AI(人工知能)について様々なメディアで言われていますが、それと共に「シンギュラリティ」という言葉についてもよく見かけるようになりましたよね。
AI(人工知能)は、その技術によって仕事が奪われるや、AI(人工知能)が仕事をしてくれるから働かなくてもよくなるなど、様々な話を聞きます。ですから、AI(人工知能)は便利と考える方もいるでしょう。では、AI(人工知能)と一緒に出てくるシンギュラリティとはいったい何でしょうか。
そこで今回はAI(人工知能)とよくセットで語られているシンギュラリティとは何かを簡単に説明してから、それによって今後仕事にどのような変化が起こるかや、AI(人工知能)などの技術で働かずに暮らしていくことの厳しさ、その上で私達がやるべきことは何かお話しします。
そもそもシンギュラリティとは何か
まずは、シンギュラリティとは何かお話ししましょう。
ではどうして人間のレベルではついてこれなくなるでしょうか。
カーツワイル博士はこのシンギュラリティが到達するのは2045年であると結論づけています。
しかし、そもそもシンギュラリティは本当に起きるのかについては専門家の間でも意見が分かれており、近年では2045年よりも早い2029年には来るという予測もされているのです。シンギュラリティはこのように議論が広がっています。
シンギュラリティで起きる仕事への影響とは何か
ではシンギュラリティによって起きる私達の仕事への影響とはどんなものなのでしょうか。
それはどういうことかというと、例えば、安いものを大量に作る工場から人がいなくなるということ。
今の時点でもこのような工場はロボットだけが稼働する工場があるのに、さらに人のいない工場はどんどん増えてきているのです。
ですので、工場の自動化により現在の「安い人件費を求め発展途上国でものづくりをする」という流れも変化していくことになるでしょう。
勿論これによって失業者が増える可能性があるのはいうまでもありませんよね。
例えば、産業革命の時に馬車から自動車までの移行が10年くらいにかけて起こりました。当然馬車への需要がなくなっていくのでこれに従事してきた人達は自動車への流れに合わせていくか全く別の仕事につかざるを得ません。
シンギュラリティによって予測される仕事への影響とは、これと似たような事態が今の時代でも起きるということです。
シンギュラリティで注目されるベーシックインカムとは
ですから、シンギュラリティによって仕事を失う危険があるという推測に併せ、近年ではベーシックインカムという制度にも注目が集まっています。
日本ではこれまで定年を迎えた人、何らかの事情で働けない人、失業した人などに対し社会保障制度で支える仕組みが用意されていました。しかしこういった制度を利用するためにはいくつかの審査があり必要な支援を受けられなかったり受けられても十分でない場合もあります。
このことから、AI(人工知能)の普及で出てくると、予想されている多くの失業者をスピード感を持って救済するために、審査の必要ないベーシックインカムを導入したほうがいいのではないかと議論が起きているのです。
これを実際に行うとなると国や自治体で十分な財源が必要です。
また、ベーシックインカムは最低限度の給付でしかないのでそれだけで生活するには不十分です。ですのでAI(人工知能)で失業した場合に対する本質的な解決に至るのは難しいと考えざるを得ません。
ベーシックインカムに期待せず、シンギュラリティに適応する方法とは
前の章でベーシックインカムについて言及しそれの実現は厳しいと結論づけました。ではシンギュラリティに備え私達がやるべきこととは何でしょうか。
AI(人工知能)に得意なのは与えられた問いに対し受動的に答えを出すこと。何が問題であるかを自分から見つけ、どうすれば良いかを考えることはまだ人間でないとできません。
また、シンギュラリティによって社会の変化は今と比べ物にならないくらい早くなるであろうことは前述の通りです。ですので先例に捉われず自らそれを作っていくという姿勢も求められます。
また、相手によって適切な言葉を選ぶといったコミュニケーションも人間にしかできないものなのでそれを磨いていくのも有効ですよね。
自分から問題提起をし自ら先例を作っていく、そしてコミュニケーション能力がこれからの時代に求められるスキルであり、それができる人材が求められる仕事が今後さらに必要とされていくでしょう。
今回はシンギュラリティとは何かを説明し、これによって仕事にどのような影響が出るか言及してきました。そしてベーシックインカムの議論が起きているものの実現は厳しいと結論づけ、これから私達が磨くべきスキルについてまとめてきました。
冒頭でも言及したように、AI(人工知能)の普及やシンギュラリティによって働かずに暮らすのは現状として厳しいです。そして、摩擦的失業で路頭に迷わないようにするために必要なのは、人間にできてAI(人工知能)にできないことは何かをしっかり理解し仕事でも活かしていくこと。
ですからこれからは、AI(人工知能)と人間がバランスよく仕事を分担することで、自己実現をしたりより良い社会を作れるといいですよね。
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