テクノロジー

人工知能の得意、不得意を知って、AIと人間の違いを徹底分析!

人工知能ロボットイメージ

AI(人工知能)が進化すれば、人間の仕事は減る。なんてことをニュースやネットで耳にするようになりましたよね。

確かに、AIスピーカーを始め、仕事でも、(私の会社はWEB制作会社なので)AIを利用した広告サービスや制作ツールなんかも、増えてきました。みなさまの周りではどうですか?ロボット掃除機や、冷蔵庫、ヘルシオオーブンなどなど、すでに、利用している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こうやって、AI(人工知能)が私たちの代わりとなって担ってくれる場面は、自然と少しづつ増えてきています。見た目や作りも全然違うものですが、AIが人間生活の一要員として入ってきているのは事実のようです。

そこで今回は、AI(人工知能)を上手に活用するために、AIと人間の違いはどのようなことがあるのかをお伝えしていきます。

※そもそも、AI(人工知能)とは、人の知的な活動(話す、判断する、認識するなど)を実現する技術や研究分野を示す概念のことですが、さらに詳しく知りたい方はコチラ

AI(人工知能)に期待するもの・不安に思うもの

機械ロボットイメージ

AIと人間の違いについてふれる前に、人々は、AI商品やロボットについてどのように思っているか調べてみました。まずは、人間が思うAIを見ていくことで、AIと人間の違いが見えてくるかもしれません。

日本能率協会が行った「ビジネスパーソンを対象にAIやロボット技術への期待や不安、AI時代に求められるスキル」を聞いたアンケート結果が書かれた記事です。(参考サイト)

その結果を見ていくと、期待することの項目には。仕事面では、

1位「仕事の効率化が進む」30.7%
2位「省力化・省人化が進む」28.0%
3位「ヒューマンエラーを解消し、品質が向上する」23.7%

以下、「定型業務を任せることで人手不足が解消する」22.9%、「労働時間が減り、生活にゆとりができる」21.4%

…などが続きました。

日常生活面では、「自動運転によって、移動がより安全で便利になる」「AI家電製品の進化で、家事負担が減る」…などといったものが並びます。

この結果をみていると、どうも、私たち人間は、AI(人工知能)に何か変わりとなって任せることができるのではないだろうか!?と期待しているようですよね。昔、洗濯板で選択していたものが、二層式の選択機となって、全自動洗濯機へと進化した。そして、今では乾燥機までも全自動でお任せできる機械が登場する時代になりました。それと同様に、AI(人工知能)は、これまで以上のところで、何かの代わりとなって、全自動でお任せできるようになるのでしょう。これは、”楽”できそう!

では反対に、不安に感じることの項目についても見ていきます。

1位「システムエラーによる事故や混乱が生じる」35.7%
2位「AIやロボットに自分の仕事を奪われる」27.2%
3位「投資にお金が掛かる」22.3%

以下、「AIやロボットが人間よりも賢くなり、制御不能になる」20.5%、「自分が使いこなせるか分からない」17.5%などといった答え。

日常生活面では、「人間が退化する」「失業者が増え、経済が悪化する」「人と人との触れ合い・コミュニケーションが減る」…などと続きました。

なるほど。先程の”楽”できそうの裏側にある心配要因につながる解答です。
「苦しみの果てに楽しさがある」なんて言葉もあるように。ただただ、何も分からずに、AI(人工知能)に頼り、お任せしていたら、この不安に感じる項目が本当に起こるかもしれません。

しかし、その機能、AI(人工知能)の特性を知って、使い方も勉強していれば、自分で状況を把握し、コントロールもできるので、大きな問題になる前に制御できることもありそうです。
これは、きっと人間同士の仕事や関係も同じです。信頼して、その部分をお任せするのは大切なことですが、丸投げして、放ったらかして指示だけだしていても、依頼する側は楽だけど、それで思うような結果に進むことって、そうそうあるものではないですよね。

こうやって見ていると、AI(人工知能)と人間は、関系作りの方法が似ているかもしれません。では、よい関係作りをするために、もっとAIと人間の違いを知っていきましょう。

AI(人工知能)が得意とするもの・不得意とするもの

AIの得意と不得意イメージ

 

よい関係作りをするためには、まず、その人のことを知る。そして得意、不得意を知ると接しやすくなりますよね!ということで、次は、AIの得意、不得意を知って、AIと人間の違いをさらに詳しく追跡していきます。

【人工知能が得意なもの】

  1. データに基づいた単純作業
  2. データの処理と正確性
  3. データを照らし合わせて共通点を見つけること

【人工知能が苦手なもの】

  1. 全く新しいことをする創造的な作業
  2. 文章を解釈して問題解決すること
  3. 「なんとなく」や「特に理由がない」場合に考え答えを出すこと

分かりやすくまとめるとこのようになります。

これを見ていると、AI(人工知能)はどうも得意なものと、苦手なものがはっきりしているように感じますよね。

それを確認するために、すでにあるAI(人工知能)サービス事例から、もっと具体的なところまで見ていきましょう。いくつか例を上げて照らし合わせていくことで、もっとAIと人間の違いが見えてくるはずです!これから、3つの例を紹介していきますよ。

