを自分で作ることができ、本書でも手書き文字を認識するプログラムを作れるようになります。

ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装

とにかくまずはモノを作ってみたい方向け「独学プログラマーのためのAIアプリ開発がわかる本」

独学プログラマーのためのAIアプリ開発がわかる本のイメージ

次は、Aidemyの河合大(かわいだい)さんが書かれた本「独学プログラマーのためのAIアプリ開発がわかる本」です。

こちらはプログラミングを一通り学んだことがある方向けの本で、「とにかくまずはモノを作ってみたい」という方にオススメです。言語はPythonではなくJavaScript。

この本では画像からテキスト検出ができるAPIを用いて「文字起こし君」という文字起こしアプリを作成することを目的としています。Webの知識やAPIについても書かれているので、AI(人工知能)だけでなく幅広い知識を身に付けることが可能です。そしてこのアプリを作ると手書きで書いた文字をデジタルのテキストに変換できます。

分量も180ページほどと比較的少ないので、気軽にAIアプリ作成に取り組むことができるでしょう。

独学プログラマーのためのAIアプリ開発がわかる本

AI(人工知能)とは?といった疑問に答える「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」

最後にご紹介するのは、東京大学の松尾豊(まつおゆたか)さんが2015年に書かれた本「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」です。

今現在、AIやディープラーニングといった言葉が一人歩きしている中で、「AIとはどんなものなのか」といった疑問や、「これからの未来はどうなるのか」にいった問題について素人にもわかりやすく解説されています。

少し前に書かれた本ですが、松尾豊さんが書かれただけあって、現在でも充分に活用できる思慮に満ちた一冊で、高校生程度でも読めるような易しい内容でしょう。AI(人工知能)についての知識がまだ浅い方に特にオススメしたい一冊です。

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)

 

プログラミングのイメージ

以上、AI初心者が押さえておきたい解説本ベスト7冊をご紹介しました。今回ご紹介した本はすべて、私が累計30冊以上のAI(人工知能)関連の本を読んできた中でも特に「わかりやすかった」、「読んでよかった」と感じたものです。この記事を参考にして頂き、AI(人工知能)の勉強で挫折する方が少しでも減れば幸いです。

AI(人工知能)には数学やプログラミングの高度な知識が必要になるため、技術の理解は確かに難しいですし、心が折れそうになることもあるでしょう。私も実際に何度も心が折れかけました。しかし、一旦AI(人工知能)を味方に付けることができれば、これほど強力なものはありません。

是非みなさんもAI(人工知能)を味方につけ、人間にしかできないクリエイティブなことに時間を割いていきましょう!

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