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AI婚活で運命の人が見つかる?STOP!若者の結婚離れ

婚活のイメージ

「婚活」という言葉が広く知られるようになったのが2008年。この年の流行語大賞にもノミネートされました。それが今ではこの「婚活」にもAI(人工知能)が活用されているというのです。

AI(人工知能)が運命の人を探してくれるというのですから驚きですよね。

とはいえ、人間関係とりわけ男女の関係はとても複雑でセンシティブなもの。果たしてAI(人工知能)が運命の人を探すことなど可能なのでしょうか。日夜婚活に明け暮れながらもなかなか成果の出ない人からすれば「AI(人工知能)が選んだ人と本当に幸せになれるの?」なんて疑問の声も聞こえてきそうです。

それでは今回はそんな「婚活」真っただ中の人も、幸せいっぱいリア充の人も、目からうろこのAI婚活の実態についてお伝えしましょう。

5人に1人は「生涯未婚」 婚活AIは少子化晩婚化日本の救世主となるか

婚活を始めるイメージ

2015年に行われた国勢調査において、男性の23.37%、女性の14.06%の人が50歳までの間に一度も結婚をしたことがない「生涯未婚」であるという驚きの結果が公表されました。男女全体でみるとおおよそ5人に1人は結婚しないということになります。

想像以上に多いと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。もちろん、結婚そのものに魅力を感じない、仕事や趣味に人生をささげたいなど結婚を望まない生き方を選ぶ人もいます。しかしながら一方では、いい人が見つからない、出会いがないといった歯がゆい思いをしている人たちがたくさんいるのもまた事実。

果たしてAI(人工知能)は、このような婚活地獄にあえぎ苦しむ人たちの希望となり、少子化晩婚化の進む日本の救世主となることができるのでしょうか。

ここからは、AI(人工知能)が、婚活の現場でどのように活用されているのかについて、詳しく見ていくことにしましょう。

「成婚データ」を学習してお似合いの相手を探してくれるAI(人工知能)が登場!

AIが探してくれているイメージ

2018年6月、婚活支援大手のパートナーエージェントが、AI(人工知能)を活用したマッチングサービスの提供を開始しました。

AI(人工知能)には、企業のコンプライアンス(法令順守)違反の発見や、採用活動の書類選考などで実績のあるFRONTEO(フロンテオ)の「KIBIT(キビット)」を採用。人柄や好みといった、数値化しづらい要素の多い婚活マッチングサービスには打ってつけのAI(人工知能)エンジンといえそうですよね。
まずAI(人工知能)は、マッチングしたい会員が女性であればその女性会員のプロフィールや男性に求める条件を読み取り理解。ここでAI(人工知能)は過去の「成婚データ」を基に、結ばれるカップルの傾向について学習を重ねているので、この「成婚データ」の中から、マッチングしようとする女性会員に似た人物を探し出し、その女性と成婚した男性に特徴が似ている男性を候補として提示します。

これまでは紹介する相手を探し出すのにスタッフの勘や経験に頼る部分があったり、スタッフによって判断基準に差が生じたりといったことがありました。

それがAI(人工知能)の導入によって、スタッフの負担が軽減されただけでなく、人間の手作業では探し出せなかったような意外な関係性を発見することができ、成婚率の向上に貢献しているといいます。

地方自治体もAI婚活に興味津々!? 愛媛県の事例

えひめ結婚支援センターのイメージ

地方では、少子高齢化が都心部以上に深刻な状況であることはご存知の方も多いですよね。若い人が土地を離れていってしまったり、結婚をしなくなるとやがて町が成り立たなくなってしまいます。いわゆる「消滅可能性都市」は社会問題としてもしばしば取り上げられていますので、報道などで目にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな中、愛媛県では2008年に「えひめ結婚支援センター」を開設、未婚・晩婚化対策として様々な活動を行い、多くのカップルを誕生させてきました。

