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【2020年版】今すぐ取り入れたい!業務別AI(人工知能)活用事例

ビジネスとAIのイメージ

近年、AI(人工知能)のビジネスへの活用が急速に進んでいますよね。そしてメディアなどでも業種を問わずユニークな事例がさまざま取り上げられ一度は目にしたことがあるでしょう。

折しも日本ではここ数年、「働き方改革」の名のもとに、労働時間の削減や業務の効率化などがこぞって叫ばれるようになりました。そんな時代背景も追い風となって、AI(人工知能)をビジネスに活用する事例というものは急激に増えてきているといえるのではないでしょうか。

そこで今回は、AI(人工知能)をビジネスに活用することでどのようなメリットが得られるのか、また、実際にAI(人工知能)を導入して業務の改善につながった事例を、業務別に各々ご紹介していきましょう。

AI(人工知能)を活用するメリットとは

AIのイメージ

まずは、AI(人工知能)をビジネスに活用するとどのようなメリットがあるのかについてご紹介します。

現在のところAI(人工知能)が得意とするのは、ある程度パターン化された作業や、過去の膨大なデータから傾向を分析し、将来の予測をするといったものや、伝票の仕分け作業などは、これまでもコンピュータの技術で可能でした。

ですが、AI(人工知能)には機械学習という概念があるため、あらかじめデータを覚えさせたり、作業をしていく中で学習していくことができます。

ですからこれまでコンピュータには完全な単純定型作業しか行わせることができなかったものが、AI(人工知能)と機械学習の発達により、作業範囲が一歩広がり人間が担っていた業務をAI(人工知能)が代替するという事例も増えてきました。

もちろん、クリエイティブな仕事や、イレギュラーな事象に数多く対応しなければならない仕事にはまだまだAI(人工知能)は向いているとは言えません。それでも、イレギュラーの少ない単純作業をAI(人工知能)に任せることで、人間はさらに高度な業務に労力を集中することができますし、何より日々の生活にゆとりが生まれますよね。

メリットはそれだけではありません。

人間は単純な作業ほど得てしてミスを犯しやすいものです。単純なことをやっていると緊張感が薄れてきてしまいミスを犯すことがあります。

しかし、AI(人工知能)はミスをすることがありません。そして疲れも知りませんから、時間を問わず働いてくれます。

例えば、これまであなたがやっていた膨大な数の伝票のチェック作業などは、翌朝出社したらすべて終わっていることでしょう。まるでおとぎ話の「こびとの靴屋」です。

一方で、AI(人工知能)を用いて過去の傾向をもとに将来の予測を行う事例も増えてきています。

例えばマーケティング分野などでは過去の活動データや売り上げデータをもとに行った予測に基づいた営業活動を行うことで、販売機会の損失を減らし、効率よく売り上げを上げようというのです。これはいわゆるマーケティングオートメーションと呼ばれるもの。

そこで今度はさらに具体的な活用事例をご紹介しましょう。

AI(人工知能)をビジネスで利用する活用事例

ビジネスのイメージ

九州地方でホームセンターの店舗展開をしている株式会社グッディで実際に行われた、AI(人工知能)を活用した非常に興味深い売り上げ予測の事例です。

同社がAI(人工知能)を使って売り上げの予測を行ったのは使い捨てカイロでした。使い捨てカイロといえば代表的な季節商品。冬が終わると途端に売れなくなり、在庫として残ってしまいます。また、その年の気候によっても売り上げが大きく左右されるため、仕入れのさじ加減が大変難しいですよね。

そこで、グッディでは、全店舗の過去3年分の使い捨てカイロの売り上げデータと、気温データをAI(人工知能)に学習させ、売り上げを予測させました。

すると結果はなんと誤差2個。AI(人工知能)が見事な予測をやってのけたのです。もちろん、ここまで正確に予測ができれば、商品の仕入れの目安にもなりますし、不良在庫が出る心配もありません。そして何よりも、「今週は何個仕入れよう?」「寒くなりそうだから少し在庫を増やしたほうがいいかな?」などと、悩みながら発注を行う必要がなくなり、発注業務の大きな時間削減となりました。

これはAI(人工知能)の導入により企業の生産性向上に大きく貢献した好事例ですよね。

AI(人工知能)が変えた飲食業での活用事例

飲食店のAIのイメージ

続いては、飲食業界でのAI(人工知能)活用事例をご紹介していきましょう。

人手不足は、今業界を問わず深刻な問題となっていますが、中でもとりわけ深刻なのが飲食業界だといわれています。そういった背景もあって、飲食業界ではこの人手不足という大問題を、AI(人工知能)を使って解消しようという事例が多いようです。

長崎県佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス」内で営業するたこ焼き店「オクトシェフ」では、なんとたこ焼きを焼く従業員をロボットに代替しました。

これにより、従来2〜3人で営業していた店舗を、従業員1人で営業できるようになったといいます。

人間が行うのは、具材の用意と数量の指定のみ。あとはAI(人工知能)を搭載したロボットが、鉄板に油や生地を流し込み、絶妙に回転させながら焼いていくというのです。

「ハウステンボス」といえば、恐竜ロボットがフロントでお出迎えしてくれることで話題になった「変なホテル」もあり、パーク全体としてAI(人工知能)を活用した試みが進んでいるのでしょう。

もうひとつ、飲食業界を悩ませる問題が「訪日客対応」です。英語の喋れるスタッフが十分に確保できればいいですが、アルバイトを募集してもなかなか集まらないのが現状ですよね。

そこでこんな例があります。

醤油メーカーのキッコーマンが運営するレストラン「キッコーマンライブキッチン東京」では、AI(人工知能)を搭載したシステム「ライブトーク」を導入しました。

このシステムでは、料理の紹介や解説などをリアルタイムで多言語翻訳でき、画面上に文字として表示することができるため、訪日外国人客にも食事を楽しめるお店となっています。

AI(人工知能)+iotで現場が変わった製造での活用事例

製造のイメージ

最後にご紹介するのは、製造業でのAI(人工知能)活用事例です。

製造業においては、AI(人工知能)とIoT技術を組み合わせて成果を上げている事例が多いようで、いわゆるセンサ類を工場内に配置し、そこから収集されたデータをAI(人工知能)によって分析し、製造ラインの最適化、生産効率の向上を目指そうというもの。

世界的なタイヤメーカー「ブリヂストン」では、2017年に滋賀県の彦根工場で、AI(人工知能)を搭載したタイヤ成型設備「エクサメーション」を稼働させました。

タイヤの原材料となるゴムは、気温に影響されやすく気温が高いと伸びやすくなる半面、気温が低くなると縮みやすくなります。従来は、そのための細かな調整を人の手で行っていました。これは大変な労力と時間を費やすものであり、タイヤ成型の工程が、全行程の中でボトルネックとなってしまっていたのです。

「エクサメーション」では数百個のセンサによって成形過程のタイヤのデータを収集、AI(人工知能)が瞬時に解析して、最適な調整を行うことができるようになりました。これにより、生産性はこれまでの2倍に向上、人手は3分の1に減ったといいます。

AI(人工知能)を活用は当たり前になる

AIのイメージ

ここまでは各業界についていくつかのAI(人工知能)活用事例をご紹介してきました。これらの事例を見て、何か気づくことはないでしょうか。そうです、背景にあるものはどれも現代社会が抱える問題ばかり。

少子高齢化による人手不足、急増する訪日外国人客への対応、働き方改革の推進による生産性の向上…。どれも企業が乗り越えていかなければいけない喫緊の課題といえますよね。

これらの諸問題を解決するための最適解こそがAI(人工知能)である、ということを考えると、AI(人工知能)の業務への活用は、今後当たり前のように行われるようになるのではないでしょうか。

 

AIのイメージ

今回は、各業界でのAI(人工知能)の業務への活用事例をご紹介してきました。

いつの時代でもそうであったように新しい技術というものは、その時代に人々が直面した問題を解決するものでなくてはなりません。今の時代まさにAI(人工知能)がその主役となろうとしているのです。

今回ご紹介した事例はほんの一部です。AI(人工知能)の業務への活用は皆さんが感じているよりももっと身近なところまで浸透してきています。

あなたの仕事場、身の回りでもしAI(人工知能)が活躍していないようなら、ぜひ見つけてみてください、「AI(人工知能)に任せられる仕事」を。そしてあなたもAI(人工知能)の活用事例を作り出してみてはいかがでしょう。きっと今より、ゆとりのある豊かな毎日が待っています。

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