「AI(人工知能)に投資をやらせれば間違いない!」と、投資を考えている方や既にやられている方でそう感じる方もいますよね。
確かにAI(人工知能)を投資に活かそうという動きは既にあり、様々なサービスが立ち上がっています。しかしなんとなく便利そうに見えるけれどもメリットやデメリットがどんなものなのか、そもそも人の手でやる場合とで具体的にどう違うのかわかりにくいのも事実。
そこで今回は投資をAI(人工知能)と交えて行うことのメリットとデメリットをそれぞれ言及していきます。それではまず、AI(人工知能)を使ったロボットが投資判断をしてくれる「ロボアドバイザー」というものについてと2つの種類についてからお伝えしていきましょう。
ロボアドバイザーは2種類!助言までをしてくれるアドバイス型と実際に運用してくれる運用一任型
冒頭でも言及したようにAI(人工知能)を使ったロボットが投資判断をしてくれるものをロボットアドバイザーといいます。
しかし、AI(人工知能)に投資を任せると一口にいっても種類は2つ。そこでまずはそこから押さえていきましょう。
その2つとはアドバイス型と運用一任型です。
ただしAI(人工知能)を通して資産運用のアドバイスをしてくれるだけなので実際の投資などは自分で行わなくてはなりません。イメージとしてはどうすればよいかわからなかった資産運用をロボットがアドバイスしてくれると言えばわかりやすいでしょう。
この場合ロボアドバイザーによって、どの金融商品や運用方法を取るか違ってくるので利用する前の段階から調べていく必要があります。
それでは次に、AI(人工知能)に投資を任せる場合のメリットとデメリットのお話をしましょう。
メリットその1:AI(人工知能)は感情ではなくアルゴリズムやデータ、ルールを基に投資してくれる
AI(人工知能)の強みはアルゴリズムによって動くので感情に捉われないという点です。これは投資をさせる上でそれが大きなメリットの1つになります。
株が上昇するか下落するか、それはどこで止まるかなど希望的な観測に留まってしまうことが多々あり、下落している場合は、これ以上損失が出ないようにするために見切りをつけるかどうかなどの判断が求められます。
しかし先程も言及した通り、AI(人工知能)はアルゴリズムによって動いているので、データの分析結果やルールに応じ感情的にならず素早く最適な投資などの判断をしてくれます。ですからこれによって自分で投資をするよりも損失リスクを減らすことに繋がるでしょう。
メリットその2:投資信託より運用コストを安く押さえることができる
投資信託を行う場合、管理手数料に当たる信託報酬を払う必要がありますよね。加えて購入手数料や解約する際に支払う信託財産留保額も必要です。
しかし、ロボアドバイザーを始める場合は、購入手数料や信託財産留保額を支払わなくてもいいというのが2つ目のメリット。
具体例としてTHEOというロボアドバイザーが挙げられます。
ですから資産運用を長期的に行う場合、全体的な手数料が安くなるロボアドバイザーの方が、コストを押さえることができるでしょう。
メリットその3:AI(人工知能)のおかげで投資の専門知識は必要ない
3つ目のメリットはAI(人工知能)が動いてくれるので、投資を始めるのに専門的な知識を持ったり相談するのがマストではなくなったということです。
これまででしたら証券会社やファイナンシャルプランナーのような専門家に相談するのが一般的でした。
しかしロボアドバイザーの登場によりその前提が変わりつつあります。
これならロボアドバイザーに運用させながら投資を学ぶという方法も取れるので将来自力で投資を始めるのを視野に入れるのも十分可能です。
デメリットその1:運用コストは株式投資よりも高い
ここまでメリットを3つ言及してきましたがもちろんデメリットもあります。
1つ目は運用コストについて。
証券会社には総合証券とネット証券というものがありますよね。これらの手数料は総合証券の方が高いですが、実はロボアドバイザーの手数料の方がもっと高くついてしまいます。
投資銘柄の買い付け、資産配分、リバランスといった細かいところまでを一任できるというメリットもある一方で、その分の負担が求められるということになるのです。
ですから、コストをあまりかけないようにしたい場合は「株式投資」も視野に入れておくのも手になるでしょう。
デメリットその2:任せきりにすると経験も知識もつかない
また、AI(人工知能)がアルゴリズムやデータに基づいて投資に携わってくれるのがロボアドバイザーのメリットですが、それを裏返すとデメリットにもなってしまいます。
ですからデメリットの2つ目は、受け身のままだと投資の経験も知識も得ることが難しくなるということ。
このように、手軽に始められる一方で、このようにサポートの方で不満を持つ可能性があることも念頭においたほうがいいでしょう。
最終的に利用者次第となるのでロボアドバイザーに全て任せるのではなく、資産運用について自分で考えたり学んでいくといった姿勢を持つのも大切なことになるでしょう。
今回はAI(人工知能)に任せて自動売買する、ロボット投資のメリットデメリットについてお話しました。
ロボットアドバイザーには助言をし実際の投資などは自分で行う「アドバイス型」、自動で資産運用まで行ってくれる「運用一任型」の2つがあります。
そして、感情に流されることなく冷静に対応してくれたり専門知識を持ったり外部に相談しなくても運用できる一方、ただ任せきりにしているだけだと経験はつかないしサービスによっては疑問点や不満に対する十分なフォローが得られない可能性も。
また、運用コストは投資信託よりもかからない一方で株式投資よりもかかってしまうのでそれぞれを比較した上でAI(人工知能)だからと安易に飛びつかないことも大切です。
これらから、自分の経験やサービス、費用など総合的に見て、後悔のない選択ができるといいでしょう。
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