そして2015年3月からは過去の成婚者の婚活履歴を蓄積したビッグデータと、AI(人工知能)を活用したサービスを開始したのです。
こちらのサービスでは、利用者は好みのタイプや求める条件などから相手となる異性を検索。するとAI(人工知能)は、同じような相手を選んだ他の利用者の婚活履歴などをもとに学習、好みに近い相手を何人か提示してくれます。

「えひめ結婚支援センター」では、相手のマッチングだけでなく、デートの服装やデートプラン、プロポーズのアドバイスまでしっかりサポートしてくれますから、恋愛初心者の方でも安心ですよね。結婚したい愛媛の人は、今すぐ利用してみてはいかがでしょう。

ちなみにこの「えひめ結婚支援センター」、2019年3月にめでたく1000組目の成婚カップルが誕生しました。

これからもAI(人工知能)の力で地域を盛り上げていってほしいものですよね。

口下手のあなたにはぴったり AI(人工知能)が会話を代行「ロボット婚活パーティー」

運命のイメージ

婚活における AI(人工知能)の活用は、お相手のマッチングだけではありません。

2019年2月、都内某所にて一風変わった婚活イベントが開催されました。その名も「ロボット婚活パーティー」。何と、男女の会話を、AI(人工知能)を搭載したロボットが代行するというのです。

もちろん、その間参加者は一切言葉を発しません。あらかじめ好みのタイプや、自分の性格、趣味、嗜好などを登録しておくと、お互いのロボット同士が会話をしてくれます。

これなら口下手な人でも安心ですよね。ただ、自分のことをロボットが勝手にベラベラ喋り出すという、ちょっとした恐怖はありますけど…。

パーティーの最後には、直接本人がフリートークをする時間も設けられたものの、大半のコミュニケーションをAI(人工知能)が行ったこのイベント、果たしてどのような結果になったのでしょうか。

イベントの開催に携わった株式会社サイバーエージェントの発表によりますと、パーティには男女各16人ずつが参加し、そこから4組のカップルが誕生したということ。

決して悪くはない結果でしょう。これは、ロボット同士の会話の内容が、”人間の選択や意思決定に影響を与えた”ということに他なりません。実際の参加者へのアンケートでも、多くの人が「お互いのロボットの会話を信用できた」と回答。さらに、ロボット同士が先に会話をしてくれたことによって「最後のフリートークでの会話が気楽に行えた」という意見も多かったといいます。

この「ロボット婚活パーティー」、AI(人工知能)が、人間同士のコミュニケーションの煩雑な部分を補完することで人間の心理的負担を軽減させ、より円滑なコミュニケーションをとれるようになったという点で大きな発見があったのではないでしょうか。

実際、サイバーエージェントはこのイベントの結果を受けて「ロボット等の対話エージェントが適切に会話代行を行うことは、『対話エージェントに対する信頼の醸成』へつながることが分かった」とコメントしていて、「信頼の醸成」をキーワードに今後もロボットによる接客対話技術の研究開発を行っていくとしています。

 

相手を見つけたイメージ

今回は、AI(人工知能)による婚活についてお話しました。婚活という人と人との出会いの場にもAI(人工知能)の技術が様々な形で活かされつつあるということがわかりましたよね。

人びとの価値観が多様化している現代、「結婚」することだけが「幸せ」ではないのかもしれません。

事実、若者の間でも「結婚離れ」の傾向は強くなっています。それでも、人と人が出会うことで生み出される「幸せ」「喜び」は何事にも代えがたい尊いもの。そんな素晴らしい出会いにAI(人工知能)がひと役もふた役も買っていると考えると、改めてAI(人工知能)が秘める可能性の大きさに思いを募らせてしまいます。

運命の出会いを求めて、日夜婚活に勤しむ皆さん。うまくいかないときはAI(人工知能)の力を少しだけ借りてみて様々な人と出会っていきましょう。

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