1つ目の例:チャットロボット

チャットロボットで有名な、アスクルが行う個人向け通販サイト「LOHACO」です。サイトに訪れ、ちょっと試してみました。3つの質問を投げかけてみましたよ。

(質問1)よくある質問をする

チャットロボット質問1イメージ

よくある質問は、何なりと問題なく解答を表示してくれました。流石!先端技術のAI(人工知能)というだけあって、安心してお任せできます。

(質問2)返答に困まりそうな質問をする

チャットロボット質問2-1イメージ

チャットロボット質問2-2イメージ

こちらは、具体的な返答がない点では△であっても、その解答に近づける提案をしてくれという点では、人間のコールセンターで、「そちらの件は◯◯サービス担当になりますので、そのサービスの担当へ電話をおつなぎします」といった内容を担ってくれているといえるのではないでしょうか。ということで、◯の合格ライン。

(質問3)普段ないようなLOHACOさんには関係のない質問を投げかける

チャットロボット質問3イメージ

そうですよね。もちろん解答を出してはくれませんでした。しかし、放ったらかしにはせず、返答はきちんと返してくれました。

それでは、この例を、この章の冒頭でお伝えした”人工知能の得意なもの” ”人工知能の苦手なもの”リストと照らし合わせていきますよ。
質問1と2。これはまさに、”人工知能が得意なもの”①と③に該当していますよね。そして、質問3。これは、”人工知能が苦手なもの”②に該当すると言えるのではないでしょうか。

では、このような感じで、2つ目の例へ進みますよ。

2つ目の例:小売業の店長編

コンビニイメージ

ここでは、コンビニの店長をAIが担えるのか!というテーマで見ていきます。

このコンビニでAI(人工知能)が出てくる場面は、発注業務。ユーザーのニーズに合わせて様々な商品を売るコンビニでは、発注はとても大切なものです。何がよく売れて、在庫切れをおこさない。これはお店の売上UPにつながる要です。

AI(人工知能)の発注業務は、過去のデータの天気や気温とリンクさせれば「暑い日に売れる傾向のあるもの、寒い日に売れる傾向があるもの」といった、人間店長では気づかなかったような法則性までも発見したりします。そして、スピードも早く、「今まで1時間かかっていたものが発注ボタン1つになった」なんてことも実現されます。

ここで、またチェックですよ。このAI(人工知能)発注システムは、”人工知能の得意なもの”②③に該当していますよね。

これだけを見ると、人間店長より優秀かもしれません。しかし、店長の仕事やコンビニの仕事で大切なのは、これだけではありませんよね。例えば、愛想の良い店員さんがいるとか、ちょっとした案内POPでおすすめ商品をアピールする。こういった、スタッフのモチベーションUPや、新しいアイデアもお店作りの大切なところ。

「この新商品はきっと人気が出る!仕入れよう!」と予想したり、「スタッフの不満や声に耳を傾ける」仕事。これは… AI(人工知能)の苦手分野でしたよね。”人工知能の苦手なもの”①③なんかに該当しています。

そして最後に、3つ目の例へと進めていきます。

3つ目の例:完全自動運転

未来型自動車イメージ

完全自動運転の開発が進んでいるのは有名ですよね。この自動車開発は、すでに公道を走っている国もあるほど、進化は進んでいます。自動車にレーダーやカメラを搭載し、何かが飛び出してきたら減速するなど、危険回避における部分もすでに実現し、すぐそこの未来まで、来ています。

しかし、ここには、なかなか解決できない問題があるようです。それは「責任問題」。
AI(人工知能)は、人間よりも数段に反応速度が早く、対応力もあります。しかし、急に車道へ人が飛び出してきた時、いきなりピタッと停車するのは、やはり不可能です。例え停車したとしても、それによって周囲を走る自動車とぶつかるなどの恐れが考えられます。そうなった時、その事故は一体誰の責任になるのでしょうか。無責任に、「この自動車が悪い」の一言では終わらせれません。これは、人工知能の得意、苦手とはまた別問題で、そもそもAIと人間の種類の違いですよね。

大分、AIと人間の違いが整理されてきましたよね。

まとめ

さて、今回は、AI(人工知能)の得意と苦手を通じて、AIと人間の違いを詳しく見てきました。その内容を通して、

  1. AI(人工知能)は、大変優れた能力で、人間の代わりとなって作業を担ってくれること
  2. しかし、AI(人工知能)に任せっきりになるのではなく、互いの得意分野を活かした、二人三脚の関係づくりを忘れず活用していくことが大切なこと
  3. 最後の責任は人間にあること

ということが分かりましたよね。

例え、AI(人工知能)が発展して、今より便利な時代になったとしても、いい関係作りというものは変わりません。そして、「もしかしたらこうなるかも!」と妄想してワクワクしたり、「これってどうなっているんだろう?」と探求したり、「これはこうかも」と察したり感謝したりする心も大切にしたいものです。

想像したり、妄想したり、察したり、と生きていく中には、努力や、気付かい、勇気といったパワーが必要な時もありますが、挑戦を忘れてはいけません。だってこれは、人間らしさの現れなんですから!

こうやって、人間全開で、AI(人工知能)があってよかったと思う社会を作っていきたいですよね。

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました